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2014年08月23日

通貨値下がりで国民にビットコイン買う動き



南米のアルゼンチンはアメリカの一部の投資ファンドとの交渉が決裂した先月30日以降、一部の債務が履行できない状態が続いています。
国の信用の低下から通貨ペソが値下がりし、国民の間では仮想通貨、ビットコインを買う動きが広がっています。

ビットコインはインターネット上の仮想通貨でことし2月、日本で取引仲介会社の1つが経営破綻したことをきっかけに価格が急落しました。
しかし、アルゼンチンでは人気が高まっていて、首都ブエノスアイレスを中心にバーやレストランなどビットコインが使用できる店は120を超え日本の3倍近くに上ります。
人気の背景には、アルゼンチンの通貨ペソの値下がりがあります。
ペソは、この1年で30%以上値下がりし、先月30日に一部の債務が不履行になってからはさらに下落していて、ペソよりもビットコインのほうが、まだ安全だと考える国民が増えています。
また、ペソの値下がりは深刻なインフレにつながって国民の生活に打撃を与えていて、自分の資産を守ろうとペソをビットコインに替えて貯金している人まで現れています。
アルゼンチンの債務が一部不履行となってまもなく1か月を迎えますが、国の信用の失墜は、実際の通貨よりも仮想通貨のほうが信頼されるという皮肉な状況を招いています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140823/k10014020231000.html




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