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2019年01月13日

『カリウムは血圧を下げる天然薬』

Kをたくさん摂って、おしっこで塩を排泄しよう!

『カリウムは血圧を下げる天然薬』
Kの多い食べ物.jpg

カリウムには余分な塩分を尿と一緒に体の外へ出す作用があります。
食事からの塩分摂取を控えるとともに、
積極的にカリウムをとることで血圧を下げることができます。
カリウムは野菜や芋類、果物に多く含まれています

カリウムとナトリウムは体の中で一定のバランスを保ち、カリウムを取り入れるとナトリウムを体外に出すため、
結果的に降圧作用がある。

カリウムを多く含む食品は
ほうれん草、小松菜、じゃがいも、バナナなど

1) 七訂日本食品標準成分表
2) 栄蓑の基本がわかる図解辞典/成美 堂出版
3)BMJ.2013 Apr 3;346:f1378.

2019年01月12日

大人の咳嗽に対してハチミツ+コーヒーが有用

私もハチミツを患者さんに薦めています。喉の痛みにのど飴、マスクをして寝ることを薦めています
【第60回】大人の咳嗽に対してハチミツ+コーヒーが有用

第31回で「ハチミツが小児の咳嗽に有効」という論文を紹介しました。
親も快適に眠れるでしょうから、難治性の小児の咳嗽に対して、ハチミツは一考の余地がありそうです。

しかし、大人に対してはコーヒーと合わせて飲むほうが良いそうです。なにっ!?

Raeessi MA, et al.
Honey plus coffee versus systemic steroid in the treatment of persistent post-infectious cough: a randomised controlled trial.
Prim Care Respir J. 2013;22:325-330.
1307779.jpg

これはイランの大学病院で実施されたランダム化比較試験です。
3週間以上続く感染後咳嗽の成人患者97人(平均年齢40歳)が被験者です。
お湯200mLにハチミツ20.8gとインスタントコーヒー2.9gを溶かして8時間ごとに1週間飲み続けるハチミツコーヒー群(29人)と、
ハチミツ+コーヒーの代わりにプレドニゾロン13.3mgを入れるステロイド群(30人)と、
同じく鎮咳薬グアイフェネシン25gを入れるコントロール群(26人)を設定し、ランダムに割り付けました。
ハチミツはイランの山奥で採れたものを用いました。
スーパーで買ったんじゃないんでしょうか、高級ハチミツなんですかね? 
アウトカムは介入前と介入1週間後の咳の頻度をスコアで比較しました。

97人中12人が脱落しているのが気になりますが、残りの85人で解析が行われました(ITT解析ではない)。

その結果、ハチミツコーヒー群とステロイド群では有意に咳嗽の頻度が減りました。
スコアの変化は圧倒的にハチミツコーヒー群で高かったようです。ハチミツコーヒー群は、ほぼ咳嗽スコアがゼロになっています。

ハチミツだけでなく、コーヒーにもある程度気管支拡張作用がありますから、これも咳嗽の軽減に寄与したのかもしれません。なるほど、ハチミツコーヒーか。今度、難治性咳嗽の患者さんにも勧めてみようか。

倉原 優 ( くらはら ゆう ) 氏
近畿中央呼吸器センター

2019年01月07日

『心身症』の代表的疾患、過敏性腸症候群(イリタブル・ボーエル・シンドローム;IBS)

『心身症』の代表的疾患、過敏性腸症候群(イリタブル・ボーエル・シンドローム;IBS)
心と体がいかに密接に繋がっているか、
心身症も、こころを治療すれば、気持ちの持ち方を気楽な方に誘導してあげるだけで、治るという実証がこの論文です。
1175329.jpg

催眠療法が過敏性腸症候群(IBS)の症状軽減に有効
オランダ・多施設RCT 2018年12月27日 06:00

 腹痛、腹部膨満、下痢・便秘などの症状でQOLを著しく低下させる『過敏性腸症候群(IBS)』。
世界各国の有病率は数%〜20%程度と高く、
IBSに対する薬物療法や食事療法が無効な患者も少なくない。
そのため、催眠療法の効果が検討されているが、その多くは限られた高度専門施設で行われているのが実状だ。
そこで、オランダ・University Medical Centre UtrechtのCarla E. Flik氏らは、一次または二次治療を受けている成人のIBS患者354例を対象に、
催眠療法の有効性を検証する多施設ランダム化比較試験(RCT)を実施した。
その結果、催眠療法は教育および対症療法に比べて症状軽減に有効であったと、Lancet Gastroenterol Hepatol(2019; 4: 20-31)で報告した。(関連記事「慢性痛治療における催眠活用の可能性を検討」)。

催眠療法士の助言や自己催眠訓練で改善図る

 Flik氏らは、プライマリケア医または二次医療機関から心理療法目的で紹介された18〜65歳のIBS患者を対象に、オランダの11病院の参加によるRCT、Efficacy of individual and group hypnotherapy in irritable bowel syndrome(IMAGINE)を実施。
2011年5月〜16年4月に登録した354例を、
個別催眠療法群150例、グループ催眠療法群150例、教育的対症療法群54例(対照群)に
ランダムに割り付けた。

 催眠療法は45分のセッションを週2回、6週間行った。
催眠療法士は患者自身の力で痛みや不快感の軽減のために消化器系をコントロールする手法について助言した。
また、毎日15〜20分間、自己催眠訓練を行うためのCDを配付した。

 主要評価項目はIBS症状の十分な軽減とし、3および12カ月後の有効率(4週連続で患者が十分な軽減と評価した率)を調査した。
intention-to-treat(ITT)解析で催眠療法の2群を対照群と比較し、催眠療法群は個別療法に対するグループ療法の非劣性(非劣性マージン15%)をper protocol解析で評価した。

効果は個別療法とグループ療法で同等

 ITT集団は、個別催眠療法群142例、グループ催眠療法群146例、対照群54例で、各群で15〜20%が脱落した。
3カ月後の有効率は、
個別療法群で40.8%(95%CI 31.7 〜50.5%)、
グループ療法群で33.2%(同24.3〜43.5%)と、
催眠療法の2群は対照群(16.7%、同7.6〜32.6%)よりも高かった。
これらの効果は12カ月後も持続していた。

 催眠療法群では、対照群よりもIBSの症状軽減に効果が見られ、オッズ比は、3カ月後で2.9(95%CI 1.2〜7.4、P=0.0240)、12カ月後で2.8(同1.2〜6.7、P=0.0185)だった。

 per protocol解析では、個別療法群とグループ療法群の有効率は、
3カ月後がそれぞれ49.9%(95%CI 39.2 〜60.6)と42.7%(同32.3〜53.8)、
12カ月後が55.5%(同43.4 〜67.1)と51.7%(同40.2〜63.0)で、
個別療法に対するグループ療法の非劣性が示された。

 催眠療法群で予期せぬ重篤な有害事象が8件報告されたが、大部分はがんや炎症性腸疾患によるもので、治療関連ではないと判定された。

セッション数や適応患者は要検討

 Flik氏らは、脱落率の高さや、催眠療法のセッション数が通常の半数と少なかったため過小評価につながった可能性がある点などを研究の限界としつつも、
「催眠療法はIBSの一次または二次治療の選択肢として考慮されるべきである。
さらにグループ療法を行うことで、同じコストでより多くの患者が治療を受けられるのではないか」と指摘。また、「催眠療法の最適なセッション数、患者の心理学的症状の程度が効果に及ぼす影響などについては引き続き検討する必要がある」と述べている。

 米・University of North CarolinaのOlafur Palsson氏は「今回、IBSの三次治療における催眠療法の有効性を検討した他の多くの試験と比べて示された効果が小さかったのは、IBSの一次および二次治療では心理的要因の関与がより少ないためと考えられる。腸管をターゲットとした催眠療法がIBS患者の一次および二次治療で適しているか結論を得るためには、さらなる試験が求められる」とコメントしている。
(坂田真子)

炎症があると組織が壊れるので、細胞回転を上げて、修復する回数が増える

炎症があると組織が壊れるので、細胞回転を上げて、修復する回数が増える

増えると、出来損ないの細胞(がん細胞)ができてしまう確率が増える、
炎症が増える病気の代表として、また成人がなりやすい病気の代表として、糖尿病があります。

統計学的にも糖尿病の患者さんに、がんの発生率が高いこともわかっています。
ここでは、糖尿病の患者さんに多く発生するがんの種類と、
炎症などで消耗、消化管出血で進行する貧血、その貧血に対して一番感受性が高い、赤血球1個あたりの鉄の含有量、重たさ(ヘモグロビン、血色素、Hbを赤血球数で割ったもの);MCVに注意を払うことによって、がんの早期発見につながると言う、医学的な論文を載せます。

がんを念頭に置いた糖尿病診療
2018年12月04日 06:15

がんと糖尿病の関連が注目されている。

日本糖尿病学会と日本癌学会は「糖尿病と癌に関する委員会」を組織し、両者の関係について研究を進めている。
その成果などから、一般人口に比べ糖尿病患者ではがんリスクが高いことが明らかになった。
糖尿病の診療に当たる臨床医には糖尿病患者を「がん予備軍」と捉えて、診療の中でがんを早期発見し、がんのリスクを減らす生活指導や治療を心がけることが求められる。
国立がん研究センター中央病院総合内科科長・大橋健氏に、そのポイントを聞いた。

肝・膵・大腸がんのリスクが上昇

 大橋氏は糖尿病の診療でがんを念頭に置くことの必要性について「糖尿病の合併症というと、網膜症、腎症、神経障害を思い浮かべがちだ。
しかし、血糖管理の進歩もあって、これら細小血管合併症はかなり予防できるようになっている。
『糖尿病患者が生涯に合併する疾患としてはがんの方がはるかに多い」と説明する。』

「糖尿病と癌に関する委員会」では国内8件のコホート研究をプール解析し、
一般人口と比べた糖尿病患者のがん罹患リスクを算出している(糖尿病 2016; 59: 174-177)。
平均追跡期間10年、解析対象は男性15万5,345人、女性18万792人という膨大なもので、「現時点で最も信頼できる日本人のデータ」(同氏)である。

 それによると、糖尿病がある人ではない人に比べ、全がんで男女ともハザード比1.19とがん罹患リスクが有意に上昇することが分かった。部位別には肝がん(ハザード比1.97)、膵がん(同1.85)、大腸がん(同1.40)で有意なリスク上昇であった(図1)。
DMに伴うがん罹患リスク.jpg

 同氏は「これは欧米の研究で示された結果と同様で、人種を問わず存在する普遍的な現象と考えられる」と指摘する一方、糖尿病でがんが発生しやすくなる機序はがん種ごとに異なり、性差もあるようだと述べる。

 例えば、大腸がんについては、男性ではインスリン抵抗性に伴う高インスリン血症が強く関連することが示されているが、女性では関連性は認められない。
肝がんについては、インスリン抵抗性を基盤とした非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の関与が示唆される他、
腸内細菌叢の変化により胆汁酸の代謝が変化することも影響している可能性がある。

Hbが低下したらがんを疑う

大橋氏は糖尿病患者の中で特にがんに注意すべき集団として、肥満者を挙げる。
肥満によっても各種がんリスクが上昇することが知られているからだ。
最近、世界のがんの5.6%は糖尿病と肥満が原因だとする研究も発表された(Lancet Diabetes En-do-crinol 2018; 6: 95-104)。

「患者に"肥満の解消は、糖尿病だけでなく将来のがんリスクの低減にもつながる"という認識を持って、生活習慣の改善に取り組んでもらうとよい」と同氏は述べる。

どのような食事・運動がよいかという問題もあるが、肥満の外科手術を行うとがんリスクが低下することが示されていることから(N Engl J Med 2007; 357: 753-751)、肥満者はとにかく「体重を減らす」ことが重要だという。

 糖尿病の経過中にがんを疑うのはどのようなケースか。

同氏はまず一般的ながんのサインとして、意図しない体重減少貧血に注意を向けるべきだと指摘する。

 後者については、「貧血の診断域〔ヘモグロビン(Hb)12g/dL未満〕に入らない正常範囲でも、Hbが経時的に低下するようだと要注意だ」とする。

胃がんや大腸がんで慢性的な出血があると鉄欠乏性貧血を呈するためで、鉄欠乏性貧血の診断の手がかりとなる平均赤血球容積(MCV)の低下も見逃さないことが望ましい(図2)。
貧血を契機に胃がん発見.jpg

HbA1cの結果を確認する際は、併せてHbやMCVの値も確認することを習慣にするとよいという。

膵がん由来の二次性糖尿病に注意

 がん種として特に注意すべきは膵がんだ。
「糖尿病の経過中に思い当たる原因がないのに血糖管理が悪化したら、まず膵がんを疑うべき」と大橋氏。
さらに、糖尿病初診時に既に膵がんを発症しているケース、すなわち膵がんが原因の二次性糖尿病も要注意だと強調する。
「膵がんの進行は速く、糖尿病の初診時が膵がんを早期発見する最初で最後のチャンスかもしれない」(同氏)。

 ただし、膵がん由来の二次性糖尿病は、糖尿病全体の1%程度。
全ての患者に注意を向けるのは現実的でない。
そこで、同氏は韓国の研究グループが提唱しているスクリーニング法を紹介する(J Clin Gastro-enterol 2012; 46: e58-e61)。

 これは、糖尿病の家族歴がないことに加え、
@65歳以上
A糖尿病発症前後に2kg以上の体重減少
B発症前BMI 25未満
−のうち1つ以上に該当することを要件とすれば、感度約80%、特異度約70%の精度で膵がんを発見できるというもの。

同氏はさらに自身の経験から、膵がんの家族歴がある場合、境界型の時期を経ないで短期間に本格的な糖尿病を発症したような場合も、膵がん由来二次性糖尿病の可能性が高まるとする。

化学療法による高血糖今までの血糖管理でよいか

 臨床医にとっては、糖尿病治療薬ががんリスクに及ぼす影響は気になるところだ。過去にはインスリン、ピオグリタゾン(膀胱がん)、インクレチン関連薬(膵がん)でがんリスク上昇の可能性が報告され、SGLT2阻害薬については膀胱がんリスクを上昇させ、一部は消化管がんリスクを低下させる可能性が指摘されているが、

大橋氏は「いずれも臨床に反映すべき確たるエビデンスとはいえない。『現時点では、糖尿病治療薬の選択においてがんへの影響を考慮すべきでない」と述べる。』

 ただし、メトホルミンのがん抑制効果については、がん専門医の間でも期待されており、乳がんなどで行われている複数のランダム化比較試験の結果を待ちたいとしている。

 同じがん患者でも糖尿病を合併すると予後が悪いことが知られており、がんに罹患した糖尿病患者の血糖管理をどうするかは重要な問題だ。
外科手術時の血糖管理については豊富なエビデンスがあり、糖尿病の場合、管理目標140〜180mg/dLが現在のコンセンサスだ。

 一方、化学療法時の血糖管理については明確な指針がない。
多くの化学療法のレジメンで抗がん薬による嘔気対策にステロイドが採用されているが、ステロイドには血糖を急激に上げる作用があり、患者は数日間300〜400mg/dLの高血糖に曝露される。
「化学療法中の血糖管理は、高血糖昏睡や高血糖症状を来さない程度で十分」というのが大方のがん治療医の認識だと同氏は述べる。

 同氏はこのような考え方に理解を示しつつも、in vitroの研究に基づく仮説だが、高血糖下では抗がん薬の効果が減弱する可能性(hyper-glycemia-induced chemo-resistance)が提唱されていると指摘(Endocr Relat Cancer 2010; 17: 539-551)。
今後、化学療法時の血糖管理の在り方を見直す必要があるかもしれない。

眼科検診とともにがん検診を勧める

 大橋氏はがん専門施設に勤務する糖尿病専門医。しかし、同氏のような存在は珍しく、地域のがん拠点病院でも、糖尿病の管理ができる内科医が不在のケースが少なくないという。
このようなケースで糖尿病患者ががんに罹患した場合、糖尿病を診ていたかかりつけ医が引き続き血糖管理を受け持つという選択肢もある。

 その場合、がん治療医と緊密に連携しながら、がん治療の状況に応じて投薬を調整する必要がある。
患者が食事できない状況で高強度の血糖管理を行うと低血糖のリスクが高まる。
逆に、がん治療中だからと血糖管理を放棄するのも好ましくない。

 がん治療が終了すると、糖尿病患者は再びかかりつけ医の下で糖尿病の診療を受ける。
この場面ではどのような配慮が必要か。

同氏は、糖尿病管理の一環として、がんの再発や別のがんの予防・早期発見のための患者指導を行うべきだと提言する。

「糖尿病のための生活習慣改善は、そのままがんの予防になることを患者に訴えてほしい。
また、網膜症の評価のため眼科への定期受診を勧めるのと同じ感覚で、がん検診も勧めてほしい」と呼びかけている。
(平田直樹)

2019年01月03日

サーファーは納豆アレルギーに注意 原因は海中に潜む…

サーファーは納豆アレルギーに注意 原因は海中に潜む…
2018年12月11日(火) 06:00 配信 朝日新聞デジタル(アピタル) 医療 34

 サーフィンをさかんにする人は納豆アレルギーになりやすいとする調査結果を、横浜市立大付属病院の猪又直子准教授(皮膚科)らがまとめ、日本アレルギー学会の雑誌に発表した。
サーファーに食物アレルギーをもたらす原因が、海中に潜んでいた。
221106.jpg

 納豆アレルギーは、食べてすぐに症状が起きやすい一般的な食物アレルギーと違い、
じんましんや息苦しさといった症状が食べて半日くらいたってから起こるのが特徴という。
重症になりやすく、何が原因かがわかりにくかった。

 猪又さんは、病院で受診して納豆アレルギーとみられた患者の経緯を調べるうち、
なぜかサーフィン経験者が多く、しかもサーファーに人気の神奈川・湘南と近隣の住民が多いことに気付き、研究を始めた。

 2015年11月から16年12月にかけて、食物アレルギーと診断された140人について調べた。
納豆アレルギーだった13人のうち、11人がサーフィン経験者で、1年間にサーフィンをする回数が多いほど、納豆アレルギーの人も多くなる傾向だった。

 一方、納豆以外の食物アレルギーの患者127人のうち、サーフィン経験者は2人しかいなかった。
スキューバダイビングといったほかのマリンスポーツと納豆アレルギーとの関連はみられなかった。

 元凶は、クラゲとみられる。
納豆アレルギーを引きおこすポリガンマグルタミン酸(PGA)という物質は、クラゲもつくることがわかっている。

 季節にかかわらずサーフィンを頻繁にする人はクラゲに何度も刺されるうちに、体に注入されたPGAで納豆アレルギーを起こしやすくなる可能性があるという。
「サーファーが食物アレルギー症状を起こしたら、納豆が疑われる」と猪又さんは話す。

 スキューバダイビングをする人はふつうウェットスーツを着るので、クラゲに刺されにくく、納豆アレルギーを起こしにくいことが考えられる。
確認されてはいないが、サーフィンを頻繁にする人もスーツなどで肌の露出を抑えれば、アレルギーのリスクを減らせる可能性がある。

 猪又さんは「納豆アレルギーを起こした全国の患者らに調査対象を広げてサーフィンとの関係をさらに調べ、アレルギーの予防法を探りたい」と話す。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>
http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/

(編集委員・田村建二)

2019年01月02日

高齢者と中年では、認知症予防の食事療法が異なることを説明します

高齢者と中年では、認知症予防の食事療法が異なることを説明します

753047.jpg

診察室での会話

患者 先生、最近物忘れが多くて、認知症にならないかと心配で……。
医師 なるほど。食事の面では認知症にならないために、どんなことに気を配っておられますか?
患者 魚がいいっていうんで、なるべく魚にしようと思っているんですが、
   なかなか摂れないので、サプリメントを飲んだり、
   ココナッツオイルがいいっていうんで、買おうかと思ったら売ってなくって……。
医師 なるほど。高齢になると食が細くなり、栄養不足になりがちです。
   魚、野菜、果物など栄養が不足
し、体重が減る傾向にあります。ところが、中年では……。
患者 中年では?
医師 栄養不足よりも過剰摂取が問題となります。
   甘いものなど高カロリーの食品、菓子パンなど飽和脂肪酸の多いものによる肥満、
   特に内臓脂肪の蓄積は、認知症のリスクとなります。
   患者なるほど。摂りすぎもよくないですね。これから気をつけます(納得した顔)。

●ポイント
食べるのではなく、摂り過ぎないことでの認知症予防をわかりやすく説明します

参考文献
1) Witte AV, et al. Proc Natl Acad Sci U S A.2009;106:1255-1260.

講師紹介
坂根 直樹  ( さかね なおき ) 氏
京都医療センター 臨床研究センター 予防医学研究室長

2018年12月31日

1次救命処置(BLS: Basic Life Support) 3C 

1次救命処置(BLS: Basic Life Support)
3C 

C:check: 意識と呼吸(と脈)の確認
C:call: 人を呼ぶ
C:circulation: 心臓マッサージ
救命率.jpg

患者さんからは離れない!
患者さんが急変しました.
AED/除細動器・
救急カートと,
DRにコールをお願いします.
心臓マッサージを開始
胸骨の下半分(両乳首を結ぶ線上)を圧迫
1分間に100回の速さで
体動が出現するか,みんなが来るまではひたすら続ける
 見よう見まねで行った1次救急処置と
 講習会を受けたことがある人が行う救命処置との
 結果に差はない → とにかく見よう見まねでもいいから早く行う

2次救命処置(ALS: Adbanced Life Support)
みんなで6S

S:心臓マッサージ(板を入れて,2分くらい交代して行う.交代時間は5秒以内)
S:(電気)ショック(心電図モニター,AED)
S:挿管(必須ではない,男性内径8mm,, 女性内径7mm,スタイレットを入れる前に滑りやすくなるように,
  生食で濡らす,
  気管チューブから飛び出さないように長さを調節,声門が見えにくそうだったら,
  甲状軟骨を抑えて手伝ってあげる)
S:正中静脈でルート確保
S:生理食塩水をつなく(ソルデム1号)
S:生理食塩水でフラッシュ(アドレナリン1Aずつ,5〜15分ごとに投与,生食20mLで後押し

2018年12月30日

第14回 宴会でも飲食を楽しむ小ワザ

第14回 宴会でも飲食を楽しむ小ワザ
「Tips編」tips_014.jpg






















「実践編」jissen_014.jpg

























Team Diet とは?

糖尿病専門医、病棟ナース、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、臨床検査技師で構成したチーム『DiET』(Kanazawa University Diabetes Education and Treatment [金沢大学糖尿病教育・治療チーム] )が母体。
2007年11月にTeam DiET として特定非営利活動法人化。
病院に通院している方だけでなく、健康な生活を志向する市民の方々と、メタボリックシンドロームや
生活習慣病の治療にあたる医療従事者の活動や業務をサポートしている。

2018年12月28日

冬の乾燥肌を予防しよう!

冬の乾燥肌を予防しよう!
石鹸で全身を洗うのは、週2回にして、よくなりました。
風呂上がりに、ヒルドイドの後発品(ヘパリン類似物質)をこまめに塗っています。
冬の乾燥肌.jpg

2018年12月25日

ヒートショック!

ヒートショック!

スクリーンショット 2018-12-19 16.54.43.jpg


熱いお風呂、
寒い脱衣場に注意!


お風呂の温度は40℃前後

脱衣場を

暖房あるいは
浴槽の蓋と浴室の扉を開けて、温めましょう!!


特に高齢者の方は要注意!
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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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