いい人なら登用するだけで、数がなきゃなどというえこひいきはダメだということだ。
yahooより。
W辞任で狂った解散シナリオ(1/2)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141110-00000000-bshunju-pol人事と消費増税で消耗する政権。解散に出る“体力”は残っているのか。
◇ ◇
安倍政権に潮目が訪れた。
9月の内閣改造で起用されたばかりの経済産業相・小渕優子と法相・松島みどりが10月20日、そろって辞任した。首相・安倍晋三は2012年末の第2次政権発足以来、最大の逆境に直面している。
改造人事で安倍は歴代最多に並ぶ5人の女性閣僚を並べ、看板政策である「女性活躍」を誇らしげにアピールしていただけに、小渕と松島のダブル辞任は皮肉な事態と言うほかない。
消費税率10%への再増税や原発再稼働といった難しい政策判断を控える時期に、政権の求心力は急降下してしまった。安倍がタイミングを熟考する衆院解散・総選挙の戦略にも影響するのは不可避だ。
「国会対策を長年やった感覚から言えば、2人とも続投は厳しいですよ」
若手の頃、国対畑に身を置いた自民党幹事長・谷垣禎一は17日、官房長官・菅義偉に警告した。巨大与党が腹を固めれば、数の力で法案成立を無理押しすることは可能だ。しかし、疑惑にふたをすれば民意の離反は避けられず、安倍長期政権を悲願とする菅にとっては受け入れがたい選択だった。危機管理にたける菅は谷垣の進言を踏まえ、週明け20日のダブル辞任で幕引きを図ると決めた。
小渕の関連政治団体は、支援者向けに10年と11年に東京・明治座で開いた観劇会をめぐり、費用の一部を負担した疑いが浮上していた。
有権者に対する利益供与を禁じた公選法に抵触する恐れが指摘され、政治資金収支報告書の記載によると、負担額は約2642万円に上る可能性があった。故・小渕恵三元首相の次女である小渕は父の代から続く政治資金処理システムを踏襲したとみられる。
辞表提出後の記者会見で小渕は「私自身も、何でこうなっているのかという疑念を持っている。私自身が甘かった」と繰り返した。
小渕は盤石の選挙基盤を持ち、歯切れの良い弁舌も手伝って「初の女性首相候補」といわれてきたが、大きな痛手を被った。小渕が所属する額賀派(平成研究会)は、かつて絶大な権力を保持する一方、大物議員らの金銭スキャンダルが後を絶たなかった。清新なイメージのある小渕までが疑惑にまみれ、直近の首相候補を持たない額賀派の復活は遠のいた。
政界引退後も同派への影響力を誇る元自民党参院議員会長・青木幹雄は「10年たったら小渕首相」と公言してきた。青木は秘蔵っ子の苦境を見かね「さっさと身を引いた方が将来のためだ」と、潔い辞任を促した。
一方、松島は国会審議で「討議資料として、成立した法律の内容などを印刷して配った。うちわのような形をしているかもしれないが、有価物である物品ではないと解釈して配った。公選法の寄付には当たらない」と強弁。官邸側も当初は「たかがうちわの問題」と軽視していた節がある。
だが、民主党は17日、松島を公選法違反容疑で東京地検に告発した。弁護士出身の幹事長・枝野幸男の発案だった。「外形的なものであっても疑惑を持たれてはならない」(法務省幹部)はずの現職法相が刑事告発されるに至り、安倍は松島辞任やむなしとの判断に傾いた。前防衛相・小野寺五典が選挙区内で線香セットを配ったとして書類送検され、2000年に議員辞職した例が念頭にあった。
松島は初登庁の際、法務省職員の出迎えが少ないとしてやり直しを求めるなど、就任直後から傲慢な振る舞いを見せた。うちわ問題発覚後の国会審議では、答弁資料を渡そうとする事務方をひじで押しのける姿も目撃され、自民党内でも「尊大な態度が目に余る」と不興を買っていた。
■辞任を決めた安倍=菅会談
安倍は19日午後、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京に入り、ひそかに菅と約2時間、会談した。
菅は「小渕は辞めざるを得ない。松島を残しても野党の攻撃が集中し、いずれ辞任に追い込まれる。だったら一緒に辞めさせた方がいい」と早期収拾を進言。小渕と松島を20日に同時辞任させるシナリオが固まった。
安倍と菅の脳裏に、1年間で閣僚5人が交代し、回復不能のダメージを受けた第1次政権当時の記憶があったのは間違いない。安倍は閣僚の辞任ドミノを回避するため、事務所費疑惑が発覚した農相・松岡利勝を約5か月間にわたってかばい続け、結果的に松岡は07年5月、自ら命を絶った。松岡の悲報を聞いて首相執務室で号泣した安倍は今回、その痛恨事を教訓に決着を急いだ。
「任命責任は総理大臣である私にあります。こうした事態になったことを、国民の皆様に深くおわびを申し上げる次第であります」
安倍は2閣僚の辞表提出後、事務方が作成した応答要領にはない「おわび」の文言を使い、記者団の前で国民に陳謝した。…
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