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ＦＡＯ＝国連食糧農業機関は、世界の９人に１人が慢性的に栄養不足に苦しんでいるとしたうえで、特にアフリカでは紛争や自然災害で対策が遅れているとして各国に取り組みの強化を促しました。

ＦＡＯの発表によりますと、カロリーの摂取量がＦＡＯの基準に満たず、慢性的に栄養不足に苦しむ人、いわゆる飢餓人口は、最新の調査で世界の９人に１人に当たる８億５００万人に上ると推定されるということです。
前回の調査に比べると飢餓人口は若干減少しており、中南米で状況が改善したことが主な要因となっています。
しかし、アフリカでは紛争や自然災害の影響で対策が遅れていて、特にサハラ砂漠より南の地域は世界の中でも最も深刻な状況で、４人に１人が飢餓に苦しんでいるとしています。
さらに、人口が増えている南アジアや紛争が続く中東の一部の地域でも状況の改善が見られず、ＦＡＯでは、２０１５年までに飢餓人口の割合を１９９０年より半減させるという国連の目標は世界全体では達成できるものの、アフリカや中東などでは難しいという見方を示しています。
アフリカでは西部でエボラ出血熱の患者が増え続けているほか、中東でもイスラム過激派組織「イスラム国」が勢力を強めているなどの問題があって困難な生活を強いられる人が増えていて、ＦＡＯは各国に取り組みの強化を促しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140917/k10014651381000.html








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