2016年12月25日
アガサ・クリスティから (91) (ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー11)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー11)
警察はダイアナ・アシュレイが慎重に計画してリチャードを刺殺したという見解を一貫して主張していた。
しかし皆の証言・・・リチャードとミス・アシュレイとは三ヤード以上も離れていたという事実から、ミス・アシュレイを告発することも出来なかった。
牧師はここまでの説明を終えると言った。
「そこでこの事件は謎のまま終わり、いまだに一切が謎なのです。」
牧師が話す不思議なこの事件を聞いていた火曜クラブのメンバーは静まりかえっていた。
*****
「なんともいいようがございませんわ。」
と、ジョイス・ラムプリエールが口を開いた。
「おそろしい・・・そして気味が悪いわ。ご自分で何か説明がおつきにならないですか?ペンダー博士?」
老人はうなずいた。
「説明はつきますけどね、・・・それもまあ、説明らしいものというだけです。奇妙な説明ですが、・・・でも、これとてもわたしの心にはまだはっきりしない点がたくさんあるのですよ。」
ジョイスは自身が以前に行った降霊術の会について話し出した。
とても不思議なことが起こるのだと・・・。
実際の話に戻ると、そのことも一種の催眠状態だったということで解決がつくのではないか?
その女性は実際にアスターテの巫女になってしまった、そしてその男を刺殺した・・・きっと短剣を投げて・・・マナリングのお嬢さんがミス・アシュレイの手の中に見たという剣で。
レイモンドが口を出した。
「それは投げやりだったかもしれないよ。」
(次号に続く)
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