特に、日産の話は三菱自動車工業を始めとする自動車メーカーの型式指定の不正の問題の拡大版であり、すでに型式指定で大手メーカーが不正をするということは分かっていたわけだ。
しかも、注意しても無視される。
今回の事件は日産で起こったことだが、これは燃費不正をした三菱自動車でも同じことが行われている。言い切るのは、当然そうだとしか考えられないからだ。
燃費不正が起きた三菱自動車とそれを傘下にした日産で起きた完成検査の偽装という事件は偶然ではない。
そもそも傘下に入れた三菱自動車の燃費不正について、日産は従来から提携関係にあり、三菱自動車工業の実態を知らない訳がないのだ。
こんなもので良いのかという意思で、腐った方に合わせたというのが今回の日産の事件のきっかけではないだろうか?
三菱自動車の不正は日産は他人事としては取られられない立ち番にある。
しかし、今回は国土交通省の調査により無資格完成検査が判明した。
国土交通省jのやるべきは完成検査をメーカーにおまかせにして放置しないことだ。
なんちゃら機構というのがあるのだから、そこに完成検査をさせ、実物のサンプル調査も実施する、また、メーカー提出のデータも再度検証する、ということを日産の負担のもとに行う必要がある。
不正を放置し続けるのは明らかに不作為だ。
Yahoo!より、
日産、神戸製鋼、相次ぐ不祥事が示す「カビ型」行為の恐ろしさ --- 郷原 信郎
10/11(水) 18:28配信 アゴラ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171011-00010013-agora-bus_all
記事より、
日産の問題は、新車を出荷する際の完成検査に関わる問題だ。完成検査とは、自動車メーカーが、ハンドルやブレーキ、ライトなど、安全性に関わる性能を出荷前にチェックする検査のことをいう。道路運送車両法上、あらかじめ国土交通大臣の型式指定(75条)を受けた自動車については、国が行う新規検査(58条)に代えて、メーカー自らが完成検査を行うことができるが、この完成検査は、同法に基づく国交省の通達によって、社内で認定を受けた検査員が担当するよう定められている。ところが、日産では、国内の6工場全てにおいて、社内資格を有していない「補助検査員」も検査に携わっていた。
そして、無資格者が関わった検査であっても、書類上は、有資格者の氏名を記載し、有資格者名の印鑑を押して、正しい検査を行ったかのように偽装して提出していた。ほぼ全ての工場で、偽装用の印鑑を複数用意し、帳簿で管理した上で無資格者に貸し出すという仕組みができており、偽装工作が常態化していた・・・
労働基準法違反もそうなのだが、立ち入り検査もできるのに、それをサボり倒してろくに摘発をしていなかった厚生労働省と、今回の国土交通省は同じこと。天下り先だからぬるく対応をしていたと言われても反論できないだろう。
日産は今からは完成検査をメーカーに任せることをやめて、天下り先のなんちゃら機構にしっかり検査させて、それを国土交通省が自らチェックすることが必要だ。
不正があった場合には徹底して対応をしないとダメだ。過去のことは過去のこととして対応することが必要だ。
参考)データマックスより、
高級官僚の新たな天下り先となった外資ファンド (2)
http://www.data-max.co.jp/old/2007/11/_2_266.html
記事より、
米国系大手買収ファンドのカーライルグループの日本オフィスは今年10月、通産省通商政策局長や特許庁長官を歴任した伊佐山建志氏を会長に起用すると発表した。伊佐山氏は通産官僚時代、日米間の貿易・経済摩擦問題にかかわってきた「通商閥」として知られ、退官後の2001年には日産自動車の副会長に就任している・・・
ということか。今はどうなっているかしらないが、こういう関係が築かれているわけだ。
だから、神戸製鋼所のやわやわのアルミボンネットを日産のクルマに使っても安全上問題がないとかいう大本営発表になるのではないか?
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