アスペクト 11年 加藤アングラ いんちき番長著
駄菓子のような玩具、駄玩具。サービスエリアやお土産コーナーやファミレスのレジ前など微妙なところで売られている謎の怪しい低価格玩具、玩具の正体は何なのか。それらの駄玩具と写真集と販売会社へのインタビューがメイン。
スーパーB級ロボット大戦と銘打ってるようにロボ玩具がほとんど、会社自体はロボ以外にも人形などもだしていたりする。
最初はよくあるコンビニで売られているような怪しい系グッズの写真集程度かと思ったら、発売企業に対してのインタビューが積極的になされているうえに、普通はまずどこもインタビューしないような中小企業ばかりであり、それ故に普通のインタビューじゃ聞けないような面白話が多い。多くの販売会社が数十年程度はやっているような会社であり、そういった過去の話もちょくちょく出てくる。
企業に関してはザ・アクセス(ヒーロー)、ウィング、早川玩具、その他に分けられている。
インタビューだと例えば
・水族館は多くが民営だからこういったグッズも仕入れてくれるが、動物園は公営が多くバカバカしいグッズは仕入れてくれない(ザ・アクセス)
・大手は会議だけで2年かけるがウチは会議に3分、だからブームに間に合う(ザ・アクセス)
・大手も依頼しているデザイン会社に対して以来をする際に、大手メーカーの場合アニメ関係者が口出ししてくるが我々はそういうのがない(ウィング)
・自分の足で中国奥地を回って玩具を探して、よさげな玩具を探して見つけてくる(早川玩具)
・元々ダイキャストでシリーズやってたのが中国でのダイキャストの値上がりで使えなくなった(早川玩具)。
・金型を作るとか金型代がペイできず専らアジア製品の輸入が多い(全体的に似た話が何度も)
・廉価商品ゆえに商戦期が大手と違うもしくはない(全体的)
などいろいろ面白い。
輸入元は主に中国たまにアメリカだそうで、中国は純粋にチープトイ、アメリカはなんかTFに出てきそうなのばかり(そしてアドリブ祭りになる)な印象。
感想
概要と感想がセットになってますが、意外とおすすめ、ロボット系のオタクや玩具系のオタク以外でもなんかしらオタ要素持ってる人間なら何かしら面白い要素あるんじゃないかな。
インタビュー部分だけでも読んで損はない気がする、ちょくちょく中小玩具会社という特殊な世界のいろんな仕事の話が聞けて面白い。
会議3分だからブームに間に合うって部分は引退したゲーマーとして思うところが多すぎる…最近のゲームは金も時間もかかり過ぎてフットワーク重すぎて全く流行に便乗できなくなってるので…。
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