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b.宮溜(ミヤダマリ)のスッキリさわやかなため池を半周しましたが、ここはすぐ横が名神高速なんすね、
a.けっこうノイジー(noisy)やな、
b.そんな高速の下に秘密の抜け道がありやすぜ、親方、
a.そんな秘密はないと思うけど、試しにくぐってみようか、
b.前方にサイクリングロードらしき細道が茂みのなかへ続いてるようですが、
a.ソレ行ってみよう、
b.あまり手入れされてないようで、両脇から木がかぶさってトンネル状態です、舗装はされてるけど、
a.そんな中、大きな見慣れない穴蔵があるぞ、
b.なにかの跡ですね、説明書きがある、
a.なになに「掩体壕」ってか、なんて読みにくい漢字なんや、
b.「えんたいごう」って読めばいいのか、
a.こんな難しい漢字を書いてたから、そのすきを狙って、アメリカに攻撃されたんと違うか、
b.確かに画数多いと書くのに時間かかりますからねえ、
a.で、この穴の中にゼロ戦、隠したんか、
b.ゼロ戦か知らないけど、戦時中はすぐそばに飛行場があったんすね、空襲警報のたびにいちいち飛行場から飛行機を引っ張ってこの穴蔵へ隠したそうです、
「飛行機を隠す穴蔵(アナグラ)ヤブ隠す」、
a.そんな飛行場も今は田園か、こっちの方が良いよなあ、静かだし、食べられるし、色もきれいだ
し、
b.そうこうするうちに、クルマ多めの幹線道路が見えてきました、
a.県道46号線か、さあ、コレに合流して丘を越えれば、きっとそこは石塔寺(イシドウジ)のはず、
b.わずか40mの高低差なんだけど、今回初の登りなんで、けっこうきついなあ、
a.そんな坂の途中に、なんじゃこりゃ、「サントリー近江エージングセラー」、ウイスキーを熟成させるための倉庫か、
「ひっそりと近江の森にウイスキー」、
「石塔寺あたりに眠るウイスキー」、
b.ここの仕事ラクそうですねえ、ウイスキーと一緒に眠ったりして、
a.社員まで熟成の極みか、サントリーのヒトに怒られるわ、
b.ところで、この県道、なんか風情ありますね、両側とも松並木で公園のような、
a.名神八日市カントリークラブっていうゴルフ場の中を走ってるんだな、
b.ウイスキーのつぎはゴルフか、どっちも縁がないなあ、
a.こちとら(=おれたちは)、ほうじ茶にチャリンコでぃ、
b.Oh!、ようやくブログ四日目にして見えて参りました、念願の目的地、石塔寺(イシドウジ)、
a.JR野洲駅からどれくらいかかったんや?
b.昼の1時前だから、かれこれ3時間っすね、
a.けっこうかかったなあ、
b.しかし、なるほど有名なお寺だけあって、門前には広い駐車場がありますね、
a.集まるときは大勢集まるんだなあ、バスの停留所もあるし、
b.しかし、今日はまったく人の気配がありませんね、
a.どないなっとんねん、
b.とりあえず入ってみましょう、
a.こんなところに見事な、この花、桔梗(キキョウ)でええんか、
b.花びらが二重になってるので、八重桔梗(ヤエキキョウ)らしいっす、
a.もうすでに玄関先から風情に満ち満ちてるなあ、
「八重桔梗、出迎えられて石塔寺」、
「拝観料払う前から石塔寺」、
b.ちなみに、その拝観料は400円っす、
a.若いお坊さんが1人で受け付けやってるけど、やけに元気無いな、
b.この蒸し暑さの中、誰もやって来ないから、気が滅入ってるのかなあ、
a.それとも、ホントはこの日、休みだったのに、急に受付まかされて、へこんでるとか、
b.その両方とか、どっちでもないとか、
a.もう、どうでもええわ、さあ、さっそく探検開始や、
b.え?、参拝じゃないんすか、
a.ああそうか、
アマゾンからすべてのカテゴリーで「八重桔梗」を検索すると、
花よりも家紋の関係がたくさんヒットして驚きました。
アマゾンで「八重桔梗(やえききょう)」と検索した結果30件
より大きな地図で 宮溜〜石塔寺 を表示