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2023年10月16日

自分の不注意で立て続けに琵琶湖で亡(な)くしたコンデジ2台の思い出(前編)


カメラに目覚めたのはフィルムカメラ時代末期(まっき)・・・わずか数年後、デジタルカメラという明治維新なみの動乱が巻き起こるとも知らず、のんきに暮らしてたと、

いきなり、タラレバを言わせてもらうけど、もしカメラに目覚めるのがあと5〜6年遅かったら、庶民にも手が届く300万画素程度のデジタルカメラが出回っていたから、なにも迷うことなくデジカメひとすじで行けたんや・・・ところが、こともあろうか(=よりにもよって)1996年当時、フィルムカメラはジュラ紀の恐竜なみに市場を独占していたので、とりあえずそこに首までどっぷり浸(つ)かり、そのわずか数年後には、早くもフィルムカメラの深い沼からはいあがって、1からデジタルカメラと向き合う、という最もやっかいな道すじをたどることに、

でも、わずか数年間とはいえ、フィルムカメラの世界をかなり深く体験できて、それはそれで良かったんちゃいます・・・今じゃカメラもフィルムも絶滅の危機にあって、体験の幅もメチャ狭(せま)なってますし、

プラス思考は大事なんで、そういうことにしとくけど、アナログレコードを全部CDに買い替えたように、カメラも全部デジタルに入れ替えるには、経済的にも心理的にもけっこう大変なわけで、

ちなみに、どのへんでデジタルカメラに移行したんすか、

200万画素くらいだと粗(あら)過ぎて無理やったけど、300万画素を超えたあたりで、パソコンモニターで鑑賞する分には何とかいけそうな画質になってきて、価格もだんだん庶民的になったのも追い風となり、最初のデジカメはオリンパスの『ミュー10』を、

たしか実家で昭和40年代に購入した最初のフィルムカメラもオリンパス(現在の OM SYSTEM )製でしたね・・・ハーフサイズとかペンサイズとか言って、当時まだ高価だった35oフィルムを2枚分に分割して倍の枚数撮影できるどの家庭にも最低1台はあった国民的大ヒットコンパクトカメラ『オリンパスペン』、

ちなみに、実家にあった最後のフィルムカメラも、オリンパス製で、『オリンパスペン』と同じくらい国民に支持されたコンパクトカメラ『ミュー』シリーズの末弟(まってい=末っ子)、最もシンプルで簡易防水で広角35oのシブい奴(やつ)、

たしか、森山大道氏もこの機種だけで大阪中心部をスナップしまくってモノクロ写真集を出されたとかいう、

ところが、デジタルカメラになって登場した最初の『ミュー』は、フィルムカメラ時代の愛機 RICHO GR-1のシブいマグネシウムボディに比べると、何から何まで小学校低学年向けみたいなオモチャっぽさでガックリ・・・けれども、そんなガッカリと同時に、フィルムカメラで味わった現像の苦労から解放された喜びもかなりなもんで、

ちなみに、当時コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)とは対照的にデジタル一眼レフは、まだまだありえない価格帯で、しかも年々性能が上がっていくから、買ったとたんに次の新型に買い替えるという嵐のような状況が続いてたと、

だもんで、一眼レフなんかとても買う気になれず、性能がやっと安定期を迎えた2015年になって、ようやく最初のデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)、1600万画素のPENTAX K-50を購入・・・それまでの10数年間は、ひたすらコンデジを渡り歩くことに、

そんなデジタルカメラ黎明期(れいめいき=幕開け時代)ですけど、自転車とコンデジをセットで考えると、身軽さという点ではかなり有利だったのでは、

たしかに、オリンパス『ミュー』シリーズなら、バックパックのショルダーパッドにベルクロで取り付けた小さなカメラポーチだけでじゅうぶん・・・モニター見ながら直感的・瞬間的に露出も決まってメチャ便利やし生活防水やし、電源スイッチを兼ねた大きなレンズバリアは安心感しかないし、とくに荷物を軽く小さくしたい輪行時は、これしかないほど便利で、

結果、フィルムカメラ時代よりも、さらにのびのびと、ほぼ毎週輪行するように、

カメラの画素数も、300万、500万、1000万(いっせんまん)と年々精細さを増し、価格もよりこなれてきて、320万画素のオリンパス 『ミュー10 (テン)』の次に購入したのが、500万画素の『ミュー40』、

これがびわ湖エリアで犠牲になった最初のカメラであると、

週末は京都駅で9割以上の乗客が降りてしまい、ニンマリするほどガラ空(す)きな琵琶湖行き普通列車を活用し、びわ湖エリアへの輪行も完全に習慣化したそんなある日のこと、夏の終わりか秋ごろだったか忘れたけど、その日は荒神山(こうじんやま)あたりの素晴らしい景色をミュー40で写しながら、気ままに移動していて、

荒神山ってどのあたりすか、

久々に地図でも埋め込んでおこうか、



なるほど、琵琶湖も東エリアの沿岸部としては珍しく、ここだけちょっとした小山が、

道も頂上まで完全に舗装されて走りやすく、その気になれば、自転車でも気軽に登れるくらいの坂で、頂上付近からはびわ湖が一望できたり、北麓(ほくろく=北の山すそ)は、県立の文化スポーツ施設が集中したり、ちょっと足を伸ばせば彦根の城下町もすぐそこという、カメラで撮影するには何かと楽しいエリアで、

そんな荒神山(こうじんやま)のすぐ北に広がる小さい沼地でやらかしたんすか、

ショルダーパッドのカメラケースからコンデジを取り出しては写し、またケースに収めての繰り返しもすっかり板について(=習慣化して)、なにも考えんでも自然な動作として出来るようになったのが良かったのか悪かったのか、ケースから取り出したコンデジ、ミュー40がスラッとスリム過ぎたのが仇(あだ)になったのか、わずかな気のゆるみから、カメラは手から滑り落ちて地面へ・・・それだけならまだしも、気が動転して自転車まで動き出し、前輪がカメラを押しつぶす結果に、

野田沼(のだぬま)っていうとこすね、

沼地という陰気な雰囲気は無く、すぐそばに広がる琵琶湖の良い面だけを集めてギュッとコンパクトにまとめたような静かで雰囲気の良い公園で、バス釣りの若者たちがいつも数名水辺に立っているような、

しかし、落とすだけならまだしも、前輪で踏みつぶすとは、

どう見ても修理不能というか、修理したら新品よりも高くなりそうで、これを機に、オリンパス『ミュー』シリーズからはいったん離れ、ずっと気になっていたキヤノンのハイエンド(イチバン性能の高い)コンデジ『パワーショットG7』を中古で購入、

これならひとまわり大きくグリップもそれなりに付いてるし、不注意から手を滑らして落とす危険性も少なそうな、

その代わり、カメラケースもひとまわり大きなモノが必要になり、大きめのレンズポーチをハンドル前に取り付けて、そこからG7を出し入れするように、

(後編につづく)

2023年10月12日

カメラ生活初日はコンビニで購入した『写ルンです』!

で、7月にはマウンテンバイクと輪行袋を購入し、早くも翌月、京都から新幹線でふるさとに降り立ったと、

待ちに待った1996年8月のお盆休み・・・早朝、嵐山に最も近いJR嵯峨駅前で、たどたどしくマウンテンバイクを輪行袋に収納して出発・・・しかし、ずっと楽しみにしていた人生初の輪行は、予想外の心理的苦痛を伴(ともな)うもので、これに慣れるには数年かかったほど、

どういうことすか、

新幹線で現地に到着するまでは良かったけど、いざ自転車を組み上げて走り出したら、なんかいつもとぜんぜん違って、地に足が付いてないというか、自分がそこに居る実感が湧(わ)いてこないというか・・・自転車で自走して行ける範囲をはるかに超えた場所に居るせいか、自転車に乗ってるんやけど、カラダがまだそれを納得してないような、じつに変な気分で、

人生初の輪行だからじゃないすか、

さいわいそんな違和感も、駅から降りて小一時間も走れば自然と消えてくんやけど、最初の2〜3年はどこに輪行しても、必ずそういう変な気分で走り始めてた、

で、念願だった故郷の里山へ、マウンテンバイクで乗り入れたんすか、

1996年当時は、マウンテンバイクが里山からじわじわ追い出されていく直前の時期で、初回の盆休みや2度目となる正月休みは、思い切り里山走りを楽しむことができて・・・けど、それが最初で最後の里山となり、それ以降は、じわじわと迷惑者(もの)あつかいの空気が山々にただよいはじめ、せっかくのマウンテンバイクも山をあきらめ、ツルツルのスリックタイヤに履き替えて街乗り仕様へ成り下がっていくことに、

ちなみに、この輪行がきっかけになって、カメラも本格的な趣味になってくと、

マウンテンバイクで里山へ向かう途中、急にカメラが欲しくなり、コンビニで購入した『写ルンです』・・・これが自分で購入した最初のカメラに、

フィルムカメラを知らない世代も多くなってるし、簡単な説明が必要じゃないすか、

1996年といえば、デジタルカメラが世に出る直前で、フィルムカメラの全盛期・・・なもんで、カメラもフィルムもありとあらゆる選択肢から選べたけど、中でもいちばんお手軽な使い捨てカメラが『写ルンです』・・・お菓子と同じようなアルミコーティングの外袋を破くと出てくるフィルムカメラは、安っぽい紙やプラスチックのボディに、固定焦点レンズが付いていて、シャッター押すたびに指でフィルムを巻き上げるタイプ・・・枚数写し終わると、カメラごと店の人に渡し、後日フィルムが現像処理されて印画紙にプリントされもどってくるという仕組み、

使い捨てカメラなんで、カメラ本体は店の方で回収すると、

レンズはリサイクルされたんかどうか・・・それすら知らんけど、後(あと)にも先にも、『写るんです』を手にしたのはこの時だけやったなあ、

使い捨てカメラという発想自体、フィルムカメラ全盛期ならではの退廃(たいはい)的症状というか・・・ちなみに、現在のデジタルカメラでいう、フルサイズやAPS-Cというセンサーサイズも、この当時のフィルムカメラが元になってると、

当時ごく一般的に使われてた35oフィルムが、今でいうフルサイズに相当していて、これより少し小さいフィルムサイズが APS-C やけど、この規格が登場したのがちょうどこの頃で、

Advanced Photo System (アドバンスド・フォト・システム) の略で『APS』と、

CはクラシックのCやけど、これはデジタルでなくフィルム時代に作られた規格ですよと言うほどの意味あいか、

ともあれ、コンビニで『写ルンです』を購入後、ふるさとの慣れ親しんだ里山を走っては、立ち止まってパシャリを繰り返し、すっかり自分のカメラが欲しくなったと、

で、インターネットが無いもんで、自転車の時と同様、カタログをあれこれ集めるだけ集めて、ああでも無いこうでも無いと、夢をふくらむだけふくらまし、けっきょくカメラ業界の販売戦略にまんまと乗せられて、APS規格のカメラの中でも人気独走だったキヤノンのコンパクトカメラIXY(イクシ)を4万ちょっとで購入、

現在もコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)の第一線で活躍するイクシですが、初代はフィルムカメラだったんすね、

写りはさておき、今まで無かった斬新なデザイン性で人気が爆上げされたようで、自分もまんまとそのデザイン戦略にハマってもうた、

しかし、写りはイマイチだったと、

だもんで、さっそく手放すことになり、写りと経済性から、ミノルタ(ソニーの前身である歴史あるメーカー)の一眼レフをしばらく愛用・・・しかし、写りはともかく外観があまりに安っぽいので、最終的には写りと外観の美しさが両立した、京セラ CONTAX RX とカールツァイスの50o標準レンズの組み合わせと、RICHO GR シリーズ初号機となる高級コンパクトフィルムカメラ RICHO GR1(リコー・ジーアールワン) の2台体制で落ち着くことに、

フィルムの方も、カラーネガやリバーサルをへて、最終的にはランニングコストが最も安いモノクロフィルムに落ち着くと、

いちいち店に出して現像してたらカネかかるし、カラーフィルムの現像は、劇薬もあつかうから素人(しろうと)には危険すぎるし、けっきょくモノクロフィルムをロールで購入・・・36ショットずつ、パトローネ(フィルムケース)に詰め替え、自分で現像するのがいちばん経済的で、これでやっと出費を気にせず、好きなだけ枚数写せるように、

じゃあ、印画紙にプリントすることも無く、

ほんのたまにプリントする程度で、基本的にはネガフィルムを、専用装置でテレビに映して楽しむていど、

もったいないすね、せっかくの高画質なのに、

だもんで、膨大なネガフィルムは今もだいじに保管していて、いつかきっと、デジタル技術の助けを借りて、手早く高画質で復元させてやりたいんや、

四半世紀も前の記録なんで、それだけでもじゅうぶん新鮮な驚きがありそうすね、

今はデジタルで、驚くほど安く高画質な画像が楽しめるんで、スマホもええけど、どうせなら持つ喜びを感じられる分身のようなカメラと共に自転車生活を送って欲しいなあ、


現在は、PENTAX KPをメイン機とする APS-C光学一眼レフカメラひとすじの筆者ですが、一眼レフに移行する直前まで愛用していたソニーサイバーショット『RX100』は、今もときどきメーカー修理に出して現役復帰させようかと本気で思うほど、写りや操作感や持つ喜びがきわだっていて、程度の良い中古であれば迷うこと無く購入をお勧めします。

こちらの写真家さんの気持ちが痛いほどよくわかるくらい、初代は価格や性能や外観など、すべてのバランスが優秀で、とりわけフィルム時代に何度も回したツァイス標準レンズのマニュアルフォーカスリングとRX100のレンズまわりの多機能ダイヤルの感触が全く同じなのはゾクッとするほど感動的でした。

2023年10月10日

自転車生活最初の一台は、W(ダブル)サスペンションの際物(きわもの)クロスバイク

京都に住み始めて10年以上も経過した40手前になって、何を思ったか、ママチャリなみに重い三段変速で、だんだん遠くへ走るようになり、とうとう本格的な趣味として自転車購入に至(いた)るのが、1996年春のこと、

まだインターネットも無かった時代で、ママチャリなみに重いアラヤの自転車を購入したJR嵯峨駅前の自転車店から、あれやこれやカタログをたくさん持ち帰り、ああでも無いこうでも無いと、自転車選びを始めることに、

その中には、先日新品フレームから組み上げたアラヤの名作マウンテンバイク『マディーフォックス』もあったんすね、

でもそれ以上に、外観のデザインにひと目ぼれしたのが、ブリヂストンの『レイダックSE』というダブルサスペンションのクロスバイク、定価8万・・・今から思うと、バブル期のカネ余りで、試しに作ってみました感、満載(まんさい)のキワモノクロスバイクやけど、これがどうしても欲しくなり、

ヒトそれぞれ好みはあると思いますけど、よりにもよって見るからに華奢(きゃしゃ)で寿命短そうなの選ばんでも、

レイダックSE.jpg

当時、マウンテンバイクもロードバイクもまったく興味が無かった38歳の自分には、これ以外まったく目に入らないほど、レイダックSEのデザインが気に入ってしまい、色もグレーじゃなく深いブルーと決めて、すでに後もどりできないほど買う気満々になっていて、

1996年当時の8万といえばけっこうな額ですが、

サクラ咲く嵐山のアパートから徒歩で嵐電(らんでん)嵐山駅まで向かい、帷子の辻(かたびらのつじ)で北野行きに乗り換え、次の常磐(ときわ)駅で下車、歩くこと約3分、常磐商店街の自転車店でついに『納車の儀』(ぎ=儀式みたいに改まった気分で新車とご対面)、

どうでした、乗り出し最初の印象は、

地面すれすれを滑空(かっくう)するツバメのような、軽やかさ・・・これほど路面からの抵抗なく魔法の絨毯(じゅうたん)みたくフワフワした乗り物は生まれて初めてみたいな、

ちなみに、サスペンション付きはこの時が初体験すか、

それでなおさら感動したんやと思う、

たしかに、鋭い加速とか力強い登坂力(とはんりょく)とか求めないなら、これほど安楽な乗り物も無いすね、

中学時代は陸上競技部の部長だった自分も、当時は完全な文科系で、タバコもけっこう吸ってたし、遠出するとしても隣町へ行って帰るていどで十分やったし、この乗り物は、そんな自分には最高の1台で、

ところが、さっそく乗り始めると、意外にも最初の苦痛は腰の痛みであったと、

それまで完全な直立姿勢だったんで、ほんのわずかな前傾姿勢でも、30分も乗れば腰が痛くなり・・・でも、走り自体はその苦痛をはるかに上回るほど気持ちええもんで、カラダのほうが自転車にだんだんと慣れてきて、ひと月もすれば痛みもすっかり無くなり、それでもタバコは続けていて、くわえタバコで乗ることもけっこうあったし、ハンドルに灰皿をつけたいとさえ真剣に思ったことも、

ちなみに、当時は、空気圧の測り方もしらなければ、パンク修理もできなかったと、

それに加えてヘルメットもかぶらんし・・・そんな状態で、ようもまあ、おとなりの向日市(むこうし)まで連日出かけたもんや、

フレンチバルブを見たのもこのレイダックSEが始めてと、

自転車の修理も仕組みも全く知らん自分やったけど、じっくり選んだ1台だけあって、傾ける愛情はじつに深いものがあって、いつもシリコン系の光沢材でピカピカに磨いて、フロントフォークが壊れるまで、それこそ10年くらい日々大事に乗ってた、

しかし、そんなレイダックSEだけでは得られないものを発見して、さっそくその夏には2台目となる本格的マウンテンバイクを購入することに、

レイダックSEに乗り始めるようになって、ふとまったく別の願望が一気に湧き出して来て、中学時代に陸上部で走り回った郷里(きょうり)の里山をマウンテンバイクでどうしても走りたくなったんや、

それで購入したのがアラヤの『マディフォックス』じゃなくミヤタの『リッジランナー』・・・それと新幹線に乗せるための輪行袋も、

カタログにあった最上位のサス無しモデルで、レイダックSEの12.9sに対して驚きの10.9s・・・本気で作られたフレームだけあって、つい昨年まで現役(げんえき)バリバリ、

ちなみに、ヘルメットはいつごろからかぶるように、

禁煙に成功したその翌年くらいか、

タバコはいつごろまで、

自転車生活が始まって3年くらいたったころ、姉からニコチンパッチを勧められて、これが最高に効果的で、ウソみたいにすんなりと禁煙に成功、

ニコチンパッチって何すか、

3p×3pくらいの絆創膏(ばんそうこう)を腕とかに貼っておくと、そこからニコチンが吸収されるんで、その分タバコを吸わないでも平気になってきて、段階的にニコチンの量を減らしたパッチに変えていくことで、気がついたら禁煙に成功してるというスグレモン、

自転車乗り出したんで、タイミングも良かったんじゃないすか、

息切れしながら坂を登って、それでもタバコ吸ってたんで、タバコやめたら急にカラダが楽になって・・・けど、同時に抑えられてた食欲も復活して、一気に10s近く太ることになり、それはそれで元にもどすのも大変やったけど・・・

そんなにして始まった自転車人生も、あっという間に27年すか、

38歳と、かなりオジサンになって始めた趣味やけど、ホントあの時、思い切って2台購入して良かったと、今ふり返ってもしみじみそう思う、

つまり40才前後だろうと、自転車を始めるタイミングとしては全く問題ないと、

そう思うけどなあ・・・若いころとはまたひと味違った年相応なシブい乗り方ができるもんやし、オジサンになってから自転車が何か気になり始めたら、とにかく手持ちの1台で、近所を適当に走ってみて、すぐ飽きたらそんなもんやし、そうでなかったら、カラダの奥から沸々(ふつふつ)と、旅の感情が湧き出して来て、自分のスタンド(精神エネルギーが具現化した乗り物)みたいな1台が欲しくなるはずやし、

やっと秋めいて自転車シーズン到来(とうらい)・・・モノは試しでこぎ始めたら、オジサンにも何かええこと起こるんちゃいます・・・

2011年創業、日本人スタッフも多く活躍する街乗りが得意な自転車メーカー『tern(ターンという小鳥の名から)』。来年モデルは特にデザインがイケてるような…

2023年10月05日

ゴルフセット一式そろえて50万?30万?8万?どうなってんねん!?

しかし、テレビゲームやのうて、じっさいゴルフをするとなったら、そうとうお金かかりそうすね、

YouTubeで、かまいたちの山内さんが、千鳥のノブさん行きつけのゴルフショップで価格度外視でクラブセットとバッグを一式そろえたら、驚きの50万越え、

芸能界のトップを走る2人なんで、お金に不自由はしないんで、結果おそろしい額になりましたけど、ゴルフクラブもピンからキリまで、いろんな価格帯で買えるんちゃいます、

そのとおりで、たとえば今年から本気でゴルフを始めた「おいでやす小田」さんが、新品で一式そろえたら30万円ちょっと、小田さんの友人「とにかく明るい安村」さんになると、驚きの税込み8万円ジャスト、

なんでまたそんな安くなるんすか、

野球をやってた学生時代の安村さんは左利(き)きで、そうなると果てしなく高額になるんで、思い切って右利き用でそろえたのがまず第1、第2に中古や型落ちや、あれこれ取り混ぜた組み合わせでそろえたこと、第3に小田さんが教わってるレッスンプロ経由なんで、一般ではあり得ない価格で購入できた点、

それにしても、18万円もした小田さんのゴルフバッグに対して、安村さんのは新品で1万円というのもスゴいし、たしかパターも無料でオマケしてもらったり、

それにしても、50数万円で一式そろえた「かまいたちの山内さん」、残念ながらその後のゴルフ動画はいっさい無く、完全に肩透かしを食らったような、

なんか空しいすね、3人中いちばん高価なゴルフセットが、出番もなく眠り続けてるというのも・・・超売れっ子で時間が無いのも分かりますけど、

いっぽう、小田さんや安村さんは、時間的な余裕もそこそこあるようで、しかも小田さんはレッスンプロについて本格的トレーニングを始めていて、そのプロも認めるほどゴルフの才能があるみたいやし、安村さんもそれに負けないほどセンスが良いみたいで、

ちなみにゴルフクラブ選びについては、レッスンプロの飯塚さんも言っておられましたね・・・最初は中古でじゅうぶん・・・その後、ある程度スコアが出せるようになったら、それぞれのクラブが自分に合ってるかどうか分かってくるんで、その時点で新品のクラブに買い替えていくのがイチバンと、

そのへんは自転車とまったく同じで、取りあえず最初の1台は、中古でも何でもええし、経済状況に見合った、見た目でピンときた中から選べば、即しあわせになれるし、なんなら、手持ちの自転車だけでもそれなりにじゅぶん楽しめるし、

たしか、京都で暮らし始めて10年過ぎるころから、何を思ったか、ママチャリみたいに重い内装3段変速の自転車で、今まで行ったことの無かった南エリアを中心に長い時間走るようになったんすね、

午後3時から自由時間というフリーターの特権を生かして、京都中心部からJRをくぐって南下し始めると、まず西国街道という南西ルートが見つかって、街道ぞいに進んでいくと、桂川の向こうに向日市(むこうし)という見ず知らずの隣町を発見、この町がエラい気に入って、通いつめることに、

この時の感動は無かったですね、

今まではクルマだらけの京都中心部の走りづらさしか無かったけど、まるで違う印象の隣町を、細い路地に至るまで事細かく走るようになると、京都中心部の魅力も逆に分かるようになって来て、そんな数年を過ごすあいだに、ワンランク上の軽くてカッチョイイ自転車が、どうしても欲しくなってきて、

話し変わりますけど、ゴルフの18ホールって、1番から9番までをOUT(アウト)コース、10番から18番をIN(イン)コースというそうですが、

マラソンの折り返しやないけど、行きがアウト、帰りがインって事らしい、

そういう意味では、日々のサイクリングも行って帰りなわけで、相通(あいつう)じる(=共通する)性格があるというか、

ゴルフも自転車も、行って帰って楽しく疲れて、また違うとこへ出かけたり、言ってみれば、小さい旅を繰り返してるわけで、

こじつけかもしれませんが、ゴルフでいうナイスショットは、サイクリングで良い景色をカメラにおさめるナイスショットでもあると、

カメラ持参の日帰りサイクリングなんかは、朝出て目的地まで向かい、そこから折り返して夕方家にもどる、その間(かん)ずっと景色を楽しみながら、とくに素晴らしい場面では、立ち止まって気持ちを集中させて、カメラでナイスショットを決めるわけで、この一連の動きは、まさにゴルフそのもの、

しかし、旅はイイすね、ずいぶん涼しくなってきたし、シーズン到来というか、

こんな過ごしやすい季節なら、近所の気に入ったコースをその日の気分で組み合わせて、カメラ片手に2〜3時間も走って、軽く疲れて家路についたら、もう小さな旅がひとつ完結するわけで、こんな地味な旅をカメラといっしょに繰り返しながら、どんどん自転車が好きになっていったような、

これがバイクだと、疲労感もぜんぜん違いますしね、

バイクと違って、自転車はダイナミックに全身を動かせるから、ほんの小高い丘を越えるだけでも旅の気分になれるし、とにかく静かな乗り物なんで、秋の虫の声や、風に揺れるススキのざわめきすら感じ取ることができるし、もっと寒くなれば体の芯から温まるし、歩きとは比較にならないほど遠くまで行けるし、やっぱりどんな移動手段よりも自転車が最高なんやなあと、ぼかぁ(ぼくは)そう思うんだなあ、最近あらためて…

2023年10月01日

スチーム史上初の本格ゴルフゲーム『PGA TOUR 2K23』…難易度マックスで登場するグリーンはゴルフゲーム史上ありえなかった恐ろしさ!

ところで、アメリカのPGAツアーって年間何試合ありますの、

数は一定しないようやけど、だいたい40試合ちょっと・・・このゲームでは35試合くらいか・・・アメリカ国内やからハワイは分かるけど、後半になって登場するイングランドやスコットランドの大会はじっさいどうなんやろ、

しかし、南国ハワイの解放感はもとより、イングランドやスコットランドの雰囲気もじつに良く再現されてますね、

毎年テレ朝(テレビ朝日)が全英オープンを放映しだすと、夏もそろそろ本番やけど、あのテレビ画面どおりの景色の中でプレーできる幸せは無いなあ、

ゲームに登場する Lachlan Crossing というゴルフコースを調べたら、全英オープンに登場する有名なゴルフ場をいくつかブレンドした架空のコースで、その中には、あの悲劇の舞台で有名になったカーヌスティも、

あったなあ、1999年の全英オープン・・・たまたまつけたテレビに、完全に無名だったジャン・バンデべルデというフランス人選手が映し出され、優勝目前の最終ホールで、緊張のあまり完全に自分を見失って、メチャクチャに自滅していく恐ろしい光景がつぶさに・・・あれがきっかけで毎年観るようになったくらい衝撃的シーンやった、



それと同じくらい恐ろしい体験が、『ゴルフ PGA TOUR 2K23』(以下 2K23)でも味わえるとは、

優勝トロフィー欲しさに、あまりにやさしいモードが続いたせいで、ええかげん退屈になってきて、難易度を上げてみたけど、あまり変わらないんで、一気にマックスまで上げたら、とてつもない事態が発生して、グリーン上は一面ころがり地獄・・・気分はまさに最終日最終ホールのジャン・バンデベルデ、

ゴルフゲーム史上、かつて経験しなかった異様な高速グリーンすね、

どう考えてもやり過ぎな演出やけど、ゴルフ解説でよく言われる下りのラインの入れづらさ、上りのラインの入れやすさが、これほど身にしみたことも無いんで、なるほど、プロはこういう所で日々苦しめられてるんやなあと、

ちなみにこの2K23ですが、グリーンだけでなく、フェアウェイもなかなか硬めでよく転がりますね、

難易度マックスにすると、このフェアウェイも恐ろしさ増し増し(ましまし)で、ただ飛ばせば良いという安易な考えは捨てて、打つ前にフェアウェイの傾斜をよくよく確認しておかないと、ボールはたちまち深いラフに転がり込んで四苦八苦という、

しかし、そんな難しさとは反対に、今年から採用されたAボタン三回押しの飛ばし方は、今まで無いほどの優しさですね、

いや、これもこれで難易度が細かく設定されていて、最も優しいモードは気が抜けるほど易(やさ)しいけど、そこから2段階上げたプロアマの設定にすると、とたんにボールの軌道は左右にブレはじめ、地面の傾斜も計算する必要が、

つまり、気楽に遊びたい場合も、じっくり取り組みたい時も、しっかり対応してくれると、

これまでアメリカのゲームといえば、アホみたいにやさしい粗雑(そざつ)なイメージやったけど、そんな先入観をひっくり返すような、きめ細かい本気の作り込みがされていて、じつに奥が深くやりこみ要素がスゴイ、

ちなみに、オフィシャル(メーカー公式)動画には、タイガーウッズが登場していて、ゲーム製作に関わった話などもされてますが、

字幕オンでご視聴ください。


女性問題がきっかけで、ゴルフ界の頂点から一気に転落、再起不能なほどの底辺地獄を何年もさまよい続け・・・それだけに数年前、第一線に返り咲いた時は涙が出るほど嬉しかった、

そんなタイガーや世界で戦う松山英樹(ひでき)も登場する『ゴルフ PGA TOUR 2K23』・・・ゴルフゲーム史に無かった魅力をたくさん詰めこんだリアル志向の本格ゴルフゲームとして、これからも末永く育っていって欲しいすね、

スチームにやっとマジですごいゴルフゲームが誕生したんで、これならPCゲームだけでも十分やっていけそう、というかこのリアル感はここだけの至福の世界とちゃうか、

そうなると、マリオゴルフについては、高確率で来年登場すると言われてる次世代ゲーム機の登場を待ってからでも遅くなさそうすね、

ほんまや、新機種登場となれば、現行のマリオゴルフやスイッチ本体もかなり安く売られるはずやし、

2023年09月28日

ゴルフゲーム不毛地帯のスチームに、とうとうやって来たホンマモン!! とりあえず初年度は、いちばん優しいモードで全試合優勝・・・実在する全トロフィーをコンプリートしてから、じょじょに難易度を上げて行こう!

というわけで、前回のブログからずいぶん日にちがたちましたが、

ひさびさの名作ゴルフゲームにうつつを抜かして、時のたつのも忘れ、

ハマるきっかけは何だったんすか、

先日放映された日本シニアオープンという50歳から参加できる、いわば第2のゴルフステージに、なじみの顔ぶれやシニアから本格参戦する遅咲(おそざ)きの選手や、いずれにせよオジサンばかりが集まって大接戦・・・自分もオジサンなんで、ついつい引き込まれ、

『本日の主役』のたすきで記憶に残る選手になった、あの片山晋呉(しんご)氏も今年から新人なんすね、

カウボーイみたいなテンガロンハットこそかぶってなかったけど、日サロ(日焼けサロン)に通いつめたであろう、いやらしいほど黒く焼けた足を見せつけるように短パン姿での登場、

しかし、いかにもシニアの新人らしく、持病の腰痛対策として、痛み止めを注射しながらの参戦という、

ほかにも、この選手だけスポンサーが異色のヤマハさんということで昔から印象的だった童顔(どうがん)の藤田寛之(ひろゆき)選手も、今じゃカッコいいおじさまとなってシニア界をリードしてるし、

他のスポーツとちがい、ゴルフは50歳から第2の選手生活が歩めるので、独特にオモロいすね、

40代までは下積みを重ねて、やっとここから大輪(だいりん)の花を咲かそうという選手もいれば、若いころに大活躍した選手が、すっかり年老いて戦う姿にも独特の哀愁が見え隠れしたり、おのれも65歳のオッチャンなんで何かと共感したり何かして、



というわけで、10年以上もやらなかったゴルフゲームが急にやりたくなったと、

フライトシミュレーターきっかけで、完全にPC(パソコン)ゲーム派になってたんで、ゴルフ不毛地帯のスチームから探すしかなく、いっそゼルダもやりたいから任天堂スイッチ買ったろかとも思いつつ、試しにこれやってみるかと、期待もしないで始めたゴルフ PGA TOUR(ピージーエイ・ツアー)2K23(2023)、



1万円越えの大作が、10月初めまで3千円代という、この大幅値引きをどうとらえるか、

アナログスティックをつかう独特の操作系に加えて、昔から慣れ親しんだボタン押しのタイミングだけで飛ばす操作方法もあると聞き、これなら自分でもやれそうなんで、

で、これが予想をはるかに上回る名作ゲームだったと、

かなり厳しい目で見てるけど、どうやらこれはホンマモンの名作と認めるしか無さそうな・・・というのも、やればやるほど奥の深さが感じられて、

しかし簡単すぎて、飽きませんか、

そこは、いろいろな難易度設定をいじれば、どうにでも加減できるし・・・ちなみにしゃべりすぎてうるさい実況アナウンスも音無しにできたりと、この辺の自由度も1万円越えのゲームならでは、

とにかく、ゴルフコースに始まり、選手やゴルフメーカーなどなど、すべてが実在するから、嬉しくなりますね、

アメリカのゴルフはほとんど観たこと無いけど、優勝するたびにもらえるトロフィーの素晴らしさは、大げさに言うと美術工芸品をながめるような楽しさなんで、取りあえずいちばん優しい常勝(じょうしょう)モードのまま、すべての大会で優勝して、全トロフィーをコンプリートしておきたい、

しかし、アメリカが舞台のゴルフゲームにしては、意外なほど演出ひかえめで地味な印象すね、

たしかに、イマイチ単調なカメラアングルは、ちょっと残念やけど、いちばんやさしいモードでフェアウェイを淡々と進んでると、なんやろ、座禅(ざぜん)ゴルフというか、一面ミドリの美しい景色や、小鳥のさえずり、ギャラリーの歓声、風の音や空間のざわめきなど、これらに囲まれて、しだいに心が無類に落ち着いて来て、ああこれがゴルフゲームのええとこやなあと改めて気づかされたり、

ゴルフゲームは昔からやってたんすか、

ファミコン時代のマリオオープンゴルフが、当時としては格段に優れていて、最上位クラスはメチャ難しく、手かげん無しの面白さがあって、本気でやるほど手ごたえを感じる名作やった、

そのあとは、

こっちのほうが先になるけど、ファミコン本体の下にセットするディスクシステムでは、『マリオゴルフUSコース』が、上と同じシステムで、とても楽しかった・・・けど、スーファミ時代は意外にもこれらを上回るゴルフゲームとは出会えず、64になって登場したマリオゴルフが、自分の中ではプレステの『みんなのゴルフ』シリーズのはるか上を行く最高傑作・・・いまだにこれ以上のゴルフゲームとは出会えてないまま現在に至る、というか、さらなる進化形がゲームキューブに登場してたんやけど、これを体験してないのは実に悔やまれる、

どっちにしても、マリオゴルフべたぼめすね、

コースの優しさは選べるけど、あとはいっさい手加減無しで、それだけに風や地形をくわしく読んだり、ラフのボールは電卓で飛距離を予想したり、そうやってショットが決まった時の喜びはないし、カメラアングルもいろいろあって飽きないし、現実にはあり得ないコースレイアウトも、TVゲームならではの面白さを演出するし、キャラこそ子供っぽいけど、これ以上本格的なゴルフゲームは作れないのではないかと思うほど、

あと、携帯ゲームのゲームボーイカラーでキャラを育てたり、

ゲームボーイでゴルフをしながらキャラを育て、そのカセットを64のコントローラーに差すと、64のゴルフゲーム上でも育てたキャラが動き出し、

「みんゴル」(みんなのゴルフ)シリーズも非常によく出来てますが、これに比べるとイマイチすか、

超本格的な64マリオゴルフにくらべると、プレーパターンがすぐ読めてきて、ちょっと物足りない・・・たぶん「みんゴル」がイマイチというよりも、64マリオゴルフがスゴすぎたんや、

ともあれ、これまでろくなゴルフゲームが無かったスチームさんから、ようやく本格的な名作が登場して何よりすね、

ホンマや、毎年でなくても構わんから、地道に改良に改良を重ねて、任天堂さんがうらやむほど中身の詰まった底光りする本格派ゴルフゲームに育っていって欲しい、

2023年09月20日

呪われたタイヤ

で、捨ててしまったんすか、買ったばかりのタイヤを、

これ以上使うの、ちょっと気味悪くなって・・・路面のきれいな地方都市で、新品タイヤがひと月三度もパンクするなんてありえへんし、

親の介護のため、京都から地方都市に引っ越して10年あまり・・・まず驚いたのが、パンク修理のやり方を忘れるほどパンクしない町であること、

京都ではようパンクしたから、少し重くなってもサイフに厳しくても、シュワルベのマラソンとかパナレーサーのリブモとか、パンクしないことばかり考えたタイヤ選び、

なかでもパナレーサーのリブモは、シュワルベのマラソンみたいな重さも無く、転(ころ)がりも軽く、ガチでパンク知らずの最優秀タイヤ、

なもんで、同じパナレーサーでも、購入後ひと月たらずで捨ててしまった、グラベルキングのチューブレスレディ 700c×32 は、自身の自転車史上でも、異様なほど短命なタイヤになって、残念を通り越して心が痛いほど、

ちなみに、チューブレスでは無く、いつもどおりチューブを入れて走ったらパンクが連続したと、

タラレバになるけど、もしチューブレスでタイヤ内部にシーラントを流し込む方式やったら、シーラント液がパンク穴を瞬時にふさいで、これほどひどい事にはならんかったかも、

それにしても月三回のパンクというのは、ちょっと異常じゃないすか・・・今までと変わりないコースを走ってたわけですし、

いや、じつはここひと月の間に2度ほど、今まで走ったことの無い霊園だらけの山坂(やまさか)道は走ってるんや、

それが原因なんすか、

分からん、初回は何事も無かったし・・・けど同じルートを逆走した2度目は、最後の下り坂でパンク・・・それも番外編ともいえる奇妙なパンクだったんで、それも気味悪い、

どういうことすか、

この時のパンクは、路面のガラス片とか刺さったわけじゃなく、もともと接着力の弱いシール状のパッチをええ加減に貼った結果、その部分が剥(は)がれて空気が漏れ出したんで、100パー(%)自分のだらしない修理に問題があった・・・けど、それならスローパンクしそうなもんやけど、まるで鋭い突起物を踏んづけたようにいきなりパンと音がするほどハッキリしたパンクで、

これは番外編ですが、これ以外に起こった3回のパンクは、いずれも後輪で、

後輪と同時に履(は)き始めた前輪も同じグラベルキングの(SS=セミスリック)やけど、こちらはここまでまったく問題なく、あたりまえに転がってくれてる、

けっこうワイドですけど、じっさいどんなタイヤなんすか、

だいぶ太目の700c×38にくわえてタイヤの断面も、リブモのような逆三角形でなく底面がべったり路面と密着するタイプなんで、700c×28に慣れた自分には、カーブは独特な重さで曲げづらく感じるけど、走りそのものはとても軽く、ショック吸収性にもすぐれ、悪くない、

しかし不思議なもんすね、パンクした32o幅の後輪より6oもワイドな前輪はパンクしないで、後輪ばかりがパンクするとは、

やっぱり取り憑(つ)かれてたんかなあ、ありえへん話やけど、

このタイヤで最初に起きた不思議なパンクを8月16日のブログ『心霊タイヤなんてあるわけないやん…』で取り上げましたが、ここで夏の怪談風にかなり大げさに取り上げたせいで、あと2回の不可解なパンクが引き寄せられたとか、

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕(くだ)けない』エピソード10『イタリア料理を食べに行こう』で、仗助(じょうすけ)が思い出した間田敏和(はざまだとしかず)のコトバ・・・「どういう理由か、正体(しょうたい)を知らなくても、スタンド使いとスタンド使いは惹(ひ)かれ合う」やないけど、地面とつねに接するタイヤが、たまたまその土地の悪い気ばかりを引き寄せることだって無いとは言えない、

あとちょっと気になったんすけど、サドルとサドルバッグをブルックスの本革製に交換してすぐの連続パンクなんで、これもなんか絡(から)んでるような・・・特にあの独特のニオイは、

そういえば、ニオイに超敏感なスタンド使いがいたなあ、トンネルで大けがした暴(珍)走族の高校生・・・ハイウェイスターをあやつる噴上裕也(ふんがみゆうや)、

この動物系のにおいに誘われて、路上で亡くなった多くの動物霊があとを付けて来て、救いを求めて自転車をパンクさせたとか、

それで革サドルに近い後輪ばかりが狙(ねら)われたと・・・なアホな、

山奥の村では、タヌキやキツネに化かされる怪奇現象が日常的に起こるそうですし、地方都市とはいえ、お墓のたくさんある丘を走ったりすれば、そりゃ色々と変わった現象に出会ってもしかたないんちゃいます、



たしかに、いろんな悪条件が重なれば、新品タイヤが即廃棄処分って事態もまれにありえるかもしれんけど、

ちなみに、今は代役としてどんなタイヤを履(は)いてるんすか、

IRC(Inoue Rubber Company = 井上ゴム工業)のアーバン(URBAN = 街乗り)タイヤ、メトロの700×28C・・・ケブラービードじゃなく安価で重めのスチールビードを使った耐久性と経済性にすぐれたモデルやけど、これがなかなか乗り心地も良くてよく走る・・・パンクの心配をしないで済むしっかりした分厚さも心強い、

自転車では、軽さが正義と言われますけど、タイヤに関してはある程度の重さは、耐(たい)パンク性能や巡航スピードの維持やコストダウンに有利な面もあって、軽ければ一方的に良いというわけでも無さそうな、

ロードバイクでもシクロクロスでもマウンテンバイクでもない、『グラベルバイク』という、非常に分かりづらいジャンルをブチ上げて、一儲(ひともう)け企(たくら)もうとする自転車業界・・・けど、ことタイヤに関しては、耐久性・走行性・経済性のすべてにすぐれた街乗りベーシックモデルが最強なのかも、

2023年09月15日

フレームから組んでやはり感じた… 27.5 じゃない、この国に必要なんは 26インチの自転車や!

わずか1万円で新品購入した、1990年代製らしきナゾの26インチ・マウンテンバイクのフレームとフォーク、四苦八苦しながら、ようやく完成したみたいですが、

この夏の大きな宿題、無知からくる段取りの悪さも手伝って、結局9月にずれ込んで、なんとか完成して試走を繰り返してるけど、あれこれ問題点も見つかって、そのなかでも決定的なのが、立ちこぎでWレバーがヒザに当たってしまう問題・・・

シフト・ブレーキとも、ケーブルを通す穴や引っかかりがフレームにいくつも溶接されてるんで、それに合わせてケーブルを通してやると、Wレバーの取り付け位置が、当初予定してたダウンチューブじゃなくステム下のヘッドコラムになり、ここだと立ちこぎのたびに、レバーがヒザに当たってどうしようもない、

で、どうしたんすか、

取付位置を下げたりしても当たるから、Wレバーの台座を上下逆向きに取り付けてみたら、ふつうはステムの手前に来るレバーの可動域が、すべてステムの下側に収まって、一件落着(いっけんらくちゃく)、

そのアダプターがこちら。作りもしっかりして高級感があるし、ワイヤー出口の角度が思いのまま変えられるから、無理のないカーブを描いてフレームにつなげる事ができて大助かり!

ディズナ Lever Column Mount (レバーコラムマウント) Dixna

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このとき、シマノのWレバーが非常にあつかいづらかったと、

マイナスドライバーで締(し)めたり弛(ゆる)めたりするんやけど、ゆるみ止めの工夫(くふう)のためか、いちど締めたらなかなか弛まない、ネジ山つぶしそうなほど四苦八苦するうちに、シフトレバーとセットで動かすと、その途中に弛むポイントがあることにやっと気づいた・・・締(し)める時も、同じようにレバーといっしょに動かしてやるとしっかり締まるポイントが見つかる仕組み・・・けど、ウェブで取説を読んでみても、そんな注意書きは一切無く、ここは天下のシマノさん、絶滅危惧種的(ぜつめつきぐしゅてき)シフターやけど、そこはきちんと説明しておかんと、

SIS(シマノ・インデックス・システム)のなかでもいちばんシンプルな変速機なわけですが、その印象は、

左側のフロント変速用レバーは、2速と3速の両方に対応するから、これというクリック感はインナーに入った時だけで無段階レバーと基本同じ・・・でも、右手の8速専用設計のレバーは、これまで経験したどんなシフターよりも大げさにガッチャンガッチャン気持ちよく決まってくれて、これはこれで素朴な魅力があって悪くないかも、

無段階変速と比べてどうすか、

ダイアコンペさんの無段階Wレバーとの比較になるけど、取り付けや調整のしやすさ、自分の指先の感覚ひとつで最適な位置決めができる点など、すべてにおいて無段階Wレバーの圧勝・・・ただSIS(シマノ・インデックス・システム)のWレバーも、ここからシマノの世界制覇が始まる変速システム史の重要な一幕(ひとまく)なんで、これはこれで経験できて良かったような・・・どちらにしても、変速をWレバーにすると、ドロップハンドルに取り付けるブレーキの種類も増えるし、デュアルコントロールレバーと違って、機能がブレーキだけになるから、低価格なのに外観も操作感も洗練されて、とても気分がいい、

今回選んだのはダイアコンペさんのVブレーキ対応モデルで、1万円もしましたが、

デザイン性も優れてるけど、操作感もこれまでで最高・・・26インチフレームとか言う前に、このブレーキがあるから乗りたくなるほどええ感じ・・・同梱(どうこん)のVブレーキ調整金具まで重厚で美しい、

このレバーにすると、Vブレーキのガッツリした制動力はそのままに、とても繊細なコントロールができるんで、正直、ディスクブレーキが必要ないと感じるほど・・・この夏最高の収穫!

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で、完成した26インチMTBですが、じっさい乗るのは1年ぶりすね、

これまではアルミフレームだったんで、クロモリになった今回は車重も1s増えて約12s・・・けれどもタイヤ幅1.75から来る重だるさは全く無くて、路面からの突き上げは、すべて角が取れ丸みを帯びて、

ちなみに、26インチ用タイヤは、何を履(は)いてるんすか、

自分で購入したんやけど、当時なにを考えてたのか、一本720グラムもするパナレーサーのURBAN(アーバン=街乗り)モデル Hi-Road S (ハイロードスリック) の1.75幅、

ちなみに、同じハイロードスリックでも、サイドスキン(軽量化のために側面はゴムの保護膜を省略する)タイプはぐっと軽量な470グラム・・・次回はこれでもイイすね、

税込み3,190円で、お財布に優しいし・・・基本街乗り用やし、サイドスキンでじゅうぶんやな、

むかしは、同社の街乗り最強モデルRIBMO(リブモ)の1.5幅をよく使ってましたが、

パンク知らずの快速タイヤで有名やけど、サイドもバッチリ補強してるんで、460グラムもして、価格も倍以上の7,040円・・・だったら、未経験の1.25幅で350グラムのモデルもいちど試したい、

あらためて、26インチのタイヤとホイール、乗ってみてどうすか、

やはり27.5とは別物で、独特の軽快感、具体的に言うと直進を邪魔しない程度に軽いハンドリング、低中速域での心地よい加速感、27.5ほどではないけれど必要かつ十分な巡航(定速安定走行)性能、手の内に収まるコンパクト感、

マイナス面は、

身長180pには700cのフレームとホイールがベストバランスと言われるけど、なるほどそのとおりで、26インチのフレームになると、サドルがかなり上がる分、ヘッドコラムもフレームからそうとう高く突き出して、バランス的にはイマイチ・・・もっとも、そんな長いフォークコラムだからこそ、そこにWレバーも取り付けられたわけで、これはこれで十分気に入ってるけど、

ズバリ、26インチホイールは必要すか、

ぜったい必要、むしろ27.5インチのほうが無くてもいいような、

どういう点で、

700cだと細く軽く硬いタイヤで、より速くキビキビ走りたくなるけど、26インチはその逆で、振動吸収性に優れた太めで重いタイヤを履(は)かせて、ゆったりまったり走らせるとええ感じ・・・その延長でちょっとしたオフロード(=グラベル)にも入って行けるような、

ちなみに、27.5インチ不要論の根拠は、

どこまでも定速でまっすぐ走ろうとする面白さはあるけど、全体的にかなり大味(おおあじ=一本調子な味わい)で、身長180センチの自分でも、ときに持て余すほどデカくて重(おも)い・・・何度も言うけど、この国で26インチが絶滅危惧種になること自体、どう考えても異常なわけで・・・欧米のいかつい男性が乗るなら別として、160センチ前後の男女も多く居てるこの国にあって、26インチは必要不可欠なサイズ、

じゃあ26インチと700cのふたつがあれば十分満足できると、

1980年代前後、まだWレバーしか無かったころの自転車のカタログを見てみると、同じ車種でもこのふたつのホイールサイズが選べて、26インチは長旅用、700cはスポーツ用・・・こんな乗り分けを現代に復活させたら、メチャええねんけどなあ、

1976年のブリジストン・ユーラシアのカタログがじつに興味深い。当時の基本は26インチ、快速性を強調した派生モデルが27インチで、これがのちに700cに取って代わるという自転車昔話(むかしばなし)
https://cyclotourist.web.fc2.com/special_71.html


ついでに、ディスクブレーキについては、

モーターサイクル(バイク)なみのスピードを出したり、えげつない坂を下ったり、雨の日もよく走るなら、ありがたいメカニズムやけど、自分でホイール組みすると覚悟決めた以上、リムをすり減らしながら減速するリムブレーキでじゅうぶん、

ディスクブレーキの音鳴り振動問題もけっこう激しく根深いモノがありますしね、

ちょっとの油分でも音鳴りが止まらなくなるし、それに伴う振動もかゆくなるほど激しいし、油分を吸ったパッドをやすりで削ったりする作業も厄介(やっかい)やし・・・とにかくローターとパッドのすき間がせますぎて精密な調整がとてもやりづらいのが最大の難点、

総合力でいうと、携帯工具の5oアーレンキーがあれば、その場で音鳴りも振動も簡単に解決できるリムブレーキの圧勝すか、

ディスクブレーキは、専門のメカニックが常時サポートしてくれるおぼっちゃま君的環境が無いと、ちょっとムリかも・・・いずれにしても、なにかと売りたがりな自転車業界にいちいち乗せられちゃ、あきまへん、

最後に、26インチ関連でやりたい事とかあれば、

軽量で少し太めのタイヤを履かせて、悪路にも強い26インチのピストバイクを組みたい、

レバー台座を上下逆に取り付けるアイデアが思い浮かばず、立ちこぎでヒザがレバーに当たって悩んでた三日前の写真
IMGP7031.JPG
PENTAX KP smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED[IF]

2023年09月09日

琵琶湖疎水(びわこそすい)って、グラベルバイクのためにあるんやで(後編)

しかし、いいんすか、こんなにのんびりしてて・・・もう後編なのに、まだ南禅寺の手前、しかも自転車を降りて、すてきなビルに入ろうとしてますが、

ええねん、非常に分かりづらい山科疎水の取っかかりへスムーズにだとりつくまでが勝負で、いったん山科疎水に入ったら、あとは道なりに進むだけやし、

しかし、このビルからの眺めはええもんすね、岡崎公園の疎水は広々として、

琵琶湖疏水記念館というくらいなんで、疎水の中でも極上(ごくじょう)の場所に建てられてるみたいやな・・・この景色、RICHO GRVx で写したかった・・・

観光客は南禅寺や、そのとなりの蹴上(けあげ)インクライン(琵琶湖疏水へ船を引っ張り上げる線路)に集中するから、こんなステキな場所が超穴場の貸し切り状態、

疎水パーキングともいえる南禅寺の船溜まり(ふなだまり)を見下ろしながら、右手の動物園からは、ときおり象さんのパオーンが聞こえたり聞こえなかったり・・・しかし、そもそもゾウさん居てたかな、

明治大正時代は、ここまで蒸気船でやって来て、ここから上陸して南禅寺などを見て回り、まら乗船して、びわ湖へ向かうのが最上級の旅だったんすね、

じっさい今でも春の観光シーズンには、岡崎公園をつらぬくこの広い疎水の両脇に、やり過ぎなくらいサクラが咲き誇るもんな、

この記念館で疎水の予備知識を入れてから、広重(ひろしげ)の浮世絵で有名な東海道五十三次の道筋をたどって坂を上り下りして山科区に入り、山科区を流れる琵琶湖疏水、通称『山科疎水』のスタート地点を探しに行くと、

東海道五十三次も今はクルマだらけで、これという風情(ふぜい)も無いけれど、気をつけて見てみると、道路の向かいには、かつての街道の遺構(いこう)がさり気なく展示されたりして、やはり観光都市京都はひと味ちゃうな、

先ほどの疎水記念館もそうですが、誰が見るでもないのに、小さな観光スポットまで、しっかり見せる工夫がされていて、この町に住んだらカメラ好きになるのも、うなずけますね、

これでサクラが咲いたりしようモンなら、自転車も押し歩くようになって、しまいにサクラを撮影しすぎてサクラ酔いという、けだるくのぼせた気分になったりして、

できれば、ほどほどに済ませたいけど、あっという間に散ってしまうサクラだけに、ついつい欲張って撮(と)り過ぎてまうと、

とか言うてるあいだに、坂を下ると山科区、

ここから左手の住宅街に入り込むわけですが、

何度も走った山科疎水やけど、この最初の取っかかりだけは、いつも道をまちがえそうで緊張する、

まるで来る者を阻(はば)む迷路のような住宅密集地、

「ここ入ってもええんかなあ」というような細いすき間から入って行けたり、逆にそこは家の敷地だったり、けっこう静かな勇気も必要になるし、

といいながら、住宅街に入ってから、かなり登ってますね、

この坂のおかげで、山科疎水からの見晴らしが、また一段とええわけで、

近所に住まわれてるヒトは幸せすね、こんな贅沢(ぜいたく)な遊歩道を朝な夕なに散歩できるなんて、

最初に出くわす大きな森は天智天皇陵(てんちてんのうりょう)やけど、その背後の深い森を心静かに歩けるなんて、日本でもここだけちゃうか、

こんな深い森がメインの前半にくらべて、後半エリアはより視界が開けて、眼下(がんか)には鉄道模型のようなJRや京阪(けいはん)電鉄の線路、その先には山科区の町並みがひとつの市のようにどこまでも広がって見える、

いろいろな景色に出会えるのも、山科疎水ならでは、

半分過ぎるころから、遊歩道の道幅も広がり、公園で子供を遊ばす家族連れもちらほら、

サクラもええけど、紅葉もまた見事で、あまりに美しいと、自転車から降りて歩いたりなんかして、

山科疎水も最後になると土の道も無くなり、ふつうにクルマが通る細長い住宅街のゆるい坂道に・・・ここから疎水も最後の長いトンネルに吸い込まれ、

ここから山越えして琵琶湖へ向かうんやけど、どの道が正解なのか、これまた分かりづらい、

このエリアでとくに印象的なのは、西大津バイパスの高架ですね・・・無表情なコンクリートの太い支柱(しちゅう)が連続して、

そんなコンクリートの足元にある普門寺(ふもんじ)の横から土の道で峠越えもできるけど、自転車なら、その少し先、源照寺(げんしょうじ)のちょっと手前からバイパスをくぐって激坂登りをする方がええかも・・・いずれにせよ、名水の湧き出る峠に向かうことになるけど、

なぜこっちのコースがオススメなんすか、

激坂のぼり切ると、西大津バイパスや山科の町並みが一望できるんで、ここも形の良い雲が出てたらタテヨコ2枚ほど、GRVでパシャリと、

さっきからRICHO GRV(ジーアールスリー) がちょくちょく登場しますが、末尾にxが付いてるのと付いてないのがあるんすか、

35oフィルム換算28oの広角レンズひとすじのGRシリーズやけど、とうとう最新モデルではその禁を破り、広角レンズと標準レンズのええとこ取りの40oというシブい画角も登場・・・その機種の末尾にx(エックス)が付いてるんや、

ともあれ、ここまで来たら、あとは峠を越えて、道なりに大津の街へ入っていくばかりですね、

歴史ある大津の町も、限りなく道の選択肢があるけど、その迷いも楽しみながら、三井寺直下の疎水トンネルを愛(め)でるなり、浜大津の港を目指すなり・・・というか、仮想のRICHO GRVxを懐(ふところ)に忍(しの)ばせて、おのれがスローサイクリングしたなってきた、

2023年09月06日

琵琶湖疎水(びわこそすい)って、グラベルバイクのためにあるんやで(中編)

ところで、本題の山科疎水(やましなそすい)や琵琶湖疏水なんですが、そもそも疎水(そすい)という聞き慣れない言葉の意味から、ハッキリさせてもらわんと、

たしかに今じゃ使われない言葉やもんな・・・調べたら、人工河川(かせん)とか運河(うんが)とか、ようするにヒトのチカラで作られた川のことを指(さ)して言うらしい、

その中でも有名なのが、京都の東、南禅寺や蹴上(けあげ)のあたりから、びわ湖へと通じる琵琶湖疏水・・・同じ流れでは無いけれど、南禅寺の少し北にある「哲学の道」も、やはり疎水にそって続く遊歩道としてあまりにも有名、

明治時代末期に完成したときは、観光蒸気船が南禅寺の船溜(ふなだ)まりから蹴上(けあげ)のケーブルカーで坂を上り、疎水にそっていくつものトンネルを抜けて琵琶湖まで運行していたんやなあ、

数年前から、そんな船旅(ふなたび)が忠実に再現されてるんすね、さすがに蒸気機関ではありませんが、



で、われわれも、この観光船のルートにそって、蹴上(けあげ)から琵琶湖に向かうわけで・・・もっとも船はすぐトンネルに入ってしまうから、われわれのスタート地点は、山科区の迷路みたいな住宅街を抜けた先にとつぜん現れる『千と千尋(せんとちひろ)』みたいなトンネル出口からになるけど・・・ちなみに琵琶湖疏水のうち、京都市山科区を流れる8割くらいの区間は、俗に『山科疎水』とも呼ばれていて、この疎水にそって続く遊歩道がとにかく素晴らしい、

どんな素晴らしさなんすか、

特に前半部分は、観光客でいつもにぎわう哲学の道とは比較にならないほど神秘的な静けさで、高台にあるからときおり山科区の街並みが見晴らせて、すぐ足元をJRや私鉄が往来し、有名な社寺仏閣(しゃじぶっかく)も多く、四季を通じて美しい自然に囲まれてる、

観光バスや自家用車の駐車スペースが作れない地形的な理由から、春のサクラの時期に数日こみあう程度で、それ以外は地元の人々の散歩コースとして利用されるくらいなんすね、

山すそのミドリ豊かな高台の水路にそって、クルマが入れない閑雅な(かんがな=のどかで気品のある)遊歩道が細く長くのびて・・・そのほとんどが舗装されていない土の道で、歩く人もまばらなので、グラベルバイクが走るのにも最適・・・春のサクラ、秋の紅葉、夏は木陰(こかげ)が涼しく、冬は深い木立(こだち)が、北風を防いでくれる、

琵琶湖疏水とは別に、鴨川疎水(かもがわ そすい)もあるとか、

ウィキペディアには「鴨川運河」の項目で登場するけど、部分的に鴨川を利用しながら、京都市南部、伏見(ふしみ)の城下町へ流れていく人工の水路で、ここもグラベルバイク低速走行にぴったりな味わい深い細道が続いてる・・・ただ実際に走れる区間は、伏見稲荷のあたりから南なんで、そこまでは東福寺や伏見稲荷をゆっくり走りながら鴨川運河へ向かうとスムーズ、

「疎水」という古風な呼び名のとおり、この水路は今じゃ無用の長物(ちょうぶつ)なんで、ヒマなオジサンが、カメラ片手に自転車散歩するには最高のルートなんすね、

途中、国道24号線の部分は地下水路になるけど、最終的には伏見の街の南、宇治川に接する三栖の閘門(みすのこうもん)という古風な水門が見えてきたら、そこがゴール地点、

伏見の町中に入るとまた雰囲気もがらっと変わって楽しいすね、

深い森の中を流れる山科疎水とは対照的な都会的魅力があって、伏見に入ると城下町だったころの運河も加わって、名水が湧き出るために酒造会社も多く、ここもまたゆっくり走るほど味わいが深まるエリア・・・良い景色が向こうから勝手にやって来るから、分身のように愛着あるカメラと常に行動を共にしていただきたい、



小型で小粋(こいき)なリミテッドレンズと、そのために専用設計されたコンパクトな光学一眼レフボディ PENTAX KPの組み合わせ(KP本体は残念ながら製造終了)。これにいったんハマると、同社のGRV以外は欲しくなくなるほど・・・高価な神レンズ31oばかりが注目されるけど、じっさいのところ、KPのデザイナーが最も美しい組み合わせとしてイチ押しする標準マクロの35oを中心として、35oフィルム換算28oと35oのいいとこ取りのパンケーキ21oと、ほぼパンケーキなほどコンパクトな望遠70oの3本もあればほぼ無敵状態・・・やはり使えば使うほどペンタックス!


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