2017年06月16日
翻訳というおしごと
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★★★★☆
本の概要
翻訳者になりたい人や翻訳者をやっている人に向けて書かれた本。
翻訳者として経験の長い著者が、翻訳業に対する忌憚なき意見を述べつつ、多くの生っぽい情報を提供している。
翻訳者に必要なこと、翻訳業の種類、翻訳者の生活、収入の実態、著者の転機、翻訳者特有の問題と解決策、他の翻訳者の知識と経験、そして翻訳業界の過去と現在と未来について、網羅的に書かれている。
感想など
翻訳者になりたい人が知りたい大まかな情報は、ほぼ網羅されている感じ。全体のイメージを知るのにとても良いと感じた。
この書籍からは、世間に蔓延る従来の翻訳者のイメージを払拭するかのようなエネルギーを感じる。
そしてシビアな現実を見据えつつも、翻訳者と翻訳業界のこれからの可能性を見出してくれている。
翻訳者はこうあるべき!という囚われを持つ人や、そのような思い込みによってパフォーマンスが発揮できなかったり一歩踏み込めずにいる翻訳者は、この本を読むとその呪縛から開放されるかも。
著者が持つ、翻訳者としての本物の経験と、客観的な情報、そして翻訳業界に少なからず漂っているのかもしれない閉塞感への具体的な打開策が、この著書に風通しのよい好印象を与えているのかもしれない。
カッコつけてない自然体な感じも良いのかも。
あとさすが翻訳者ということで、文章もとても読みやすく親しみが持てた。
読んだら、翻訳に限らず、なんか頑張ろうって気が湧いてきたのが不思議
通訳翻訳ジャーナル
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タグ:翻訳
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