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ロボットアニメ歴は20年くらい、ただし休止期間長が長く初心者以上上級者以下。
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2019年12月05日

ロボットアニメは衰退したと言うか高齢化したについて考えてみる

最近と言うよりは随分前からロボットアニメの衰退とか高齢化が叫ばれてます、なのでここでは少しそれについて考えてみます。前に書いたクソコラムの延長みたいな内容なのであんまり変化はありません。書いてる人間が同じなのでそりゃ同じにしかなりません。
ロボットアニメの役割ってなんだろう?

私の考え方だと、とりあえず3つの目線から考えます
1商業的な基準
これに関してはほぼ説明不要ですね、30分CMという奴です。

2役割的な基準
ロボットをネタにすることで、製作者がやりたいネタができるというもの。

3ジャンル的な基準
そのジャンルそのものに客が一定数ついている(ついていた)。

高齢化ってなんだ
基本的にどんなジャンル、どんなコンテンツも高齢化します。また日本自体が高齢化してます。定期的にスマブラを例えにしているのですが、スマブラは登場当初は格ゲーの輪に入れないキッズ向けのゲーム…だったのがそのキッズが卒業せずに古参化してしまい、今では大分高齢化してます。
そんな感じで大体は高齢化します。問題は新規が入らないまま徐々に熱意を失っていく古参組だけになってしまう現象がマズイわけです。00年代後半くらいの多くのJRPGがそれで、惰性で付き合っているものの、なにか起こったら卒業する予備軍状態になっている状態、これは結構マズイ。

JRPGから考えるロボットアニメ
JRPGというジャンルがあります、このジャンルはロボットアニメの全盛期が終わった当たりから隆盛して、90年代に一時代を築き上げます、この時期はJRPG+宣伝攻勢でとりあえず売れてしまう時代でした、その後00年代に入ると衰退期に入り、一種のアニオタ系で凌ぐことに、特に00年代前半までは今と違って深夜アニメやラノベみたいなのがまだ普及期だったため、そういった需要を拾えていたためにその手のそうをある程度拾えていました。00年代中期になると80年代にJRPGで育ったクリエーターが台頭して、その人たちがJRPGを作りたがったが故に一定の供給が続く状態となり、10年代に入るとスマホゲーの台頭で残ったヲタ需要すら吸われてしまい一部のブランドだけが生き残る状態になっています。

そしてJRPGを見ていると特に90年代の作品の製作者の世代がちょうどアニメブーム世代のオタクなもんだから、つまりここで取り上げているような作品群の影響を受けてるのかなー?と思う部分が結構あります。

それ以前から一応その前の段階はあった(鉄人の頃)やはり最初は有るヒット(この場合ドラクエ)から一気に大量の制作が始まり(ロボットアニメだとマジンガーZの頃)、その内にJRGPなら売れるとなり(スーパー系時代)、クリエーターが自分のやりたい話などをJRPGに仮託することで黄金時代が生まれる(リアル系時代)、その内に様式化されて(ロボットアニメだと80年代後半〜90年代前半)、その内に衰退期に入るがそれで育ったクリエーターが作りたい需要もあってしばらく続く(ロボット系だと00年代頃)、然しそれも限界が来て一部ブランドだけがかろうじて存在感を発揮する(ロボットアニメだと10年代)。
そのジャンルが生み出した要素が多方面に拡散し、無関係なジャンルに影響を及ぼす(ロボットアニメだとそのままJRPGに影響が行ってる感じ)というロボットアニメと同じような歴史を歩んで来ました。

JRPGの役割から考えるロボットアニメの役割
ぶっちゃけJRPGと呼ばれるジャンルはいくつかの役割がありますが、私は特にヲタッキーな目線から「シナリオ」部分に注目します。JRPGが隆盛していく90年代は未だにラノベなどが隆盛する以前の時期であり、バトルものの少年漫画全盛期の時代において、そうでないものの需要を拾えていた部分があったように見えます。
またクリエーターも「JRPGというジャンルを名乗れば俺のやりたいシナリオができる」的な方向で群がった感があります。

じゃあロボットアニメの役割はと言うと、やっぱり似た感じで、商業ラインに乗せにくいテーマ、シナリオの作品を無理やりロボットに託すことで形にしていた感があります、特にリアルロボット時代は。

リアルロボットの特徴の一つ 善悪の相対化について考える
この善悪の相対化というのは、まず善悪が存在すること、つまり「勧善懲悪作品が一定数供給されていること」が前提になっていると私は考えます。
が現状そういった作品は20年で相当減少しました、特に勧善懲悪の体現者とでも言うべき水戸黄門が終わったのは一つの時代の終わりを感じる事件でした。
現状リアル系の伝統とでも言うべき善悪の相対化というシステムがそもそも前提の勧善懲悪が壊滅傾向なのでやりにくいという困った状況。

ロボットアニメが今まで確保していた、所謂厨2向け需要の衰退と、SFもどき需要の衰退と、ミリタリー需要やメカと美少女系の需要の変化
所謂厨2向け作品というのが衰退した理由、ガンダムに限って言えば一部のソシャゲが厨2需要を総取りしてしまった感があります。
ロボットアニメに見られるSFもどきは本家SF需要がすっかりなくなり、SF世代のクリエーターもすでに定年なので製作者サイドの需要も無くなってます。
ミリタリーっぽいロボットアニメ需要もガルパンや艦これみたいな感じで消化できる時代、またシンフォギアみたいな感じで美少女に装備盛ってけば割となんとか鳴ってしまうため、美少女系ロボットアニメも作らなくてもOKな時代に鳴っています。

一度高齢化したら厳しくなる理由
これは中々難しい、まず一度高齢化すると仮にキッズ若年層向けの新作が大ヒットしても、その後が続かないというパターンが多くなります。
既存作品の対象年齢、対象世代と新規のヒットの年齢世代の距離が離れすぎるためです。
私は詳細を知らず伝聞(ネット情報)でしか知らないのですが、SDブーム時代に中々キッズがリアルガンダムに来なくて困ったみたいな状態になります。
私もゲームキッズ時代にその状況を経験しているため、割と結構そういう状況が起こるのは経験済みです。


衰退したジャンルのその後
大体どのジャンルも衰退した後にいくつかの傾向が見えてきます。
1高齢者向けと割り切って高齢者向けに舵を切る
時代劇はこのパターンですね。ロボットアニメの場合高齢者向けシステムが確立されていませんからちょっと難しそう。

2海外需要で生き残る
SFや多くのゲームはこのパターン、ゲームなどは大半が今は海外需要が大きいです。
例外的にテイルズ、ドラクエは国内需要が大きいんですよね、なのでドラクエはともかくテイルズは厳しい。ロボットアニメの場合そもそも海外産のTFでしょうか。

3主要IPのみに収斂して生き残りを図る
特撮がこれですね、主要IPだけ生き残ったパターン。ロボットアニメの場合ガンダムでしょうか。

現状ロボットアニメは未だに不安定な状態になっていますので、どっちに転ぶかはさっぱりわかりません。
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