2018年09月21日
ドラセナ・ドラコ(リュウケツジュ)の根上がり株の作り方
1.はじめに
ドラセナといえば「幸福の木」の別名があるドラセナ・マッサンゲアナをはじめとして,非常に多くの種類が市販されているが,最近ドラセナ・ドラコ(別名:リュウケツジュ)を育てる人も多くなってきたようで,園芸関係のブログ等でよく見かけるようになってきた
2.ドラセナ・ドラコを根上がり株に仕立てよう
種の入手も容易になったからだろう,種から育てている人も多いようだが,種から育てるならちょっと変わった姿にチャレンジして見るのもおもしろいのではなかろうか,以前2ヘッド株の作り方を紹介したが(詳細は→こちら),今回はそれよりずっと簡単な根上がり株の作り方を紹介する
3.ドラセナ・ドラコの元株を準備する
そこそこの大きさまで育ったトップの写真のような株を準備する,写真の株は種から育てて3年近くになる株である,これを鉢から出したのが下の写真である,太さ5〜6mmくらいの太い根が少なくとも5〜6本出ている必要があるが,たいていはそれ以上の数の太い根が出ているはずである
4.ドラセナ・ドラコの根を洗い出す
次に流水で付着している用土を洗い流す作業を行う,あまりに水流が強いと根の表皮を痛めてしまうので加減に注意しよう,下の写真はわかりやすいように強めの水流で土をきれいに洗い流してるが,ここまで丁寧に除かなくてもその後の雨や水かけ等で落ちていくから大まかに洗い流せばいい
5.ドラセナ・ドラコを新しい鉢に移植する
植えられていた鉢より1〜2号サイズの大きい鉢に鉢上げする,ここで紹介しているのは4号のポリポットから,5号のプラ鉢へ移植しているのだが,6号とか7号の鉢へ移植すれば,豪快な根上がり株を作成することが可能である,ただその場合かなり時間がかかることは覚悟する必要がある
実際の作業では,根を浮かし気味に鉢上げするのだが,あとで高さ調整するから,この段階ではさほど高さにこだわらなくてもいい(上の写真参照),それより大事なことは,細かい根が邪魔して鉢内に用土が入りにくいので,太い根を傷つけないように丁寧に用土を詰め込むことである
6.ドラセナ・ドラコを根上がりにする
次に,この移植した鉢にかん水をして鉢内を水で満たす,水が満杯になったところで株を少々揺すりながら持ち上げる作業を行う,持ち上げる高さは一般的には下の写真くらいでいいが,もっと持ち上げて,極端な根上がり仕立てにしてもおもしろい,その場合当然だが生育は遅くなってしまう
7.ドラセナ・ドラコの根上がり株の管理
上記のような手順で根上がり株作成の準備ができた鉢は,特に初期は直射日光がガンガン当たるような環境は避けること,1ヶ月程度経過してある程度株が落ち着いてから日に当てるようにする,午前中は日光が当たるが,午後は明るい陰になるような場所が,気根の発現や成長には適している
8.ドラセナ・ドラコの根上がり処理して1年後
下の写真が上記の処理を行ってからちょうど1年経ったときの姿である,元からあった本来の根以外に幹の下部から気根が伸びているのがわかると思うが,これがもうちょっと伸びて鉢土に達するまでは丁寧な養生が必要である,あと1〜2年管理したら立派な根上がり株の完成である
9.おわりに
ドラセナ・ドラコはドラセナの中でも生育が旺盛で管理しやすいドラセナにも関わらず,生産してる農家が少ないのだろうか,市場流通量が少ないドラセナである,ただ種をまいて自分で育てれば解るのだが,意外と生育は早く管理も容易で,年数をかけなくてもいろいろ遊べるドラセナとも言える
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