R50 おばさんの恋

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元彼と会うときはラブホで
お籠りデートだけ。

お互いの寂しさは
身体を重ねることで埋めていた。

何処かに行った思い出は全くなく
元彼に会いたいから会う
と、言うより
エッチをやりたいから会う。

お互いにやるだけの関係だった。

そんな時、
元彼の奥さんが病気になり
『少し離れよう。待ってるから』
と私は言った。

元彼も納得した。

メールや電話のやり取りは続いていたが
3ヶ月くらい経つと
メールを送っても返信はない。

私は孤独を感じながらも
子供の前では
元気に振る舞う毎日だった。

私が急に涙を流したのは
今までの事を思い出したから…。


ひろゆきに会う前に
ある男と付き合っていた。
その男は学生の頃に付き合っていた
そう、元彼。

同窓会で再開し復活した。
よくある話でしょ。
でもホントの話。

元彼とは10年近く付き合っていた。

その頃、私と旦那との間には
深い溝が出来ていた仮面夫婦。
元彼も奥さんとは上手くいっていなかった。

そんな時に元彼と出会い
お互い寂しさを埋めるために
昔の流れで付き合うことになった。

ふたり、同じタイミングでいったこと
私は嬉しかった。


ひろゆきも私も兎に角、汗だく。
シャワーを浴び
ベッドに横になり
ひろゆきの腕の中でリラックス。

いろんな事を話し出すひろゆき。

私もマシンガンのように話をした。
ひろゆきは黙って聞いていた。

今まで辛かった事や
強がってた事を…。

と、同時に涙が溢れてきた。

それでも私は泣くのを我慢しながら
話を続けてた。


黙って聞いていたひろゆきは
『我慢するな。
泣きたければ泣いてイイ』

その言葉を聞いて
私の中にあった何かが
スゥーっと抜けていった。