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2014年06月14日

イラク 宗教指導者呼びかけで戦闘激化も




イラクでは、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム教スンニ派の過激派組織が首都バグダッドに向けて南下しているのに対し、スンニ派と対立するシーア派の最高権威が武器を取って戦闘に参加するよう支持者に呼びかけ、戦闘がさらに激しくなることが懸念されています。

イラクでは、国際テロ組織アルカイダの流れをくむイスラム教スンニ派の過激派組織が10日までに第2の都市モスルを制圧したのに続いて、その南のティクリットなどでも攻撃を仕掛けるなど、スンニ派が多く暮らす地域で勢力を拡大し、首都バグダッドに向けて南下を続けています。
これに対し、スンニ派と対立するシーア派の最高権威のシスターニ師は、イスラム教の金曜礼拝が行われた13日、側近を通じて声明を出し、「イラクは今、危機にある。国を守るためテロリストと戦わなければならない」として、武器を取って戦闘に参加するよう呼びかけました。
シーア派が中心のマリキ政権は、13日までにモスルやティクリットで軍のヘリコプターを使って過激派組織の拠点を攻撃するなど、軍事作戦を本格化する構えを示しています。
シーア派住民に絶大な影響力を持つシスターニ師の呼びかけにより、義勇兵として軍に加わるシーア派住民が相次ぐものとみられ、宗派対立を背景に戦闘がさらに激しくなることが懸念されます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140614/k10015216301000.html



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