そもそも裁量労働制が普及していない制度だからだ。さらに裁量労働制の概念が理解されていないというところにも問題がある。
限られた事例の裁量労働制における就業時間データを取っても、それをもって何かを議論することに使えると期待すべきものではないだろう。
裁量労働制というのはそもそも労働時間の把握が難しいということからスタートしている。もし、就業時間がきちいんと把握、管理できるのであれば裁量労働制が馴染まない業務を無理やり裁量労働制にしているということだ。
そうした不当な裁量労働制を防ぐためにも今回の改正法案は必用だという安倍総理らの説明はまっとうなものである。
それにしても厚生労働省の官僚たちのお粗末な対応には目を覆うばかりだ。
さっさと課長以下クビにすればいいだろう。
Yahoo!より、
安倍首相、データ誤用「深くおわび」=裁量労働、法案撤回せず
2/20(火) 11:35配信 時事通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180220-00000043-jij-pol
記事より、
・裁量労働制をめぐる厚生労働省のデータ誤用問題について、安倍晋三首相は「性格の異なる数値を比較していたことは不適切で、深くおわびしたい」と陳謝
・首相と加藤勝信厚労相は、裁量労働制拡大を盛り込んだ「働き方改革」関連法案を撤回せず、今国会に提出する
・長妻氏は「データが誤っていたなら一からやり直してほしい」と同法案の提出断念を求めた
・首相も「労働時間が長くなる懸念があることから、健康確保措置を強化することとした」と意義を強調
参考)日本総研
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=6016
・裁量労働制は、労働時間の長短(=労働の量的側面)ではなく、仕事の成果(=労働の質的側面)に光を当てて新しい労働観、労働関係を構築しようとする前向きなものであることを忘れてはならない
・所定労働時間は、労働契約の主要な要素であり、その時間を社員が働くことを規範的に就業規則として定めたものである。他に格別に準拠すべきものがなく、また、裁量労働においては業務遂行に通常必要な労働時間というような概念もないのであるから、所定労働時間を「みなし労働時間」とすることが適切である
参考)厚生労働省のページより、
裁量労働制の協定届の様式
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/roudou/senmon/dl/d.pdf
ゲームソフトの製作が仕事内容となっている。
企画業務型裁量労働制についも、
「実際の労働時間と関係なく、決議で定めた時間労働したものとみなす」効果が発生します。
というものであり、健康管理は必用なのだが、「実際の労働時間と関係なく」定めるからみなしなのだ。
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