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2014年12月03日

危険ドラッグ 強毒化と中国ルート



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暴走する車に歩行者が巻き込まれて多くの人が死傷するなど、今、危険ドラッグは新たな脅威となっています。
規制を逃れようと、次々と化学構造式が変化するなかで毒性の強いものが出現し、その原料となる化学物質のほとんどが、中国から輸入されている実態も明らかになってきました。
強毒化する危険ドラッグ、そして、その原料が日本に流れ込む闇のチャイナルート。
社会部の黒川あゆみ記者と古川賢作記者が解説します。

死者100人超、その背景に“強毒化”
危険ドラッグの取締りは、ことし6月に東京・池袋の繁華街で車の暴走事故が起きて以降、強化され、全国に200以上あった販売店舗は半分以下に減少しました。
しかし、摘発を逃れて販売を続ける密売業者は、あとを絶たず、危険ドラッグを使ったことが原因で死亡したとみられる人は、ことしはすでに100人を超えたことが警察庁の調べで分かりました。
去年の死者数の10倍以上に上っているのです。
その背景には、これまでにない毒性の強い危険ドラッグが急速に広まったことがあると指摘されています。
ことし9月以降、急速に広まった「ハートショット」と呼ばれる危険ドラッグ。
僅かな量でも脳の中枢神経に大きく作用し、使用したあと死亡する事例が相次ぎました。
東海大学医学部の斉藤剛准教授が、成分を分析したところ、大麻に似た成分で幻覚作用などがある「合成カンナビノイド」と呼ばれる違法な成分に近い化学構造になっていたものの、一部分だけ構造が変えられていました。
この成分は、10月末に規制されましたが、斉藤准教授は、規制の網をかいくぐり、化学構造を少しずつ変えた危険ドラッグが次々と現れるなか、毒性も強くなっていると指摘しています。
「危険ドラッグは、数か月ごとに新しい化合物が出てきて死亡例も増えている。化合物自体の作用が強くなっており、社会が危険な状態にさらされている」。

原料は中国から、“チャイナルート”の実態
強毒化する危険ドラッグ。
その原料となる化学物質はいったいどこから日本に流れ込んでいるのか。
その手がかりが、摘発された事件から浮かび上がってきました。
石川県の能登半島にある小さな漁村の古びた倉庫が、危険ドラッグを作る秘密工場に使われていました。
ことし6月、倉庫から違法な薬物や植物片などが見つかり、男2人が逮捕されました。
男らは、インターネットのサイトを通じて、中国の業者から化学物質を輸入していたのです。
男の親族は、身近な場所にある倉庫で危険ドラッグが作られていたことに驚いたといいます。
「最近使われていなかった倉庫の前に時々車が止まっていたので不思議に思っていたが、まさかこんなのどかな場所で危険ドラッグが作られていたとは驚いた」。
危険ドラッグの製造工場の摘発は全国各地で相次ぎ、去年11月には東京・練馬区の住宅地にある倉庫が、ことし6月には沖縄県那覇市のマンションが摘発され、いずれも、原料の化学物質は、中国から輸入されていたことが分かりました。
さらに、化学物質の輸入が大規模に行われている疑いも明らかになってきました。
ことし7月、千葉市の倉庫が火事で焼け、大量の白い粉末や危険ドラッグの商品名が記されたパッケージなどが見つかった事件。
原料となる化学物質とみられるものが、中国の上海にある会社から、去年9月以降、十数回にわたって輸入されていたことが分かりました。
さらに購入代金などとして、逮捕された男が管理する口座から、6億円が海外に送金されていた疑いがあることも分かりました。
警察は、送金先は、中国の会社の関係先とみて裏付け捜査を進めています。

中国の原料製造の実態
危険ドラッグの原料となる化学物質が日本に流れ込む「チャイナルート」。
製造の実態はどのようなものなのか。
数年前まで危険ドラッグの製造に関わっていたという元業者に話を聞くことができました。
元製造業者は、「ほとんどが中国の化学メーカーから原料を輸入している」と証言しました。
そのうえで、「原料となる化学物質は、ほとんどが中国の化学メーカーで作られ、日本で規制されるたびに、化学構造式の一部を変えた新たな化学物質が生み出されている」と明かしました。
この元業者は、「国際郵便で中国から届いた粉末を日本で液体に溶かして植物片にふりかけ、袋に詰めて製品化する。マンションのベランダや6畳くらいの部屋があれば手軽にできる作業だ」として、化学物質さえ入手できればあとは簡単に加工することができると話しました。

入手ルートを絶つ対策は
原料が次々に流入し、まん延に歯止めがかからない危険ドラッグ。
日本国内での販売店舗や製造工場の摘発にとどまらず、原料の入手ルートを絶つ対策が課題となっていて、警察庁は、中国の公安当局に対して取締りの強化や情報の提供を初めて要請しました。
日本の新たな脅威となった危険ドラッグ、そして「闇のチャイナルート」。
根絶に向けた動きは、まだ始まったばかりで、私たちは、これからも追い続けなければならないと感じています。

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_1202.html




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