2017年04月26日
アガサ・クリスティから (132) (ミス・マープルと十三の謎*血に染まった敷石【16】)
(ミス・マープルと十三の謎*血に染まった敷石【16】)
「誰もそのひとり二役のからくりに気づかなかったってことはたいしたもんじゃないですか。ミス・マープルがおっしゃったように、みんな、顔よりも、着物で、あああの人だと決めてしまうものなんですね。でも利口なやり方だったですね。というのは、いくらデーヴィスがくさいなと思っても、なかなかこれをやったんだろうと胸に突きつけるところまで行かなかったのです。いつだって文句のつけられぬアリバイを持ってたんですから。」
「ジェーン伯母さん。」
レイモンドは、伯母をいぶかしげにながめた。
「どうしてわかったんですか?こんな平和な生活をひっそりと送って来た伯母さんが。もう、どんなことが起こっても驚かれないようですね。」
「この世で起こることといったら、何もかも似たり寄ったりだと、私は思うんですよ。」
とミス・マープルは言った。
ミス・マープルが言うには・・・村にグリーンという女がいた。
5人の子供に先立たれてしまい・・・それが、一人一人に保険が掛けてあった・・・そうなると誰だってこれはおかしいと思うものだと・・・。
彼女は首を振った。
「村の生活にだって、随分とひどいことがあるものなんですよ。あなたがたお若い人たちが、この世がどんなにひどいものかっていうことが分からずに生きて行けるようだったらいいんですけどねえ。」
(ミス・マープルと十三の謎*血に染まった敷石)〜THE END〜
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(次号は、動機 対 機会)
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