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2023年10月10日

自転車生活最初の一台は、W(ダブル)サスペンションの際物(きわもの)クロスバイク

京都に住み始めて10年以上も経過した40手前になって、何を思ったか、ママチャリなみに重い三段変速で、だんだん遠くへ走るようになり、とうとう本格的な趣味として自転車購入に至(いた)るのが、1996年春のこと、

まだインターネットも無かった時代で、ママチャリなみに重いアラヤの自転車を購入したJR嵯峨駅前の自転車店から、あれやこれやカタログをたくさん持ち帰り、ああでも無いこうでも無いと、自転車選びを始めることに、

その中には、先日新品フレームから組み上げたアラヤの名作マウンテンバイク『マディーフォックス』もあったんすね、

でもそれ以上に、外観のデザインにひと目ぼれしたのが、ブリヂストンの『レイダックSE』というダブルサスペンションのクロスバイク、定価8万・・・今から思うと、バブル期のカネ余りで、試しに作ってみました感、満載(まんさい)のキワモノクロスバイクやけど、これがどうしても欲しくなり、

ヒトそれぞれ好みはあると思いますけど、よりにもよって見るからに華奢(きゃしゃ)で寿命短そうなの選ばんでも、

レイダックSE.jpg

当時、マウンテンバイクもロードバイクもまったく興味が無かった38歳の自分には、これ以外まったく目に入らないほど、レイダックSEのデザインが気に入ってしまい、色もグレーじゃなく深いブルーと決めて、すでに後もどりできないほど買う気満々になっていて、

1996年当時の8万といえばけっこうな額ですが、

サクラ咲く嵐山のアパートから徒歩で嵐電(らんでん)嵐山駅まで向かい、帷子の辻(かたびらのつじ)で北野行きに乗り換え、次の常磐(ときわ)駅で下車、歩くこと約3分、常磐商店街の自転車店でついに『納車の儀』(ぎ=儀式みたいに改まった気分で新車とご対面)、

どうでした、乗り出し最初の印象は、

地面すれすれを滑空(かっくう)するツバメのような、軽やかさ・・・これほど路面からの抵抗なく魔法の絨毯(じゅうたん)みたくフワフワした乗り物は生まれて初めてみたいな、

ちなみに、サスペンション付きはこの時が初体験すか、

それでなおさら感動したんやと思う、

たしかに、鋭い加速とか力強い登坂力(とはんりょく)とか求めないなら、これほど安楽な乗り物も無いすね、

中学時代は陸上競技部の部長だった自分も、当時は完全な文科系で、タバコもけっこう吸ってたし、遠出するとしても隣町へ行って帰るていどで十分やったし、この乗り物は、そんな自分には最高の1台で、

ところが、さっそく乗り始めると、意外にも最初の苦痛は腰の痛みであったと、

それまで完全な直立姿勢だったんで、ほんのわずかな前傾姿勢でも、30分も乗れば腰が痛くなり・・・でも、走り自体はその苦痛をはるかに上回るほど気持ちええもんで、カラダのほうが自転車にだんだんと慣れてきて、ひと月もすれば痛みもすっかり無くなり、それでもタバコは続けていて、くわえタバコで乗ることもけっこうあったし、ハンドルに灰皿をつけたいとさえ真剣に思ったことも、

ちなみに、当時は、空気圧の測り方もしらなければ、パンク修理もできなかったと、

それに加えてヘルメットもかぶらんし・・・そんな状態で、ようもまあ、おとなりの向日市(むこうし)まで連日出かけたもんや、

フレンチバルブを見たのもこのレイダックSEが始めてと、

自転車の修理も仕組みも全く知らん自分やったけど、じっくり選んだ1台だけあって、傾ける愛情はじつに深いものがあって、いつもシリコン系の光沢材でピカピカに磨いて、フロントフォークが壊れるまで、それこそ10年くらい日々大事に乗ってた、

しかし、そんなレイダックSEだけでは得られないものを発見して、さっそくその夏には2台目となる本格的マウンテンバイクを購入することに、

レイダックSEに乗り始めるようになって、ふとまったく別の願望が一気に湧き出して来て、中学時代に陸上部で走り回った郷里(きょうり)の里山をマウンテンバイクでどうしても走りたくなったんや、

それで購入したのがアラヤの『マディフォックス』じゃなくミヤタの『リッジランナー』・・・それと新幹線に乗せるための輪行袋も、

カタログにあった最上位のサス無しモデルで、レイダックSEの12.9sに対して驚きの10.9s・・・本気で作られたフレームだけあって、つい昨年まで現役(げんえき)バリバリ、

ちなみに、ヘルメットはいつごろからかぶるように、

禁煙に成功したその翌年くらいか、

タバコはいつごろまで、

自転車生活が始まって3年くらいたったころ、姉からニコチンパッチを勧められて、これが最高に効果的で、ウソみたいにすんなりと禁煙に成功、

ニコチンパッチって何すか、

3p×3pくらいの絆創膏(ばんそうこう)を腕とかに貼っておくと、そこからニコチンが吸収されるんで、その分タバコを吸わないでも平気になってきて、段階的にニコチンの量を減らしたパッチに変えていくことで、気がついたら禁煙に成功してるというスグレモン、

自転車乗り出したんで、タイミングも良かったんじゃないすか、

息切れしながら坂を登って、それでもタバコ吸ってたんで、タバコやめたら急にカラダが楽になって・・・けど、同時に抑えられてた食欲も復活して、一気に10s近く太ることになり、それはそれで元にもどすのも大変やったけど・・・

そんなにして始まった自転車人生も、あっという間に27年すか、

38歳と、かなりオジサンになって始めた趣味やけど、ホントあの時、思い切って2台購入して良かったと、今ふり返ってもしみじみそう思う、

つまり40才前後だろうと、自転車を始めるタイミングとしては全く問題ないと、

そう思うけどなあ・・・若いころとはまたひと味違った年相応なシブい乗り方ができるもんやし、オジサンになってから自転車が何か気になり始めたら、とにかく手持ちの1台で、近所を適当に走ってみて、すぐ飽きたらそんなもんやし、そうでなかったら、カラダの奥から沸々(ふつふつ)と、旅の感情が湧き出して来て、自分のスタンド(精神エネルギーが具現化した乗り物)みたいな1台が欲しくなるはずやし、

やっと秋めいて自転車シーズン到来(とうらい)・・・モノは試しでこぎ始めたら、オジサンにも何かええこと起こるんちゃいます・・・

2011年創業、日本人スタッフも多く活躍する街乗りが得意な自転車メーカー『tern(ターンという小鳥の名から)』。来年モデルは特にデザインがイケてるような…

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