1.はじめに
カメムシといえば,上の写真のような緑色をした,体長が2cmくらいで,ちょっとさわったり刺激を与えると,非常に臭いにおいを放つカメムシを思い浮かべる人が多いのではないだろうか,今回はマルカメムシという体長5mmくらいの小さなカメムシに刺されたという,痛々しいお話である
2.マルカメムシの飛来に毎年うんざり
一口にカメムと言ってもけっこうな種類が有るようだが,下の写真が実際に我が家に飛んで来ているカメムシの写真である,マルカメムシ科に属する「マルカメムシ」という種類だと思うのだが,こいつが毎年,春〜秋にかけて押し寄せてくる,ちなみに背景は網戸で間隔が約1mmの格子である
なぜかしらないがこのマルカメムシというヤツは,えらく白が好みのようで,我が家は外壁が白っぽいので,とにかく良く飛んでくる,田舎なので近くに耕作放棄地や灌木の茂った空き地などがいっぱいあるから,まあカメムシくらいはしょうがないと思わなくては住めないような環境ではある
これまでも,白いシーツやシャツなんかにくっついていて,夜寝ようと布団に潜ると,なんかいやなにおいがしてきたり,ワイシャツに袖を通したら,腕のとこでもごもご動くヤツがいたりと,そこそこの害あったが,それ以外の被害は無くて洗濯物を取り込むときに注意してればよかったのだが・・・
3.マルカメムシに刺された
今回はそのマルカメムシに甚大な被害を被ってしまった,マルカメムシに刺されたのである,風呂から上がって下着を身につけて,パジャマを羽織っていたら,下半身に激痛が走った,イテテッと叫びながら,蜂でも潜んでたのかと,慌ててトランクスを脱いだら,マルカメムシがころりと出てきた
最初はかまれたのかと思ったが,後ほど調べたら,かむことは無く蚊なんかと同様に刺すらしい,植物の樹液を吸ったりして生活してる昆虫だから,刺す機能が発達してるのは当然だが,かなりの激痛である,しかもその刺された場所が,非常に微妙な場所で,男性の急所にあたる部分なのである
4.マルカメムシに刺された状況
ただでさえ敏感な場所を刺されて,もう大変至極である,しかも蚊に刺されたような痛痒いような状況ではなくて,かなり激しく痛いのである,今日は3日目であるが,まだ少し痛みがある,ネットでいろいろ検索してたら,ただれて大事になってる人もいて,ちょっとじゃなくかなり心配になる
毛が生えてる場所なのでよくわからなかったが,その毛をかき分けて,よくよく見ると直径1cmくらいに赤茶色に変色してる,う〜ん,こりゃヤバイのだろうか,今年の夏にアシナガバチに刺された時は気にしないでほっといたら,後で大変なことになったこともあるし(その詳細は→こちら)
5.マルカメムシに刺されて病院か?
場所が場所だけに大事を取って病院だろうか,こういう場合皮膚科だろうか,泌尿器科だろうか,前回,蜂に刺されたときは皮膚科に行ったが,常識的に考えれば,蜂と同じ虫さされだから皮膚科だろうけど,泌尿器科ならいざしらず,皮膚科で下半身を露出するのは,さすがに躊躇してしまう
マルカメムシは毒は持って無いようなので,特にひどいことにはならないだろうと,とりあえず蜂の時にもらった塗り薬を塗って様子を見ることにした,刺された場所は痛いし変色してるし,ほんとうに毒はないのだろうか,痛みがあったり変色するって,毒の影響じゃないのかいな?
6.おわりに
マルカメムシがよく飛来する時期は,洗濯した白いシーツや白い衣類などは,取り込むときにパタパタやって,カメムシを落とす作業をやっていたのだが,今回マルカメムシが潜んでいたトランクスは濃いブルーである,マルカメムシにも,いろいろ変わったヤツがいるってことだろうか
それにしても,臭いにおいだけじゃなく,今回のように刺されて身体に直接害を及ぼされることがあるなんて,初めての経験である,ネットで調べたら,けっこう刺された経験のある人もいるようで,たかが5mm程度の虫と侮ってはいけないようである,要注意!マルカメムシ!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
7.はずかしながらの訂正記事
上記で「おわりに」まで書いたのだが,その後に上記の記事は大間違いということが解った,マルカメムシが刺すとか刺さないとか噛むとか噛まないとか,いろいろ意見があったのだが,痛みを伴う変色した皮膚と,転がり出てきたマルカメムシを見て,マルカメムシに刺されたと思ったのだが・・・
どうも刺されたのではないようである,なんでそういうことに気づいたのかだが,今日4日目になって,刺されて赤茶色になった部分をよくよく見てみたら,なんかその赤茶色に変色した表面がペラペラと剥がれそうなのである,その剥いだ残骸が下の写真,ちょっとグロくて申し訳ない
うまく剥がすことができなくわかりにくいが,マルカメムシに刺されたのでは無く,身を守るために噴出する臭い液体が皮膚表面で固化して張り付いていたようである,調べたらこの噴出液には有害物質であるアルデヒドを主成分とする毒があるため,それが痛みや炎症を引き起こすらしい
また,特に皮膚の薄い場所では,症状がひどくなったり,相応の痛みを伴ったりするとかの記載も見つかった、またそれが数日続く場合も有るそうである,私が被害受けた場所も微妙な場所(いわゆる大事なモノを納めてる袋の部分なんであるが)だったから症状がひどかったのだろう
適切な対処方法は,この噴出液自体は油性なので,水で洗ったくらいでは落ちないらしい,油分に対応した洗剤,てっとり早く言えば,台所にある食器用洗剤等で洗うのが正解とのこと,まあ,あの部分を食器用洗剤で洗う姿はかなりシュールだろうが,知ってれば実行したけど普通は知らないって!
いろんな質問コーナーでもカメムシに刺されたとか噛まれたとかの投稿に対して,一部のサシガメ等の例外はあるが,通常のカメムシでそれはあり得ないとか,いやこんなに痛いのは刺すか噛むしかないだろうとか,論争が起きてたりしてたが,私の経験から言えば正解は上述の噴出液の毒害だと思う
8.改めて「おわりに」
結論です,マルカメムシは,通常人を噛んだり刺したりすることは無い,なんらかの理由で,身を守らねばという状況で,あの臭いにおいを噴出するが,たまたまその噴出液が,私たちの皮膚表面の弱い部分に,どかっと噴出された場合,その毒性が痛みや炎症を引き起こすということのようである