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昨日分と合わせた22枚分をiPodで編集してiCloudから公開しています。
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b.現在我々がいるのはJR木津駅の少し西、木津川の少し南ですが、ここからどう行きましょう、
a.木津川にそって少し上流へ向かえばいいんだけど、木津川ぞいの最短ルート、県道47号線はクルマだらけで味気ないし、ここも迂回するぜよ、
b.またですか、ホンマに行けるんすか、こんなことやってて、今日中に琵琶湖まで、
a.案ずることはない、琵琶湖からはJRで京都へもどるだけじゃ、
b.じゃ、まあ行きますか、県道47号線でなく、迂回路の324号線を、ちなみに、のんびりしたこの県道はしばらく関西本線と絡み合うようにユル坂を登っております、
a.ずっとここのエリアを「しかせやま」と呼んでたけど、ほんとは鹿背山(カセヤマ)が正解だったのか、知らんかった、おまけに歌枕にもなってるぞ、
b.50代も半ばやけど、間違いに気づいて良かったんちゃいます、このさい鹿背山(カセヤマ)で何か一句ひねってみるとか、
a.そうやなあ、「鹿背山(カセヤマ)をゆるゆる越えて恭仁京(クニキョウ)へ」、
b.恭仁京(クニキョウ)?
a.これから我らが向かう大きな節目になるポイント、大極殿跡が広場になってて、そこからようやく山坂らしい山坂が始まるんや、
b.じゃあ引き返すなら、その手前か、
a.うむ、この先、万が一、体調不良で引き返すとなったら、次のJR加茂駅か、次の笠置(カサギ)駅しかない、
b.え、笠置駅?、ってことは、
a.そう、信楽(シガラキ)へ抜ける最短ルートの県道5号線は使わないんや、クルマ多くて危険でつまらないから、
b.じゃあ、あの三国越(みくにごえ)林道すか、延々登り続ける、
a.途中、分岐があってそこから切山地区へ下れば、笠置駅から輪行可能、しかし、そこから先の林道は今回が初体験となる、
b.まあとりわけ膝が痛いわけでもないし、水分補給は万全だし、まあ行けるだけ行ってみますか、最悪の場合は、信楽から高原鉄道という手もあるし、
a.それでは鹿背山を左に見ながらゆるい坂を下ってJR加茂駅を目指そう、
b.遠くに駅前らしき高層マンションも2つ見えています、
a.先を急ぐから、真新しいJR加茂駅前は省略して、恭仁(クニ)大橋で木津川を渡ってしまおう、
b.ここが木津川の対岸エリアか、わずかの間とはいえ、都(ミヤコ)が置かれた土地だけあって、なるほど風情が感じられますね、
a.土の道を堤防にそって進むと突き当たりに墓地があって、そこから集落の細道を引き返して一周するだけでも、良い気分に浸(ヒタ)れる、
b.一見ありふれた農村に見えるけど、ゆるい高台に家々が寄り添うように集まり、道のラインも自然物のように納得の曲線を描いております、
a.この地区は国道163号線で南北に分断されて気の毒やけど、そんな国道を渡ってすぐ見えてくるのが、恭仁京(クニキョウ)大極殿跡、
b.山城(やましろ)国分寺跡でもあるのか、この地点に来て、ようやく山越えをする気持ちになってきました、
a.おお、そうか、ようやくやる気になってくれたか、
b.じゃあこの背後の山へ登っていけば良いんすね、
a.いやいや、我々が登っていくのは茶畑の方だから、もっと右手になる、
b.ああこれが茶畑かあ、玉露(ギョクロ)用の黒い布も見えてます、
a.こうやって日差しをさえぎると、逆に茶葉の旨味が増すらしい、
「黒布で茶葉が生み出す旨味(ウマミ)かな」、
b.日差しがもらえない分、茶葉が自分らでがんばって栄養分を作りだすわけか、
a.じゃあ、この高台から左に見える鹿背山(カセヤマ)にお別れだ、
b.我々はあの山の左端からここへ来たのか、これから上り坂だらけになりそうやなあ、とりあえず中間点の信楽(シガラキ)まで無事たどり着けますように、
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