2020年09月04日
その315 もうひとりの母
義母も大事な母です
頑張った母のお話です
今日、九月四日の朝
もうひとりの母が
旅立ちました
八月八日に生まれ
八十八歳で逝きました
まさに88に祝福された母は
最初から最後まで母でした
優しい微笑みをいつも纏い
物静かな人でした
あたしはあの笑顔を
忘れることは絶対に
ないでしょう
あたしが笑顔に拘る
理由だからです
義母と初めて逢ったのは
嫁君と知り合い1年が過ぎた
あたしが二十歳の頃でした
丁度38年前の今時分です
気合を入れて真夏の沖縄に
三つ揃のスーツで行きました
親父さんもお袋んさんも
笑いながら
優しく迎えてくれました
あの時も笑顔でした
その後の人生
何度あの笑顔に
救われたでしょう
ニコニコしながら
黙って話を聞いてくれます
その母の想いは
今あたしの横にいる
嫁君そのものです
母を病魔が襲ったのは
70歳頃です
その前から微妙な行動もあり
家族は多少の疑いを
持っていた様です
その敵は
アルツハイマー型認知症です
あたしの実母と同じです
どんどん消えて行く
想いや記憶
子や孫の名も解らず
母の生活の危険を感じた家族は
母が74歳の時
施設にお願いする事にしました
それから14年の間
母はこの病と戦いました
ここ数ヶ月は身体の異変もあり
病院に入院していました
亡くなった朝の母の顔は
穏やかで
笑ってるみたいだよと
家族から嫁君に連絡がありました
嫁君は本当は沖縄に
飛んで行きたいでしょう
当然です
でも沖縄の家族は
コロナと台風を考え
家族だけで見送る決意をしました
これも本当に勇気ある
優しい想いからだと思います
誰にも責められる事では
決してありません
コロナも含め色々落ち着いたら
嫁君と共に
母の元へ行こうと思います
あの笑顔に逢いに
必ず行きます
母よありがとう
あたしは貴女から
笑顔の力を教えられた
そして嫁君を産んでくれて
ありがとう
貴女の笑顔は引き継がれ
今あたしの横で微笑んでいます
みんな順番にそちらに
逝くと思います
その節には
またあの素敵な笑顔で
迎えて下さい
母よ
貴女の
微笑みが
全てだった
本当にありがとう
まだまだ続きます
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