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2019年12月15日

働かないおじさんは、会社が用意したポジションだ(当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。)

働かないおじさん、というのはとんでもない話。
働かされ続けて行き着く聖地が、働かないおじさん、なのだ。
それの何が悪い。
仕組みがそうなっているのだ。
働かないおじさんがいてこそ、ブラック企業の実態などを踏まえて現場の補正ができるだろう。
若者は何のスキルもないのに、働かないおじさんというレッテルを貼るのはどうかしている。
そこに至るまでの経緯を全く無視したような話はレベルが低すぎてどうしようもない話でしかない。

Yahoo!より、
「働かないおじさん」はなぜ量産される? 早期退職で羽ばたけるのか
12/15(日) 9:31配信 弁護士ドットコム
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191215-00010529-bengocom-bus_all
記事より、
企業にとって古くて新しい問題、それは「働かないおじさん」をどうするか、だ。
世間で人手不足や人材確保の難しさが叫ばれる中、味の素とLIXILグループ、ファミリーマートなど、大手企業が11月以降、相次いで早期退職を発表した。
こうした企業の多くは、収益悪化によってリストラを迫られているというより、早いうちに人件費の高い中高年社員という「重荷」を降ろしたいという思惑があるようだ。労働政策研究・研修機構の濱口桂一郎研究所長に、「働かないおじさん」が生まれてしまう理由や、背景にある日本の雇用制度について聞いた。(ジャーナリスト・有馬知子)
――なぜ今、中高年社員の早期退職が相次いでいるのでしょうか。
早期退職の構造は過去数十年、全く変わっていません。年功序列型の賃金システムでは、中高年になると賃金が働きぶりを上回るケースが増えてきます。企業は彼らを定年まで雇い続けることに負担を感じ、早めに退出させようという圧力が働くのです。
1980年代に55歳だった定年は60歳に延び、希望する社員は65歳まで働き続けることも可能になりました。さらに政府は成長戦略で、70歳までの就業機会確保を打ち出しています。もちろんずっと昇給し続けるわけではありませんが、中高年の社員が会社を去るまでの期間が延びたことで、企業は彼らをより重荷に感じるようになった、と言えるでしょう。
日本の「メンバーシップ型」雇用システムは、職務や勤務地などが限定されない雇用形態で、企業側が社員の勤務地や配属先の決定権を握っています。このため社員は自律的に、専門性を身につけることが難しいのです。中高年の社員が管理職コースを外れてしまうと、多くはスキルも持たない上に、今さら新たな部署でキャリアを再構築するのも難しく、行き場を失ってしまいます。中には、職場に貢献できずにモチベーションを失い、定年まで会社にしがみつこうとする人も出てきます。
――ジョブ型の必要性が高まっている今なら、導入が進むのではないでしょうか。
政府の規制改革推進会議は、ジョブ型の普及に向けた法整備などを提言しています。しかし企業の自主性に任せても、なかなか前進しないのではないでしょうか。
なぜなら、雇用制度の改革には大きなエネルギーが必要だからです。企業は、持続可能性を高めるためには改革が必要だと分かっていても、目先の経営に精一杯で、なかなか手を付けられません。改革にエネルギーを割いたら職場が回らなくなる、あるいは競争に負けてしまう、というパラドクスに陥っています。
ただ、高齢者の雇用義務化の流れが、ジョブ型への移行を促す可能性はあります。中高年の社員が社内に増えれば増えるほど、企業としては、戦力として働いてもらうための対策を講じずにはいられなくなるでしょう。その中で、若手のうちに専門的なスキルを身につけさせる動きが加速するかもしれません。
――若手社員の中には「働かないおじさん」を冷ややかな目で見る向きもあるようです。
「働かされ盛り」の若手社員の目には、中高年社員が恵まれているように映るのかもしれません。ただ実際のところ、日本の若者も就職に関しては、国際的に見てかなり恵まれています。
大卒者は新卒一括採用によって、専門的なスキルがなくとも正社員就職の道が開かれています。ジョブ型の欧米企業は、欠員補充での採用が中心なので、実務経験のない新卒者が職に就くのは容易ではありません。薄給・無給のインターンをしながらポストが空くのを待っている若者や、失業する若者もたくさんいます。
ただ若者の「冷やかさ」の中には、中高年に差し掛かった時、自分たちも彼らのようになってしまうのではないか、という漠然とした不安が含まれているのかもしれません。
――転職によって、新たなキャリアを模索するという選択肢はいかがでしょうか。
若手社員にとって、うかつに会社を辞めてしまうのは最悪の選択肢です。正社員という安定した地位を失うことは、人生において大きなリスクです。ぎりぎりまで会社の中で実績を積むべきだと思います。
中高年も同様に、条件がいいからと早期退職を利用し、キャリアの見通しもなく辞めてしまうのは考えものです。早期退職後、成功したキャリアを築いている人は大抵、辞める前からある程度、その後のレールが見えていることが多いのです。若手であれ中高年であれ、軽々しく転職や独立を勧める人の口車には乗らないことが肝要です。
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