2013年11月28日
若主人と腹黒有能執事
執事を主人公、あるいは準主人公にした作品というのは、日本の漫画とかアニメとかゲームとかではよく見られるけれども、執事の本場である海外(例えばイギリス)の作品で、かつ日本語で読めるもの、という条件で探すと、これはなかなかないように思う。
それで、その数少ない例外のひとつが今日紹介する 『比類なきジーヴス』 である。
性格は良いが、貴族のお坊ちゃまで、伯母さんからの小遣いで生活している、ニートのバーディー・ウースター。
なんでもできてとても有能だが腹黒な執事ジーヴス。
この二人が繰り広げるどたばた喜劇を描いた、シニカルでとぼけた、いかにも英国っぽいユーモアが魅力の作品である。
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さらに、この作品は 勝田文 氏によって漫画化もされている。
漫画版は、原作の持つテイストがちょっとばかし薄くなってしまっていることは否めないが、しかし漫画は漫画で原作にはない独自の良い味がある。
ちょっと話がそれるが、
その昔にはスーツはあらたまった服装ではなくて、むしろ室内着だったそうで、『スーツ』というのは正式には『ラウンジ・スーツ』と呼ばれていたものを略したものらしい。
ということを以前に何かの本で読んで、そのときは、ふーん、としか思わなかったわけだが、この漫画版のジーヴスを読むと、確かに主人公のバーディーは自宅でくつろいでいるときにも、きっちりスーツを着てネクタイを締めている。
おお! 確かに『ラウンジ・スーツ』だ! と私は感動した。
やっぱり、漫画は絵がある分、資料としての価値は高まっていると思う。
漫画版は漫画版でとても素晴らしい!
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