本来読書用のサブブログに書くつもりでしたが、内容的にむしろこっちと親和性があるなとおもいこっちにも書くことに。サブの方には簡易版。
有名なオタクによる戦後言うか戦前から80年までのSFマンガの歴史なのですが、むしろSFを起点にした戦後サブカル史とでも言うべき壮大な評論になっている、なんというかオタッぽい要素がある人間ならとりあえず読んでおいて損はないと思います。
なんだろうか、SFマンガの1ジャンルの歴史をここでは語られているのですが、戦前の黎明期から手塚治虫による爆発、からのファンの高齢化というなのティーン化(現代の言葉だと厨2化というか)、繰り返されるブームの波、それで育ったクリエイターの登場とそれに伴う袋小路、ジャンルのマニアック化にともなうメジャー市場からの消滅、別分野への進出(ここでは少女マンガ等)そして尖鋭化と言う流れはいろいろ思う。
後に起こるロボットアニメの歴史やJRPGなどのゲームのの歴史等(私はアニメよりゲームの人)を彷彿とさせるというか何というか。ああ、歴史は繰り返すのかと言うか。JRPGなどは日本のSFの衰退と反比例するがごとく伸びてきたジャンルですし。
とは言っても本書の書かれた時代は私としては古すぎて実感がほとんど沸かないんですよね。特にモノクロ、月刊誌時代になると私的にかなり苦しい。
ネットで語られるサブカル史は基本ほとんどガンダム以降の時代なんですよ、ネットの年齢層的にどうしても、某掲示板は30−40、某動画サイトは20−10程度の年齢層が中心。
逆にそれ以前だとサブカル史としてまとめられたものは多くないです、週刊誌時代まではボリュームありますが、この本はボリュームゾーンが60年代くらいで月刊誌時代のもの、この時代は経験世代が還暦過ぎなのでまず語られません、その意味でも貴重です、とりあえず読んでほしい。
基本ここで書いている(私が見たり読んだりするような)作品への言及はごく少量ですが、ロボットアニメに対して「ロボプロ」(ロボットプロレス)という呼称が使われています。書かれた年代がすごく出ていると思います、というのも今なら「スーパー系」になるはずなので。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image