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2013年07月24日

向日市から嵐山へ(その3)


より大きな地図で 樫原廃寺跡〜西蓮寺 を表示

b.子供の遊び場、樫原(かたぎはら)廃寺跡から三宮神社、洞雲寺、幼稚園を見ながら、高台を道なりに北へ進んでいくと、左に大きな池、というか水無いっすね、この池、

a.不思議な池で、坂の上にもうひとつ池があって、それがあふれると、この池が受け止める仕掛けらしい、

b.ここも遊び場かあ、子供はどこでも遊ぶからなあ、

a.たいてい水が入ってないから、子供たちの野球場になってる、地面がコンクリートで転んだら痛そうやけど、

b.そんな池にそって山陰街道のかつての風情をぎりぎり残す坂道が目の前を横切り、立派な老樹が左手にそびえてますね、

a.なんの木だっけなあ、名前を書いた立て札が立ってたんだが、

b.ええ、しかし、左手から国道9号線のハンパないざわめきも迫ってきておりますが、

a.この国道を越えなければ、嵐山に行くことは出来ないから渡ってしまおう、しかし、その前に、ここにも天皇ゆかりの森が、

b.天皇の杜(モリ)古墳か、何で、「森」じゃなく「杜」なんすか、

a.さあ、どっちでも良いみたいやけど、スペシャルな印象を与えるからか、

b.京都市に残る数少ない前方後円墳なのか、

a.平安前期に亡くなられた文徳(モントク)天皇の墓とされてるけど、定かではないらしい、

b.ここもまた子供の遊び場ですね、

a.ふつう自転車は、ここであきらめて国道9号線の歩道を走るけど、我々はひとひねりして、もう少し静かな道を走ろう、まあ結局スーパー西友の前ですぐ国道に出るんだけどね、

b.西友のあたりも大工事中ですね、

a.ここは国道と物集女(モズメ)街道がクロスする大渋滞エリアなんで、国道を地下に埋めて立体交差にするという大工事に踏み切ったんや、もう何年もやってる、地下でガチャガチャ、気軽に見学できたらいいんやけど、

b.そんなスーパー西友ですが、おすすめは、

a.アメリカのウォルマートグループに入ってるから、ブロッコリーやバナナがいつも安い、キノコや食パンもそうとう安い、でも、あまり美味しくない輸入のお菓子がかなりなスペースを占めてるし、地下にあって節電してるから、ちょっと暗い、こりゃマイナス面か、

b.あと二階にあった無印良品が無くなったのは痛いっすね、

a.バブル期の西友を知ってるから、ちょっと寂しさが漂ってるのは否めないな、

b.で、西友前から国道9号線を渡って、ところで、物集女街道って嵐山までつながってるんすか、

a.そう、自転車乗りにとって永遠のライバル、いかに物集女(モズメ)街道を使わず散歩するかが、京都西部に住む自転車乗りにとって最大の課題なんや、ちがうか、

b.じゃあ、この先も右手の物集女街道に気をつけてゴールの嵐山を目指しましょう、

a.これからもみっちり続くぞ住宅密集地、

b.それを避ける手だては無いんすか、

a.住宅街の迷路をすり抜けていくのも楽しいけど、そう言うんやったら、今回は左手の丘の中腹を北へ進もう、こちらも家は多いけど、はるかに昔ながらの風情じゃ、

b.こんな裏道つかうんすか、

a.あたぼうよ、こんな路地においしい空気が残されてるんや、

b.図書館を右に、一段高い小学校を左に、車止めをすり抜けて、ここ「山田猫塚町」って言うのか、なにか謂われ(イワレ=言い伝え)がありそうですね、

a.ウェブで調べたけど、コレといってハッキリしたことは分かんないなあ、

b.でもこの人スゴいっすね、猫がつく地名の研究、まあよくもこれだけ集めたもんや、

a.ほんま猫だらけやな、全国的に、

b.そんな山田猫塚町から路地を伝って坂を上ると、石垣の上に立派なお寺が見えてきました、

a.西蓮寺、その先には重要文化財クラスの民家、

b.この一角は風情ありますねえ、

a.観光ルートからすこし外れてるけど、ここはじつに素晴らしい一角、ちょうど高台の端っこにあって、今は住宅街になってしまったけど、10年前は寺の横から丘へむかって竹林の細道がひっそりつづいて神秘的なくらいだった、

b.そういえば、苔寺(コケデラ)、鈴虫寺は、このすぐ先でしたね、

a.ここから先は歴史あるお寺が連続して自然と嵐山へつながってる、

b.じゃあ次回ようやくゴールという事で、

a.今回はこれくらいにしときましょう、


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