2016年06月27日
嫌いな上司に怯えない禁断の教え アドラー心理学
★★★★☆
本の概要
人生のストレッサーとも言える「嫌な上司」に対処するための具体的な策が書かれている。
といっても、ここでは「人事に訴える」とかそういう事務的/法的なやり方ではなく、あくまで自分自身の心の持ちようを変化させ、さらにそこから得られる自分自身の行動の変化によって劇的に対処しよう、というアプローチである。アドラー心理学を用いている。
内容を実践した、著者の実体験も含んでいる。
感想など
理不尽な上司、鬱憤ばらしで部下をいびる上司、無駄に細かいだけの上司、威圧的な上司。
とにかくそういう「嫌な上司」に対して、自分だけでも即実行できる内容になっている。
私もかつて、嫌な上司に対して正論逆ギレすることによって、なぜか関係が改善の方向に向かった経験がある。それが結果的には功を奏していた理由が、この本を読んでみて分かった。
この本には、アドラー心理学に即した理由とともに、自分の心の持ちようの変化のさせ方と、さらには上司に「対等」に意見することの重要性と効果について書かれている。
ただ、その上司に対して既に極度の恐怖心を抱いてしまっており、そこから自力では抜け出せないくらいの状態に陥ってしまっている人にとっては、この本に書かれている対等に言うという方法を実行するのが難しい人もいそう。もっとひどい場合には、対等に意見してしまうと、その上司から余計に面倒くさい仕打ちを受けてしまう可能性が高い職場の場合もあるだろう。
そのような場合には、この本の通りに職場で発言するのは難しいかもしれない。
ただ、書かれているような心の持ちようの変化にだけでも多少は楽になるだろうし、それによって別の解決策をとることはできるかもしれない。
この本の対等に言うというのを実行しやすい人というのは、もともと人に対して「おかしいものはおかしい」とか「あなたの言っていることは理不尽だ」と言えるけど、なぜか嫌な上司に対してはそれが言えない、というレベルの人で、なおかつその上司が部下に何を言われようが最終的にはマウンティングしきらないと気がすまないというような極端な人ではない、という場合だろう。
そのようなパターンであれば、この本は最適な処方箋になると思う
全体的にシンプルで読みやすかった。ただし、Kindle アプリで読んだんだけど、蛍光マーカーが引けなかった・・・。
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タグ:嫌いな上司
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