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2023年09月13日

Laboratoryテーマ25「SCREEN2のグラフィックをFONTデータにして扱いたい」その@




今回は、Laboratoryテーマ25「SCREEN2のグラフィックをFONTデータにして扱いたい」その@です。
初回はテーマに挙げるに至った理由です。

アドベンチャーゲーム等のグラフィック主体のゲームを作る時、MSX1ではSCREEN2を利用することが多いと思います。
9_13_3.png
画像出典: 『Tagoo』 ZARTH MSX1版
https://msx.jpn.org/tagoo/s_check.cgi?LINE=482


SCREEN2はMSX1では、フルグラフィック(横256ドット×縦192ドット、16色)を扱える唯一のモードとなります。
ただ、横8ドット毎2色と、独特な仕様で、色の滲みを抑えるためテクニックが必要になります。
また、SCREEN2上で文字を表示させるときはFONTが使えないため、標準のFONTになります。

そこで、SCREEN2の綺麗なグラフィックを、SCREEN1のように簡単に扱えると言う事で、普段使われているのがSCREEN1.5と呼ばれるモード。
表面上はSCREEN1ですが、VRAM上はSCREEN2と言う便利なモードです。
これを利用することで、SCREEN2の綺麗さでFONTが扱えます。

MSXは全部で256種のキャラクタがFONTとして扱えます。(2023年7月16日記事参照「Laboratoryテーマ15「任意サイズのFONTキャラクタを指定座標に表示させたい」)
それをズラーっと画面に並べると256種÷横32列=縦8行しか並びません。
9_13_1.png
そこで、それを縦に3つ並べると、縦8行×3=縦24行で横32列×縦24行と、MSXの画面サイズになります。
9_13_2.png
SCREEN1.5でFONTが上中下段で別のキャラクタが設定できるのはこういう理由です。

しかしながら、SCREEN1.5ではグラフィックツールで絵が描けないため、「FONT EDITOR」でキャラクタを作成する必要があります。
しかし8×8ドットのFONTで全画面分描くのはまず無理です。
出回っているFONTを描くツールを探しても16×16ドットが多いかな?
そう言った理由から、今回のLaboratoryテーマとなりました。

SCREEN2のデータをFONTデータに変換できるツールがあれば、WindowsのグラフィックツールでMSX1の16色で絵を描いて、「BMP to MSX」等でMSX1のSCREEN2へコンバート。
コンバートしたSCREEN2画像を、ツールを使ってFONT化。
これが出来れば、背景やボスキャラなど、大きなキャラクタの作成が非常に楽になります。

そろそろ「ゲーム制作」カテゴリで制作中の3Dロールプレイングゲームの敵グラフィックに取り掛かる必要があるため、Windowsで絵が描けるのは凄い効率アップです。
posted by J-JSOFT at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | Laboratory
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