ところで、アメリカのPGAツアーって年間何試合ありますの、
数は一定しないようやけど、だいたい40試合ちょっと・・・このゲームでは35試合くらいか・・・アメリカ国内やからハワイは分かるけど、後半になって登場するイングランドやスコットランドの大会はじっさいどうなんやろ、
しかし、南国ハワイの解放感はもとより、イングランドやスコットランドの雰囲気もじつに良く再現されてますね、
毎年テレ朝(テレビ朝日)が全英オープンを放映しだすと、夏もそろそろ本番やけど、あのテレビ画面どおりの景色の中でプレーできる幸せは無いなあ、
ゲームに登場する Lachlan Crossing というゴルフコースを調べたら、全英オープンに登場する有名なゴルフ場をいくつかブレンドした架空のコースで、その中には、あの悲劇の舞台で有名になったカーヌスティも、
あったなあ、1999年の全英オープン・・・たまたまつけたテレビに、完全に無名だったジャン・バンデべルデというフランス人選手が映し出され、優勝目前の最終ホールで、緊張のあまり完全に自分を見失って、メチャクチャに自滅していく恐ろしい光景がつぶさに・・・あれがきっかけで毎年観るようになったくらい衝撃的シーンやった、
それと同じくらい恐ろしい体験が、『ゴルフ PGA TOUR 2K23』(以下 2K23)でも味わえるとは、
優勝トロフィー欲しさに、あまりにやさしいモードが続いたせいで、ええかげん退屈になってきて、難易度を上げてみたけど、あまり変わらないんで、一気にマックスまで上げたら、とてつもない事態が発生して、グリーン上は一面ころがり地獄・・・気分はまさに最終日最終ホールのジャン・バンデベルデ、
ゴルフゲーム史上、かつて経験しなかった異様な高速グリーンすね、
どう考えてもやり過ぎな演出やけど、ゴルフ解説でよく言われる下りのラインの入れづらさ、上りのラインの入れやすさが、これほど身にしみたことも無いんで、なるほど、プロはこういう所で日々苦しめられてるんやなあと、
ちなみにこの2K23ですが、グリーンだけでなく、フェアウェイもなかなか硬めでよく転がりますね、
難易度マックスにすると、このフェアウェイも恐ろしさ増し増し(ましまし)で、ただ飛ばせば良いという安易な考えは捨てて、打つ前にフェアウェイの傾斜をよくよく確認しておかないと、ボールはたちまち深いラフに転がり込んで四苦八苦という、
しかし、そんな難しさとは反対に、今年から採用されたAボタン三回押しの飛ばし方は、今まで無いほどの優しさですね、
いや、これもこれで難易度が細かく設定されていて、最も優しいモードは気が抜けるほど易(やさ)しいけど、そこから2段階上げたプロアマの設定にすると、とたんにボールの軌道は左右にブレはじめ、地面の傾斜も計算する必要が、
つまり、気楽に遊びたい場合も、じっくり取り組みたい時も、しっかり対応してくれると、
これまでアメリカのゲームといえば、アホみたいにやさしい粗雑(そざつ)なイメージやったけど、そんな先入観をひっくり返すような、きめ細かい本気の作り込みがされていて、じつに奥が深くやりこみ要素がスゴイ、
ちなみに、オフィシャル(メーカー公式)動画には、タイガーウッズが登場していて、ゲーム製作に関わった話などもされてますが、
字幕オンでご視聴ください。
女性問題がきっかけで、ゴルフ界の頂点から一気に転落、再起不能なほどの底辺地獄を何年もさまよい続け・・・それだけに数年前、第一線に返り咲いた時は涙が出るほど嬉しかった、
そんなタイガーや世界で戦う松山英樹(ひでき)も登場する『ゴルフ PGA TOUR 2K23』・・・ゴルフゲーム史に無かった魅力をたくさん詰めこんだリアル志向の本格ゴルフゲームとして、これからも末永く育っていって欲しいすね、
スチームにやっとマジですごいゴルフゲームが誕生したんで、これならPCゲームだけでも十分やっていけそう、というかこのリアル感はここだけの至福の世界とちゃうか、
そうなると、マリオゴルフについては、高確率で来年登場すると言われてる次世代ゲーム機の登場を待ってからでも遅くなさそうすね、
ほんまや、新機種登場となれば、現行のマリオゴルフやスイッチ本体もかなり安く売られるはずやし、