会社の体質というのはなかなか変わらないものだ。
それにしても、こういうことが発覚してしまうと、もはやワタミの発表は信用できないということにしかならない。
宅配は新型コロナウイルスの感染拡大で伸び盛りだが、こんなイメージでは求人にマイナスになるのではないだろうか?
また、ブラック企業のサービスやものを買うのはブラック企業支援にもなるという消費者からの観点もある。
Yahoo!より、
「ホワイト企業」宣伝のワタミで月175時間の残業 残業代未払いで労基署から是正勧告
今野晴貴 | NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。
9/28(月) 9:14
https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20200928-00200433/
記事より、
またしても労基法違反、過労労災‥ ワタミは変わらなかったのか
今年9月15日、元参議院議員の渡邉美樹氏が代表取締役会長及びCEOをつとめる「ワタミ株式会社」に対して、高崎労働基準監督署から残業代未払いに関する労働基準法37条違反の是正勧告が出された。
労基署に申告したAさんは、「ワタミの宅食」で正社員として勤務し、長時間労働によって精神疾患に罹患して現在休職中だ。Aさんの長時間残業は、精神疾患に罹患する直前の1ヶ月前である6〜7月には、過労死ラインの2倍となる月175時間に及んでいたという。Aさんはすでに高崎労基署に労災を申請済みだ。
2008年の新入社員の過労自死事件を機に、「ブラック企業」批判が相次いだワタミは、「ホワイト企業大賞」(実際には応募した企業のほとんどが何らかの賞を受賞している。詳細は下記の記事を参照)の特別賞受賞をアピールするなど、対外的に労働条件の改善を宣伝することに邁進している。しかし、渡邉美樹氏が昨年10月にCEOに返り咲いて1年足らずで、長時間労働で労働者を使い捨てにする「ブラック企業」ぶりを改めて露呈することとなった。
配達員は労働基準法の適用される労働者として扱われず、最低賃金が適用されていないため、「報酬」は非常に低い。利用者の家を1軒回るごとに支給されるのは122円。これに地域ごとの「地域手数料」などが上乗せされるが、それでも1軒あたり200円にも満たない。3〜4時間ほどかけて20〜30軒を回っても、せいぜい3000〜5000円ちょっとの稼ぎにしかならない。
商品の宅配は配達員だけでは運営できない。この配達員たちをまとめる役割の労働者が必要である。それが営業所の「所長」であり、その業務がまさにAさんを長時間労働に追いやったのである。
Aさんは、「ワタミの宅食」の営業所で、3年間に渡り所長を務めてきた。なぜAさんは、月175時間もの長時間残業に追い詰められ、精神疾患を抱えるまでになってしまったのだろうか。その業務の実態を見ていこう。
まず、会社のパソコンが片方の事業所にしかないため、Aさんは朝7時台、早ければ6時台に片方の営業所に出勤する。前日夜に業者から届いた数百個ある弁当・惣菜の検品を行ったあと、会社からの連絡を確認し、配達員に周知するための書面を作成して両営業所に共有する。
大量に客を抱えていた配達員が辞めてしまい、穴埋めのために所長が「代配」に入ることもある。Aさんは普段の営業所の所長業務に加えて、今年6〜7月には、土日を含めて毎日「代配」を行い、多い日には40軒ほど回っていたという。利用者から「午前中まで」などと配達時間が指定されるため、所長自ら車を走らせなければ間に合わないのだ。
クレーム対応も所長の仕事だ。配達員が配達する弁当を間違えたり、訪問時の身なりの不衛生さを指摘されたり、ひどい場合は配達員が客から代金を「着服」するなどの問題も起きるため、客からのクレームがコールセンター経由で所長に回ってくる。電話対応だけでは済まない。「夜謝りに来い」「土日なら話を聞いてやる」などと言われ、Aさんは、客の家に月数回は謝罪に訪れていた。
あまりの業務の多さに、上司であるエリアマネージャーに相談すると、「配達員の教育がなっていない」と、むしろAさんの管理能力のせいにされてしまったという。
なお、何時間働いても、残業代は固定されており、追加で払われることはなかった。これだけの業務量にもかかわらず、Aさんの給料はわずか月26万円だった。
そもそもワタミの宅食事業は、コロナ禍より前から、「ミライザカ」「三代目鳥メロ」などを中心としたワタミの国内外食を、利益で超えていた。ワタミの事業には「国内外食」「宅食」「海外外食」「環境」「農業」がある。そのうち、国内外食と宅食で売上の9割を締めているが、すでに昨年10〜12月の時点で、国内外食の利益は4億2800万円、宅食16億4200万円と差がついていた。
しかも、ワタミの宅食事業は、コロナ禍の中でも、売上を伸ばしている。コロナ禍の今年4〜6月においても、商品のお届け数は1539万7000食(前年同期比106.7%)、売上高は89億円(前年同期比105.7%)と、コロナ禍前の前年同期よりもむしろ売上が増加しているのだ。
ワタミの宅食がコロナ禍を機に配達数を増やしたのは、幼稚園・小学校・中学校・高校等の休校によって、子供が家にいる世帯向けの低額キャンペーンを行ったことが理由の一つだ。ワタミの宅食は高齢者だけではなく、コロナ禍をビジネスチャンスとして、子育て世帯をもターゲットに拡大していく方向に舵を切っている。
今回、Aさんから筆者のFacebookに告発があり、ワタミの宅食の実態が明らかになった。その後、私たちはAさんの労基署への申告等を支援している。こうした企業の労働問題の実態について告発したい方は、筆者や筆者が代表を務める[soudan@npoposse.jp NPO法人POSSE]にぜひ連絡してほしい。
この記事を読むと、ワタミの宅食って大丈夫か?と思ってしまう。
何しろ、配達員は勝手に休む、料金の着服はするという質の悪さ。
しかも低賃金と激務で管理をしている人間もろくに対応ができない状態ということがわかる。
これが普通のことであれば、ちょっとこうした会社に頼むのはどうしたものかと感じざるを得ない。
しかもホワイト企業を標榜しておきながら、実際には隠れてブラック企業だったというのがバレたのだから、イメージは最悪。
ほかにも業者がいるので、そちらに切り替えようと思う人はこうした記事を見ると多いのではないか?
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