2014年09月14日
「イスラム国」が英国人殺害か 映像を公開
イラクやシリアで勢力を拡大しているイスラム過激派組織は、拘束していたNGOで働くイギリス人とみられる男性を殺害したとする映像をインターネット上に掲載し、アメリカに協力するイギリス政府に強く警告しました。
映像は、イラクやシリアで勢力を拡大しているイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が、「アメリカの同盟国へのメッセージ」と題してインターネット上に掲載しました。
映像では、刃物を手にした戦闘員の男の脇にオレンジ色の服を着せられた男性がひざまずき、イギリス人だと名乗ったうえで、「私が処刑されるのはアメリカに『ノー』と言えないイギリス政府の責任だ」などと話しています。
そして、戦闘員の男が「攻撃を続ければ破壊を加速するだけだ」などと警告したあと、男性を殺害する様子が映っています。
男性は人道支援を行うNGOで働いていましたが、去年、シリアで行方が分からなくなり、「イスラム国」がアメリカ人のジャーナリスト2人を殺害し、映像を公開した際、拘束されているのが確認されていました。
イギリスは、イスラム国と戦うイラク北部のクルド人部隊に武器を供与しているほか、軍事作戦に参加する可能性も排除しないとしていて、アメリカが進めるイスラム国に対する作戦に協力する姿勢を示しています。
イギリスのキャメロン首相は声明を発表し、「無実の支援活動家を殺害するという言い表せないほど恐るべき犯罪だ。われわれは犯人を見つけ出すために、あらゆる措置を取る」と強く非難しました。
オバマ大統領も強く非難
アメリカのホワイトハウスは13日、オバマ大統領の声明を発表し、「野蛮な殺害行為を強く非難する。われわれの友人であり同盟国であるイギリスと悲しみや決意を共有する」として、イスラム過激派組織「イスラム国」を強く非難しました。
そのうえで「非道な行為の犯人を裁き、そして、アメリカや国際社会に対する脅威を弱体化し、壊滅させるために、アメリカは、イギリスや幅広い連合とともに対処していく」と述べ、イギリスなどと国際的な包囲網を構築し、「イスラム国」に対処する決意を強調しました。
イスラム過激派組織「イスラム国」に殺害されたとみられる男性の親族はイギリス外務省を通じて声明を発表しました。
この中で、親族は「彼は相手の宗教や信条、それに人種に関係なく援助が必要な人を支援していた。私たちは彼のことを忘れることはありません」と述べています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140914/k10014590241000.html
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