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2013年07月13日

東近江の石塔寺(いしどうじ)へ(その1)

a.さて今度は、どんな近江(おうみ)を旅するかなあ、

b.近江といえば琵琶湖のイメージだけど、琵琶湖の東はかなりな奥行きありますねえ、

a.そうなんだ、ときどき迷いそうになるほどたっぷり広がりがあって、琵琶湖を完全に忘れていたりする、

b.旅の終わりになって、「ああ、そうだった、ここまで来てまだ琵琶湖見てないや」って事もよくありましたね、

a.そんな奥行きたっぷりの東近江エリア、前から気になってるお寺があって、今回はそこを目指してみよう、

b.石塔寺、「せきとうじ」?

a.そうとも読めるけど、どうやら「いしどうじ」が正解らしい、

b.だけど、いつもなら、ふらふら風まかせなのに、今回はいきなり目的地ハッキリしてますね、

a.いつもフラフラ風まかせで悪かったなあ、近江は風の町やから、風まかせに旅するんがいちばん楽しいんじゃ、

b.なるほど、そんじゃまあ、さっそく旅の日付など、お願いします、

a.2011年7月24日(日)、薄曇りの蒸し暑い一日。京都嵐山の自宅を朝の8時過ぎに出発、JR桂川駅から野洲駅まで輪行して、東近江市の石塔寺(イシドウジ)をたずねるという日帰り旅。カメラはキヤノンのパワーショットG12、自転車はテスタッチのシクロフレームにMTB(マウンテンバイク)の駆動系をはめ込んだクロスバイク、スポーツドリンクにビタミンCと乳酸菌の錠剤を溶かしてキャメルバックに詰め、ボトルケージにはほうじ茶900ml、玄米の梅干しおむすび、輪行袋、着替え、などなど、少しくどくど長いか、

b.ところで、最初の写真、ここはどこすか、えらい立派な木が生えてるけど、



a.嵐山から山ぞいに生活道路をたどると、苔寺(コケデラ)にむかう目印の交差点に立派な椋(ムク)の木が立ってるんだ、

b.なんか、さすがですねえ、何気ない住宅街の一角に、こんな風格ある老樹が、

a.左手にスーパーがあって、ここで買い物すると、レジのあと、この木を眺めながら食品をバッグに詰められて、ほんのちょっとだけ幸せなんだ、

b.よく見ると、右手に大きなつっかえ棒が、

a.年とってるしなあ、人間と一緒で杖が居るんだなあ、

b.「杖(ツエ)ついて椋(ムク)の長老、苔寺(コケデラ)へ」、

a.新駅らしくスッキリ明るいJR桂川駅から各駅停車で40分、平日は通勤通学で込み合うだろうJR野洲駅も休みはひっそりしてるなあ、

b.南口のエレベーターをおりて、自転車の前後輪はめて起動開始、さておすすめコースは、

a.駅前通りを北東へ進み、片岡商店から左の細道に入れば、クルマとかぶらずJRを渡れる、

b.この踏切、狭(セマ)っ、地元住民用っすね、

a.しばらく線路ぞいを東北へ進むと、森利工務店から左ななめに小川が流れてるから、左岸(サガン)の小道を進もう、

b.右手にこんもり神社らしい森が、夏休みらしく、お父さんと子供が虫取りアミと虫カゴさげてやってますね、昆虫採集、

a.じつはお父さんの方が積極的に楽しんでたりして・・・

b.「せいわ」って読むのかと思ったら、生和(イクワ)神社っていうのか、



a.ウェブで調べたら京都新聞社に詳しく神社ゆかりの伝説が紹介されてる、

b.大蛇退治か、よくあるパターンすね、

a.でも、もっと興味深いのは、周囲の小川、

b.祇王井川(ギオウイガワ)っていう平安時代の農業用水路なのか、

a.嵯峨嵐山に、祇王寺(ギオウジ)って有名なお寺があるけど、そこに21才で仏門入りした妓王(ギオウ)って地元の美女が、水不足に困る村の現状を訴え、この川を作るよう平清盛(タイラノキヨモリ)に働きかけたそうだ、

b.平清盛(タイラノキヨモリ)に愛された地元の美女、妓王ゆかりの農業用水路か、

a.「祇王寺(ぎおうじ)の妓王(ぎおう)ゆかりの用水路」、

b.世の中を動かすチカラから言えば、まさに平安時代のAKBっすね、

a.ぜんぜん違うような気もするけど、まあいいか、さき行ってみよう・・・



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posted by なおいのおじさん at 11:01| 石塔寺
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