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2019年06月16日
妙法蓮華経(本編)その15
従地涌出品第十五
霊鷲山上空の集会には、他の仏の国土からガンジスの砂よりも多く菩薩の道をゆく求法者たちが参じていました。彼らはお釈迦様にこの娑婆世界での宣教を託せられるように願いました。ところがお釈迦様はお許しにはなりません。なぜならこの娑婆世界にすでに6万のガンジスの砂の数ほどの多くのお釈迦様の弟子がいます。彼らが法華経を説き広めるからです。
そのとき地中から無量千万億の菩薩が涌きだしてきました。その地涌の菩薩たちは娑婆世界の下の虚空にいて、お釈迦様が法華経を説かれるのを聞き、宣教の時が来たのを知って地中から現れたのです。
その先頭に立つ上行(勝れて行じる者)、無辺行(無限に行じる者)、浄行(清浄に行じる者)、安楽行(堅固に行じる者)の四大菩薩がお釈迦様に礼拝して「お釈迦様には御身に病なく、御心に煩いなく、安らかなお気持ちであられましょうか」と再会を喜び申し上げました。
お釈迦様が人々に告げられますには、この菩薩たちはお釈迦様が娑婆世界において仏になってから教化(教え導き、良い方向に向かわせること)した直弟子だということでございました。
そのことに人々の心には疑いが生じ困惑いたしました。
お釈迦様が成仏後に伝導された年月は40余年にすぎません。それなのに、これほど多くの菩薩を教化することはできないと思われたからです。すると弥勒菩薩が(みろくぼさつ)がお釈迦様に、「このようなことは世の中の人が信じられることではございません・・・例えば肌が麗しく髪は黒々とした25歳の若者が100歳の老人を指さして[これは我が子だ]と言い、老人も若者を[これは我が父、我らを養育したひとである]と言うようなものです。多くの人が疑念を抱き法に背く罪を犯す原因となってしまいましょう。願わくばこのことを解き明かして疑念をお解きください」と尋ねました。
霊鷲山上空の集会には、他の仏の国土からガンジスの砂よりも多く菩薩の道をゆく求法者たちが参じていました。彼らはお釈迦様にこの娑婆世界での宣教を託せられるように願いました。ところがお釈迦様はお許しにはなりません。なぜならこの娑婆世界にすでに6万のガンジスの砂の数ほどの多くのお釈迦様の弟子がいます。彼らが法華経を説き広めるからです。
そのとき地中から無量千万億の菩薩が涌きだしてきました。その地涌の菩薩たちは娑婆世界の下の虚空にいて、お釈迦様が法華経を説かれるのを聞き、宣教の時が来たのを知って地中から現れたのです。
その先頭に立つ上行(勝れて行じる者)、無辺行(無限に行じる者)、浄行(清浄に行じる者)、安楽行(堅固に行じる者)の四大菩薩がお釈迦様に礼拝して「お釈迦様には御身に病なく、御心に煩いなく、安らかなお気持ちであられましょうか」と再会を喜び申し上げました。
お釈迦様が人々に告げられますには、この菩薩たちはお釈迦様が娑婆世界において仏になってから教化(教え導き、良い方向に向かわせること)した直弟子だということでございました。
そのことに人々の心には疑いが生じ困惑いたしました。
お釈迦様が成仏後に伝導された年月は40余年にすぎません。それなのに、これほど多くの菩薩を教化することはできないと思われたからです。すると弥勒菩薩が(みろくぼさつ)がお釈迦様に、「このようなことは世の中の人が信じられることではございません・・・例えば肌が麗しく髪は黒々とした25歳の若者が100歳の老人を指さして[これは我が子だ]と言い、老人も若者を[これは我が父、我らを養育したひとである]と言うようなものです。多くの人が疑念を抱き法に背く罪を犯す原因となってしまいましょう。願わくばこのことを解き明かして疑念をお解きください」と尋ねました。