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2023年09月20日

呪われたタイヤ

で、捨ててしまったんすか、買ったばかりのタイヤを、

これ以上使うの、ちょっと気味悪くなって・・・路面のきれいな地方都市で、新品タイヤがひと月三度もパンクするなんてありえへんし、

親の介護のため、京都から地方都市に引っ越して10年あまり・・・まず驚いたのが、パンク修理のやり方を忘れるほどパンクしない町であること、

京都ではようパンクしたから、少し重くなってもサイフに厳しくても、シュワルベのマラソンとかパナレーサーのリブモとか、パンクしないことばかり考えたタイヤ選び、

なかでもパナレーサーのリブモは、シュワルベのマラソンみたいな重さも無く、転(ころ)がりも軽く、ガチでパンク知らずの最優秀タイヤ、

なもんで、同じパナレーサーでも、購入後ひと月たらずで捨ててしまった、グラベルキングのチューブレスレディ 700c×32 は、自身の自転車史上でも、異様なほど短命なタイヤになって、残念を通り越して心が痛いほど、

ちなみに、チューブレスでは無く、いつもどおりチューブを入れて走ったらパンクが連続したと、

タラレバになるけど、もしチューブレスでタイヤ内部にシーラントを流し込む方式やったら、シーラント液がパンク穴を瞬時にふさいで、これほどひどい事にはならんかったかも、

それにしても月三回のパンクというのは、ちょっと異常じゃないすか・・・今までと変わりないコースを走ってたわけですし、

いや、じつはここひと月の間に2度ほど、今まで走ったことの無い霊園だらけの山坂(やまさか)道は走ってるんや、

それが原因なんすか、

分からん、初回は何事も無かったし・・・けど同じルートを逆走した2度目は、最後の下り坂でパンク・・・それも番外編ともいえる奇妙なパンクだったんで、それも気味悪い、

どういうことすか、

この時のパンクは、路面のガラス片とか刺さったわけじゃなく、もともと接着力の弱いシール状のパッチをええ加減に貼った結果、その部分が剥(は)がれて空気が漏れ出したんで、100パー(%)自分のだらしない修理に問題があった・・・けど、それならスローパンクしそうなもんやけど、まるで鋭い突起物を踏んづけたようにいきなりパンと音がするほどハッキリしたパンクで、

これは番外編ですが、これ以外に起こった3回のパンクは、いずれも後輪で、

後輪と同時に履(は)き始めた前輪も同じグラベルキングの(SS=セミスリック)やけど、こちらはここまでまったく問題なく、あたりまえに転がってくれてる、

けっこうワイドですけど、じっさいどんなタイヤなんすか、

だいぶ太目の700c×38にくわえてタイヤの断面も、リブモのような逆三角形でなく底面がべったり路面と密着するタイプなんで、700c×28に慣れた自分には、カーブは独特な重さで曲げづらく感じるけど、走りそのものはとても軽く、ショック吸収性にもすぐれ、悪くない、

しかし不思議なもんすね、パンクした32o幅の後輪より6oもワイドな前輪はパンクしないで、後輪ばかりがパンクするとは、

やっぱり取り憑(つ)かれてたんかなあ、ありえへん話やけど、

このタイヤで最初に起きた不思議なパンクを8月16日のブログ『心霊タイヤなんてあるわけないやん…』で取り上げましたが、ここで夏の怪談風にかなり大げさに取り上げたせいで、あと2回の不可解なパンクが引き寄せられたとか、

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕(くだ)けない』エピソード10『イタリア料理を食べに行こう』で、仗助(じょうすけ)が思い出した間田敏和(はざまだとしかず)のコトバ・・・「どういう理由か、正体(しょうたい)を知らなくても、スタンド使いとスタンド使いは惹(ひ)かれ合う」やないけど、地面とつねに接するタイヤが、たまたまその土地の悪い気ばかりを引き寄せることだって無いとは言えない、

あとちょっと気になったんすけど、サドルとサドルバッグをブルックスの本革製に交換してすぐの連続パンクなんで、これもなんか絡(から)んでるような・・・特にあの独特のニオイは、

そういえば、ニオイに超敏感なスタンド使いがいたなあ、トンネルで大けがした暴(珍)走族の高校生・・・ハイウェイスターをあやつる噴上裕也(ふんがみゆうや)、

この動物系のにおいに誘われて、路上で亡くなった多くの動物霊があとを付けて来て、救いを求めて自転車をパンクさせたとか、

それで革サドルに近い後輪ばかりが狙(ねら)われたと・・・なアホな、

山奥の村では、タヌキやキツネに化かされる怪奇現象が日常的に起こるそうですし、地方都市とはいえ、お墓のたくさんある丘を走ったりすれば、そりゃ色々と変わった現象に出会ってもしかたないんちゃいます、



たしかに、いろんな悪条件が重なれば、新品タイヤが即廃棄処分って事態もまれにありえるかもしれんけど、

ちなみに、今は代役としてどんなタイヤを履(は)いてるんすか、

IRC(Inoue Rubber Company = 井上ゴム工業)のアーバン(URBAN = 街乗り)タイヤ、メトロの700×28C・・・ケブラービードじゃなく安価で重めのスチールビードを使った耐久性と経済性にすぐれたモデルやけど、これがなかなか乗り心地も良くてよく走る・・・パンクの心配をしないで済むしっかりした分厚さも心強い、

自転車では、軽さが正義と言われますけど、タイヤに関してはある程度の重さは、耐(たい)パンク性能や巡航スピードの維持やコストダウンに有利な面もあって、軽ければ一方的に良いというわけでも無さそうな、

ロードバイクでもシクロクロスでもマウンテンバイクでもない、『グラベルバイク』という、非常に分かりづらいジャンルをブチ上げて、一儲(ひともう)け企(たくら)もうとする自転車業界・・・けど、ことタイヤに関しては、耐久性・走行性・経済性のすべてにすぐれた街乗りベーシックモデルが最強なのかも、
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