前に書いたリアリティについてと内容は大体一緒です。要は小学生くらいの頃の経験が厨二病を産み出す
なんでこんな事を考えたかと言いますと、ネットの厨二病論に私は少し違和感があったからです、私が認識する厨二病と他人が認識する厨二病論にズレがあった、よく厨二病論を聞いていくと人によって捉え方が違い、特に年齢言うか世代で捉え方がまるで違うという事、層によって少し厨二に対する考え方が違うということなどでしょうか。
ざっくり言うと私より上の世代は唾棄すべきものと捉えているのに対して、私より下の世代はファッションと捉えている、また私より上の世代が考える厨二作品と私が考える厨二作品が微妙にずれる、そんなところでしょうか。
結論
最初に結論を書きますと…
1厨二病は世代によって内容が変わる
2原因は幼少期の体験や世相が時代によって変わるから
3幼少期に体験した子供っぽいもの対する反発が厨二病の原因
4若しくは幼少期に体験した大人っぽい(と判断基準の範囲内で感じられる)もの
5幼少期に子供っぽいものを体験しきらないと厨二病は軽くなる
6昔はテレビなどを通して皆同じコンテンツに触れていたから、比較的共通認識があった
7近年はある程度自由にコンテンツに触れられるようになってしまい、共通認識が昔ほど厳密ではない
8結果的に集団現象としての厨二病が発生しなくなった
岡田斗司夫のオタクはすでに死んでいるを読んで
岡田斗司夫の主張するオタクは、私が主張する厨二病に近いです、要は彼は「日本人は子供っぽい、日本のアニメには大人っぽい要素が有る、それがオタクを産み出した」「日本にはお小遣いという概念がある、それがオタクを生み出した」ということを言っていました。
私の厨二病に対する考え…厨二病は小2前後の経験と10歳頃の世相で決まる
1経験
小学生時代は、幼稚園児と比べて自分で考え行動するようになりますが、まだ大人の統制が効いています、そのため大人がある程度情報をコントロール可能、当然供給される情報もある程度子供向けで統一されます。
そのときに経験した「子供っぽいもの」に対する反発が厨二病になると考えます、なので「そのときに経験した子供っぽいもの」の内容が違うと厨二病の内容も変わってくると言う事を私は主張したいんです。
2世相
この世相ですが、前に書いたリアリティ論と同じで、その頃にニュースを盛り上げていたテーマや、当時の先端科学技術、世界情勢、流行、そういった物が、10歳を越えるとある程度入ってきます、ただし断片的に。
そういった断片的な情報の内容がそのまま問題意識や大人に対するイメージを作り出します。
初めての衝撃
どんなものでも初めてが一番衝撃が有ります。これはいくつになっても同じこと。厨二の時期はまさに初めての衝撃を初めての衝撃として体験できる一番濃い時期。
小学校低学年くらいまではすべてが初めてなので逆に初めてもクソも無いんですよね、子供の頃は楽しかったというのはすべてが初めてのものだから。10歳を越えると段々初めてじゃないものと初めてのものが別れてきます、そこで初めて初めてのものに対する衝撃が誕生します。
大人になると今度は忙しさなどから初めてのものに対するストレスのほうが強くなって、そういった初めての衝撃自体を避けようとし始めます。
最近の子供は厨二病にならないについて
最近ネットでたまに耳にする表現に「最近の子供は厨二病にならない」という言葉があります。これに関しては私なりに考えがあります。
要は子供時代に昔の子供ほど今の子供は子供っぽいものを経験していないと言う事若しくは昔ほど統一された子供っぽいものに対する経験が無いなんじゃないでしょうか。
何故か、それは何度も書いた「テレビ文化と雑誌文化の衰退」若しくは「メディアの多様化」が原因だと考えます。
まずテレビ文化、昔の1家1テレビネット何それな時代には、個別のコンテンツ消費が難しかった、結果的に大衆向けと言うべき作品が一定の幅を効かせる事が出来た、結果そういったものは子供から大人までをターゲットにしているので、ある程度緩めの内容になりがち。
私的には祖父母と見た水戸黄門が割と勧善懲悪ヒーロー者のイメージを形成しているんですよね。
さらに言えばネット普及前はまだ子供がテレビにたくさん居たせいか、夕方になるといつもアニメをやっていた、少なくとも05年頃までは夕方にアニメをやっていた。
結果的に皆ある程度同じような経験をする結果になった。
次に雑誌ですが、雑誌は買ってしまえばそこに書かれているすべての情報を買うことになり、情報の選別は出来ません。大人になると資金に余裕が出来て、求める記事(漫画)だけを読んで捨てると言う贅沢も出来ますが、学生はそこまでの贅沢はやりにくい。
要は昔は求める情報をピンポイントでというのが難しかった、結果的に皆ある程度経験が画一化されていったという流れがあったと考えます、それが情報やコンテンツを提供する側の都合である程度までコントロール出来た。
それに加えて少子化である、子供相手の商売は段々金にならなくなってきたわけで…。
所が今はネットの普及で、求める情報(コンテンツ)にピンポイントにアクセス出来るようになってしまった。結果的に昔ほど皆が共通して同じ経験をしなくなり、更に昔ほど子供っぽいもの漬けにならなくなった。
そうなると昔のような、皆が同時多発的に同じような症状の厨二病を発病しなくなった。
仮に厨二病になっても人によって差が出てしまう上に、症状が弱い。結果的にネットが本格的に普及する前〜直後くらいまでの集団現象としての厨二病はなくなった。
アニメに関してはまどまぎがファッションではなく天然物の厨二感(高2感)があったのですが、それが最後ですかね…。
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