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2022年03月24日

今年のF1はフェラーリとレッドブルの対決?(当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。)

今年のF1ではメルセデスが勝てないようだ。
主役はフェラーリとレッドブルになりそうだ。
レギュレーションの変更によるところが大きいのだが、なぜフェラリーが突然?という感じは否めない。

Yahoo!より、
【中野信治のF1分析/第1戦】予想以上に大きかったタイヤファクター。回頭性の高いフェラーリと2022年のキーポイント
3/23(水) 20:25配信
オートスポーツweb
https://news.yahoo.co.jp/articles/f75f3565faa211a5a5b8a584c9bd10ea143c048a
記事より、
 新規定元年でマシンの見た目が大きく変わった2022年シーズンのF1。ついに開幕戦を迎え、昨年までとは勢力図もレース展開も大きく変わることになった。日本期待の角田裕毅(アルファタウリ)の2年目の活躍とともに、元F1ドライバーでホンダの若手育成を担当する中野信治氏が独自の視点でレースを振り返ります。

 今年のF1マシンはオーバーテイクや接近性を増やすという目的でレギュレーションが変更されました。実際、開幕戦のバーレーンGPでは上位争いと中段争いを分けて見てもそうなのですが、スタート直後の混戦具合を見ていても接近戦が戦いやすくなったという風に見えました。ドライバーも後ろに付いたときのダウンフォースの変化の許容範囲が扱いやすく、安心して前に近づけていたように見えましたし、狙いどおりの100パーセントではないにしても、その狙いの少なくとも6〜7割は達成できているのではないかと感じました。

 レースではシャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の抜きつ抜かれつのトップバトルが展開され、見ている側としては本当に大興奮でしたね。ああいったオーバーテイクがトップ争いで見られることは近年少なかったですし、一度追い抜いたらそこでバトルが終わってしまうことがほとんどだったので、走る側も見る側にとっても今年のF1は非常に良い方向に変わったという印象を受けました。

 また、今年はタイヤのホイール径がこれまでの13インチから18インチとなりましたが、こちらの影響は予想以上に大きかったように思います。レースでも3ストップ戦略になる展開で、あそこまでデグラデーションが厳しくなるとは思いませんでした。今回のレースを見ても、第2戦以降、今後のクルマを作っていくうえで、いかにデグラデーションを抑えるかというのがチーム側の大きなキーポイントになっていくと思います。

 走り始めの状態が良いときのタイヤは大丈夫なのですが、タイヤの表面のゴムが減ってきたときの落ち具合がこれまでの13インチタイヤよりも大きいということが、もしかしたらあるかもしれません。昨年よりもコンパウンドは1ランク硬くなっているわけですが、タイヤ自体の変化、そしてクルマの変更によるダウンフォースの出し方の変化など、いろいろな原因がミックスされた結果、ここまでタイヤが持たないというのは、タイヤを供給しているピレリ側としても予想外だったのではないかと思います。

 そしてレースではフェラーリがワンツーフィニッシュを達成して強さを見せましたが、開幕前のテストを見ていると全然不思議なことではありません。個人的なことですが、今年のフェラーリF1-75のカラーリングは、1990年くらいに僕がイギリスに行ってF1の前座レースを戦っているときに見ていたものと似ているので、一番カッコよく見えます。今年のレギュレーション変更によってすごくシンプルなマシンになり、カッコいいだけではなくて速いというフェラーリが戻ってきたことは、多くのF1ファンにとってすごくインパクトがありました。

 フェラーリは2022年の新しいレギュレーションに合わせて作り込んできたマシンがうまく機能しているというのと、あとはパワーユニットがすごく最適化されていて、何かいい部分を見つけたのだなと感じました。同じフェラーリ・パワーユニットを使用するアルファロメオとハースも速さをみせているので、パワーユニットの面でも全体的に使いやすくなっているなと感じました。

 走りの部分では、フェラーリのマシンはすごく回頭性がよい特徴が見れました。今年のクルマはブレーキングが難しく、これは18インチになったタイヤに起因する部分と、新レギュレーションのグランドエフェクトによる影響というふたつが理由なのですが、低速コーナーに関してはリヤタイヤが少しグリップが強すぎる印象があり、どうしてもブレーキングした後にマシンを押してしまうような感じがあります。

 そのなかでも、テストの時からフェラーリはよく曲がっているなという印象がありました。今回の予選後に改めて映像やデータを見てもフェラーリのマシンは本当に曲がっていました。それこそ一時のメルセデスのように回頭性がよく、予選2番手のフェルスタッペンに比べてもステアリングの舵角がかなり少なかったです。

 この予選を見たときから、決勝でもフェラーリは絶対に強さをみせるだろうなという印象がありました。クルマの回頭性がよいとタイヤに無理をさせなくていいのでタイヤの保ち、マネジメントも楽になります。だからこそ、優勝したルクレールはセオリーどおりのクレバーなレース運びができましたし、それができるということはクルマが決まっているということでもあります。
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