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タグ / #ミステリー
記事
アガサ・クリスティから (92)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー12) [2016/12/29 10:27]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー12)
レイモンドが口を出した。
「それは投げやりだったかもしれないよ。」
レイモンドの説はこうだった。
月明りはあてにならない。
明るくない月の光の中で・・・ミス・アシュレイは槍のようなものを持っていて、かなり離れた所からその男を突いたのではないか?
そこには集団催眠が働いていた・・・超自然な力でヘイドンが殺されたと思われるようなお膳立てが揃っ..
アガサ・クリスティから (91)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー11) [2016/12/25 22:08]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー11)
警察はダイアナ・アシュレイが慎重に計画してリチャードを刺殺したという見解を一貫して主張していた。
しかし皆の証言・・・リチャードとミス・アシュレイとは三ヤード以上も離れていたという事実から、ミス・アシュレイを告発することも出来なかった。
牧師はここまでの説明を終えると言った。
「そこでこの事件は謎のまま終わり、いまだに一切が謎なのです。」
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アガサ・クリスティから (90)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー10) [2016/12/21 07:14]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー10)
昨夜は月の光で、草の上にうつぶせに横たわっていた男の死体を見たのだった。
おお、また今は朝の光の中で同じ光景に出くわしたのだ・・・医師と牧師はふるえあがった。
エリオット・ヘイドンがいとこのリチャード・ヘイドンと全く同じ場所に横たわっていたのだ。
「おお」
シモンズが叫んだ。
「また・・・」
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アガサ・クリスティから (89)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー9) [2016/12/18 21:55]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー9)
レディ・マナリングは地面に倒れ込んでいるダイアナ・アシュレイの上に身をかがみこんだ。
失神しているダイアナは何も持っていなかったようで、その足元の地面にも何もなかった・・・レディ・マナリングは娘に本当に見たのかどうか?聞いた・・・母親のレディ・マナリング自身はダイアナが何かを持っていたところは見ていなかったのだ。
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アガサ・クリスティから (88)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー8)
[2016/12/16 08:11]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー8)
その時・・・・・ダイアナが気でも狂ったように悲鳴を上げた・・・。
「私があの人を殺してしまったのだわ・・・ああ、神様、どうしよう!そんなつもりじゃなかったのに。私は殺してしまったのだわ。」
ダイアナ・アシュレイは身をよじって、死んだように草の上に倒れ込んだ。
失神したダイアナを..
アガサ・クリスティから (87)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー7)
[2016/12/15 12:36]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー7)
エリオットは急に飛び上がると、よろめいて立ち上がり、叫んだ。
「先生、先生、来てください。死んでいるらしいんです。」
シモンズは駆け寄った。
エリオットは、のろのろと私たちのところにやって来た。
怪訝な顔つきで、自分の手を眺めていた。
その時・・・・・ダイアナが気でも狂った..
アガサ・クリスティから (85)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー5)
[2016/12/08 08:27]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー4)
「月の女神ですって。」ダイアナは声をあげた。
「今夜はバカ騒ぎをしないこと?仮装して、それからここに出てきて月の光を浴びながらアスターテの儀式をしましょう。」
*****
この場を離れようと牧師たちが歩き出すと、他の人たちも後からついてきた。
ダイアナ・アシュレイだけが、ひとりグズグズしてい..
アガサ・クリスティから (83)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー3)
[2016/12/02 10:29]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー3)
ペンダー博士は、すぐに友人のヘイドンが美人で有名なミス・ダイアナ・アシュレイにぞっこん参っていることに気が付いたらしい。
滞在客は皆、ただこの美人の舞台の道具立てのようだった。
彼女自身が何をどう思っているかは分からなかった。
ただ、とてもむら気であきっぽく、男性陣のこころをもてあそんでいるかのようだった。
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アガサ・クリスティから (82)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー2)
[2016/12/01 08:13]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー2)
ジョイスは立ち上がって、あかりを二つとも消した。
暖炉の火だけが赤くゆらゆらとゆらめいた。
「雰囲気よ。さあ、みなさん、うかがいましょう。」
牧師であるペンダー博士は微笑んで、椅子にそりかえり、鼻眼鏡をはずして、静かに昔をしのぶような声で語りはじめた。
ダートムーア(英国南西部デヴォンシャイア州の岩の多い不..
アガサ・クリスティから (81)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー1)
[2016/11/27 21:26]
(ミス・マープルと十三の謎*Aー1)
「さあそれでは、ペンダー博士、先生は、どんなお話を聞かせてくださいますか?」
老牧師はおだやかに微笑んだ。
牧師は静かな場所でずっと暮らして来たので事件の波乱というものに巻き込まれたことは、あまりないらしい。
しかしたった一度だけ、牧師がまだ若い頃、大変、不思議な痛ましい事件に巻き込まれたらしかった。
「まあ!」
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アガサ・クリスティから (80)
(ミス・マープルと十三の謎*@-8)
[2016/11/25 08:36]
(ミス・マープルと十三の謎*@-8)
「でもそれは不可能だわ。だって皆がトライフルを食べたんですもの。」
ジョイスが早速、口をはさんだ。
「おお、いいえ、お相手役(コンパニオン)はパンティング法をやっていたでしょう、ねえ。
パンティングのやせる方法をやっていたらトライフルのようなものはけっして食べませんよ。
それからジョーンズ氏は自分のトライフルのハンドレッズ・アンド・サウザンズを削り落として食..
アガサ・クリスティから (76)
(ミス・マープルと十三の謎*@-4) [2016/11/15 06:49]
(ミス・マープルと十三の謎*@-4)
「それでこの事件はまったくもやに包まれてしまったというわけですな。」
教区の牧師であるペンダー博士が言った。
「そう、もやにつつまれてしまったんです。何も根拠がないのにジョーンズを無理に逮捕するわけにもいきませんからね。」
ヘンリー卿は重々しく言った。
沈黙が一座を流れたが、やがてジョイスが口を開いた。
「そこでおしまいですの?」
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