2014年09月14日
台湾 廃油利用の“食用油”1200以上の業者に
台湾では、廃油などを再利用した油を食品メーカーや飲食店など1200以上の業者が食用として購入していたことが明らかになり、捜査当局がこの油を販売した企業の関係者から事情を聞くなど調べを進めています。
台湾では、廃油や革製品の製造過程で出た油脂から再利用して作った油を、南部の企業が食用として各地の食品メーカーや飲食店などに販売していたことが今月、明らかになり、問題の油を購入していた業者の数は1200以上に上るとみられています。
また、この企業は家畜の飼料に使う油を原料とした疑いのある食用油を出荷していたことも明らかになり、ハンバーガーチェーンの「モスバーガー」を運営する現地法人は、この食用油が使われていた一部の製品の販売を一時停止し、ほかのメーカーの食用油に切り替えて販売を再開しました。
これまでのところ健康被害は確認されていませんが、この油を使って製造された即席麺やパン、菓子などの食品が相次いで回収されたり、消費者から返品されたりしています。
また、この油を使った製品を販売していた食用油メーカーのトップが11日、記者会見し、自社の製品をみずから飲んだり土下座したりして、消費者に謝罪するなどの騒ぎになっています。
台湾の捜査当局は、この油を販売した企業の関係者などから事情を聞いて、問題の油が流通したいきさつなどを詳しく調べています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140913/k10014584041000.html
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