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2019年04月23日

ナトリウムとカリウムの適切な1日摂取量は/BMJ

不感蒸泄を考慮せずに、尿に排泄されるNa、Kだけで検討して1日の適切な摂取量は、
Na3〜5g、K>2.1g
民族、気候風土を考慮せずに検討しては、正しい結果が見えてこない
といつもこの手の解析では思う


ナトリウムとカリウムの適切な1日摂取量は/BMJ
提供元:ケアネット 公開日:2019/03/26

世界保健機関(WHO)のガイドラインでは、1日の栄養摂取量として、ナトリウムは2.0g未満に制限を、
カリウムは3.5g以上摂取を推奨している。
今回、カナダ・マックマスター大学のMartin O'Donnell氏らが行った調査(PURE試験)では、
これら2つの目標を同時に満たす者はきわめてまれで、
死亡/心血管イベントのリスクが最も低いのは、
ナトリウム摂取量が3〜5g/日で
カリウム高摂取量(≧2.1g/日)の集団であることが明らかとなった。
研究の成果は、BMJ誌2019年3月13日号に掲載された。
ナトリウムについては相反する知見が報告されているが、多くでは摂取量と死亡に『J字型の関連』が示されて
いる。
これに対し、カリウムは一般に摂取量が増えるに従って死亡が直線的に低下することが報告されている。
一方、ナトリウム/カリウム比と臨床アウトカムとの関連を示唆する観察研究の報告もある。

18ヵ国、10万人の早朝空腹時尿から摂取量を推算

研究グループは、ナトリウムとカリウムの摂取量の代替測定値として尿中排泄量を測定し、心血管イベント
および死亡との関連を、現在のWHO推奨1日摂取量との比較において検討する目的で、国際的な前向きコホート研究を実施した(欧州研究会議[ERC]の助成による)。

18の高/中/低所得国の都市部および農村部の住民10万3,570例(35〜70歳)から、早朝空腹時尿を採取した。
主要アウトカムは、摂取量の代替測定値としてのナトリウムとカリウムの推定24時間尿中排泄量と、
全死因死亡および主要な心血管イベント(心血管死、脳卒中、心筋梗塞、心不全)との関連とした。
解析には、多変量Cox回帰を用いた。

ナトリウム排泄量を
低(<3g/日)、
中(3〜5g/日)、
高(>5g/日)の3つに、
カリウム排泄量は中央値2.1g/日を基準に
高(≧2.1g/日)と
低(<2.1g/日)の2つに分け、
これらを組み合わせた6つのカテゴリーについて解析を行った。

WHO推奨の同時達成は0.002%、ナトリウムはJ字型の関連

参加者の41.8%が中国からで、ナトリウムとカリウムの尿中排泄量の平均推定値は、それぞれ4.93g/日、
2.12g/日であった。
フォローアップ期間中央値8.2年の時点で、7,884例(6.1%)が死亡または心血管イベントを経験した。

尿中ナトリウム排泄量の増加はカリウム排泄量増加と正の相関を示した(補正前、r=0.34)。
また、ナトリウムの超低排泄量(<2g/日)とカリウムの高排泄量(>3.5g/日)を同時に満たした参加者は、0.002%ときわめて少なかった。

ナトリウム排泄量が高値および低値の双方の集団で、死亡/重大な心血管イベントのリスクが高く、
J字型の関連を示した。
カリウム排泄量と死亡/重大な心血管イベントには反比例の関連が認められた。

6つのカテゴリーのうち、ナトリウム中排泄量(3〜5g/日)/カリウム高排泄量(≧2.1g/日)の群
(全コホートに占める割合:21.9%)が、死亡/心血管イベントのリスクが最も低く、
イベント発生率は6.4%であった。

これを参照群として比較すると、死亡/心血管イベントのリスクが最も高かったのは、
低ナトリウム/低カリウムの群
(イベント発生率:9.4%、ハザード比[HR]:1.23、95%信頼区間[CI]:1.11〜1.37、
全コホートに占める割合:7.4%)であり、
次いで高ナトリウム/低カリウムの群(8.8%、1.21、1.11〜1.32、13.8%)、
低ナトリウム/高カリウム群(6.8%、1.19、1.02〜1.38、3.3%)、
高ナトリウム/高カリウム群(7.5%、1.10、1.02〜1.18、29.6%)の順であった。

また、中ナトリウム/低カリウム群は、参照群に比べリスクが高かった(7.8%、1.10、1.01〜1.19、24.0%)。

『カリウム排泄量が増加』するに従って、ナトリウム高排泄量との関連で増加した『心血管リスクが減衰し、
ナトリウム高排泄量と心血管リスクとの関連はカリウム低排泄量の集団で最も顕著だった。

著者は、「本研究の知見は、『WHOの推奨』の実行可能性に『疑問を呈する』ものである。
ナトリウム摂取と死亡/心血管イベントのJ字型の関連は、現行のWHOの低ナトリウム食(<2.0g/日)の推奨を
支持せず、ナトリウム/カリウム比の使用には同意しないものである」としている。(医学ライター 菅野 守)

原著論文はこちら
O'Donnell M, et al. BMJ. 2019;364:l772.

2019年04月22日

医療現場の言語ギャップは「グーグル翻訳」で解消できる?

英語を含めたヨーロッパ言語は理解できる。
中国語も主語述語目的語の順番なので、翻訳しやすい。
ただ日本語は主語目的語述語 
グーグル翻訳は短い言語を翻訳はできるが、長文では上手な変換ができなかった。


医療現場の言語ギャップは「グーグル翻訳」で解消できる?
提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/28

医師と患者が話す言葉が違うと、言語ギャップにより十分な意思疎通がとれないといった問題が生じる。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のElaine Khoong氏らが「JAMA Internal Medicine」
2月25日オンライン版に発表した研究によると、こうした医療現場の言語ギャップの解消にはグーグル翻訳が
有用な可能性があることが分かった。

Khoong氏は「多くの臨床医が考えている以上に、グーグル翻訳は正確に翻訳ができる。英語が話せない患者に
何も提供しないよりは、はるかに有益だ」とし、「グーグル翻訳の使用を、慎重ではあるが支持する」
と述べている。

Khoong氏らは今回、グーグルで翻訳した、救急外来から帰宅する際に患者に手渡す患者向け指導箋100組の
質を分析した。
その結果、スペイン語に翻訳した指導箋の92%、中国語に翻訳したものの81%が正確に訳されていたことが
分かった。

また、これらの翻訳が不正確だったために、患者に臨床的に重大な害を与える可能性があったのは、スペイン語版では2%、中国語版では8%であった。
重大な誤訳の大部分は、英語の説明文の文法ミスやスペルミスによるもので、これらの間違いは英語が読める人だけが気づける程度のものであったという。

さらに、グーグル翻訳では、医師が使う口語的な表現でも誤訳が生じていた。例えば、“skip a meal”
(食事を抜く)という表現が、中国語版では「食事を飛び越える」となり、“hold the kidney medicine”
(腎臓の治療薬の服用を休む)は、スペイン語では「薬を続ける」、中国語では「薬を飲み続ける」と
訳されていた。Khoong氏らは「こうした誤訳は生命を脅かす可能性がある」と指摘している。

その他、医学の専門用語や複雑な長文も誤訳の原因になり得た。
例えば、“Please return to the emergency department for worsening abdominal pain, inability to eat or
drink due to vomiting, bloody diarrhea, if you pass out or any other concerning symptom.”(腹痛が悪化した
場合、嘔吐により飲食ができない場合、出血性の下痢が起こった場合、気絶や他の気になる症状が現れた
場合には、救急外来を再度受診してください)といった複雑な長文は、中国語では、「亡くなった場合、
出血性の下痢が起こった場合、飲食ができない場合、他の症状がある場合は救急外来に治療のため戻って
ください」と訳されていた。ただし、こうした誤訳は臨床的には明らかに誤りではあるものの、生命を
脅かすほどのものではなかった。

こうした例について、Khoong氏は「文体が非常に複雑だったため、翻訳機械が混乱したのではないか」と
説明している。また、同氏らによれば、グーグル翻訳を効果的に活用するには、医師の口頭による指示を
しっかり理解できる通訳者がその場に同席したり、電話やビデオでフォローすると同時に、訳文をパソコン
の画面上に映したり、印刷して患者に見せることが望ましい。そうすれば、患者は聞いたり、読んだりした
うえで、間違いや理解できない部分について医師に尋ねることができるという。

さらに、同氏らは、患者自身は読めなくても、英語を話す親戚や友人が翻訳版と突き合わせて読むことが
できるため、英語を話さない患者にも英語で書かれた説明書を渡すことを勧めている。
[2019年2月27日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.

原著論文はこちら
Khoong EC, et al. JAMA Intern Med. 2019 Feb 25. [Epub ahead of print]

2019年04月21日

週末の寝だめは睡眠負債の解消にはならない、米研究

「私たちは、週末に長く眠れば、平日の睡眠不足を帳消しにできると信じがちだ。しかし、今回の研究結果によれば、これは神話に過ぎないことが分かった」

週末の寝だめは睡眠負債の解消にはならない、米研究
提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/28

睡眠不足が続くと健康への悪影響が借金のように積み重なる「睡眠負債」を抱えてしまい、
身体や精神に不調を来すと考えられている。

平日は忙しくて十分な睡眠が取れなくても、週末に寝だめをすれば睡眠負債は解消されるのだろうか?

今回、米コロラド大学教授のKenneth Wright氏らが行った研究から、週末に寝だめしても代謝への悪影響は
解消できず、かえって悪い結果になる可能性があることが分かった。
詳細は「Current Biology」2月28日オンライン版に掲載された。

この研究は、36人の健康な若年成人(平均年齢25.5歳)を対象としたもの。
参加者を睡眠パターンで3つの群にランダムに割り付けて、研究室で9日間観察した。

一つ目のグループでは、対照群として毎晩9時間までの睡眠を取ってもらい、
2番目のグループでは睡眠時間を5時間に制限してもらった。
3番目のグループでは、まず5日間にわたり睡眠時間を5時間に制限してもらった後、週末には好きなだけ遅く
まで寝てもらい、再び、睡眠時間を5時間に戻して2日間過ごしてもらった。

なお、3番目のグループでは、研究開始時と比べて週末に約1時間多い睡眠を取っていた。

その結果、睡眠不足だった2つのグループでは、血糖値の調節に働くインスリンの感受性が低下し
(インスリン抵抗性が高まり)、夕食後のエネルギー摂取量と体重が増えていた。

また、週末に睡眠時間を多く取ると夕食後のエネルギー摂取量は減少したが、
再び5時間睡眠に戻るとエネルギー摂取量は増え、インスリン感受性が低下した状態が続いていた。
さらに、このグループでは、特に肝臓と筋肉のインスリン抵抗性が高まっていたが、
週末に寝だめをしなかったグループではこうした変化は認められなかった。

インスリン抵抗性が高い状態が長く続くと、2型糖尿病の発症につながり得る。

これまで多くの研究で、慢性的な睡眠不足は糖尿病と肥満のリスクの増大と関連することが示されている。
こうしたことからも、Wright氏は、健康には習慣的に十分な睡眠を取ることが肝要であり、
「健康的な生活習慣には、良い睡眠習慣が必要だ」と述べている。

専門家によると、成人は健康のために1日7時間以上の睡眠を取ることが推奨されている。
しかし、ある研究では、米国成人の3分の1以上がこの基準を満たしていないことが報告されている。

今回の研究には関与していない米ノースウェスタン大学医学部教授のPhyllis Zee氏は
「私たちは、週末に長く眠れば、平日の睡眠不足を帳消しにできると信じがちだ。
しかし、今回の研究結果によれば、これは神話に過ぎないことが分かった」と述べている。

Wright氏は、就寝前にテレビを視聴したり、パソコンの画面に向かったりするのは、睡眠時間を奪うだけでは
なく、ブルーライトを浴びることで入眠が妨げられる可能性があると指摘する。

また、睡眠は糖代謝だけでなく、生命の維持に必須のものであり、
Zee氏は「慢性的な睡眠不足には注意力の低下や精神面にも悪影響が及び、2〜3日の寝だめでは、
こうした問題は解消できない」としている。
そのため、同氏は
「睡眠を取るタイミングと睡眠時間の長さの両方を規則正しくすることが、脳と体の健康にとって重要だ」
と付け加えている。
(就寝時間を意識するより、起床時間を一定にすること
脳の疲れは、3−4時間最初の眠りが良質だと6−7割が回復すること
身体の疲れは、横になるだけでも取れる
今日眠れなければ、明日眠れる
眠らないといけないと思うことが、問題であり、横になって身体の疲れが取れるだけでもいい、と思うと案外眠れる‥ 眠りの科学を少し学習するだけで良質な睡眠が取れるようになる)
[2019年2月28日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.

原著論文はこちら
Depner CM, et al. Curr Biol. 2019 Feb 11. [Epub ahead of print]
posted by 田中松平 at 05:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 睡眠

2019年04月20日

麺にも意外に食塩が多い!

麺にも意外に食塩が多い!

基本ー食塩の取りすぎはよくありません。
カップラーメンの麺にも塩が.jpg

これから温暖化が進むので、摂取塩分量の適正値が上がってくると思われます。

温暖もしくは寒冷地である、ヨーロッパ、北アメリカがほとんどの世界基準より、亜熱帯、熱帯地域が含まれると、本当の塩分必要量は上がると思われます。

塩分と死亡率の間にはJ字型の相関関係が知られています。

塩分の取りすぎは、浸透圧の関係で血液量を増やします(塩分の多い食事を摂取した時は、喉が乾いて水分を多く取るでしょう?)。血管の中身が増えれば、血圧も上昇します。

すでに血圧が高い人は塩分を控えることは基本中の基本です!

口からの塩分量を減らす方法以外にも、カリウムが多いものを取ると塩分が尿に排出されます。

野菜、果物、海藻にカリウムが多く含まれます。

またこれらの食材は食物繊維が多いので、腸内細菌の餌になります。

口からの塩分を控えめに6〜8g、野菜、果物、海藻を意識して多めに取って、塩分排出と食物繊維をリッチに取ることをお勧めします!
posted by 田中松平 at 05:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 食事

2019年04月19日

糖質制限食で心房細動リスク上昇か

『過ぎたるは及ばざるが如し』

大事な『栄養学』がなぜ医学部では教えてもらえなかったのだろうか?
食育でどこまで教えているのだろうか?
健康の基盤が”食生活から”なのにーな〜ぜ?

糖質制限食で心房細動リスク上昇か
米国心臓病学会で発表

国際医学短信2019年3月22日 (金)配信 一般内科疾患循環器疾患内分泌・代謝疾患一般外科疾患

減量に人気の糖質制限食にはさまざまな種類があるが、糖質制限を続けていると心房細動を発症するリスクが
上昇する可能性があることが、中山大学(Sun Yat-Sen University、中国)のXiaodong Zhuang氏らが実施した
研究から明らかになった。
研究結果は、米国心臓病学会(ACC 2019、3月16〜18日、米ニューオーリンズ)で発表される。
脈の乱れ.jpg

心房細動は不整脈の一種で、健康な人では心臓は規則正しいリズムで拍動するのに対し、心房細動患者では時々震えるように拍動する。
心房細動があると心臓のポンプ機能が低下するため、心臓の中に血液が滞留し、血栓ができやすい状態になる。
米国心臓協会(AHA)によれば、この血栓が脳に運ばれると脳梗塞を起こす可能性もあるという。

この研究は、米国立衛生研究所(NIH)が地域住民を対象にアテローム性動脈硬化症リスクを検討した「ARIC(Atherosclerosis Risk in Communities)」研究と呼ばれる観察研究のデータを用いたもの。

研究開始時点で『心房細動がなかった男女約1万4,000人』を対象に、1985年から『20年以上にわたり追跡』したデータを分析した。『平均で22年間の追跡期間中』に『約1,900人』が『心房細動』
発症した。

食物摂取頻度調査票への回答に基づき、参加者を
(1)糖質制限群(1日当たりのカロリー摂取量に占める糖質の割合が45%未満)
(2)糖質を適度に摂取する群(同45〜52%)
(3)糖質を豊富に摂取する群(同52%超)に分けて分析した。

その結果、『糖質制限群』では、
糖質を適度に摂取する群と比べて『心房細動リスクは18%高』く、
糖質を豊富に摂取する群と比べて『リスクは16%高い』ことが分かった。

こうした関連は、糖質の代わりに摂取したたんぱく質や脂質の種類に関係なく認められたという。

今回の研究には関与していない米ノースウェル・ヘルスのLaurence Epstein氏は
「『何事も極端に行うのは良くない』。
糖質の摂取量は多過ぎても少な過ぎても健康に悪影響をもたらす」と強調する。

Zhuang氏らの研究でこれらの因果関係が証明されたわけではないが、Epstein氏は糖質制限食が健康に悪影響を
もたらす複数の要因を挙げている。
その一つとして、『糖質を制限すると体内の水分が排出されて短期間で減量』できるが、
『同時に脱水状態』にも陥りやすく、これが『心房細動を引き起こす』可能性があるという。
また、『糖質制限食は電解質異常』をもたらし、『心臓の拍動リズムにも影響』する可能性があるとしている。

一方、Zhuang氏らは、糖質制限食を取り入れている人たちでは、『炎症の抑制に働く』とみられる『野菜や
果物、穀類の摂取量が少ない』傾向にあることを指摘し、
「こうした人たちでは、心房細動に関与する炎症レベルが高いのではないか」と推測している。
なお、Epstein氏は「糖質制限を行っていた理由も重要だ」とし、『糖尿病は心房細動のリスク因子』であるが、『糖尿病患者は血糖コントロールのために糖質制限を行っている可能性』があると説明している。

米ニューヨーク大学ランゴン・ヘルスの栄養士であるSamantha Heller氏も、極端な食事法は深刻な健康状態を招くと強調する。

「健康的な生活には、果物やでんぷん質ではない野菜、全粒穀物、ナッツ類などで構成された『バランスの取れた食事』が必要だ」と話している。
なお、学会発表された研究は通常、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。
posted by 田中松平 at 06:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 食事

2019年04月18日

夜に運動しても睡眠には影響しない?

いつ運動しても睡眠には影響なし。運動すること自体が体にいい!

夜に運動しても睡眠には影響しない?
提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/25

午前中や昼間に運動できない人は、夜にジムで汗を流しても睡眠に悪影響はないようだ。
チャールズ・スタート大学(オーストラリア)のPenelope Larsen氏らが「Experimental Physiology」2月23日オンライン版に発表した研究によると、夜に30分間の高強度運動をしても睡眠に影響はなかったほか、空腹感が軽減する可能性も示されたという。

Larsen氏らは今回、11人の中年男性を対象に、朝(午前6〜7時)、午後(午後2〜4時)、夜(午後7〜9時)のいずれかの時間帯に、30分間の自転車による高強度インターバルトレーニングを実施してもらい、その後の睡眠と空腹感や食欲を調整するホルモンに与える影響を調べた。
運動は、高強度運動を1分間行い、その後4分間休むというサイクルを6サイクル繰り返すというものだった。
なお、参加者は研究が始まる前は座りがちな生活を送っていた。

その結果、
睡眠時間は午後に運動した場合が最も長く、
夜の運動が続き、朝の運動が最も短かったが、
それぞれの差はわずかであることが分かった。

夜に運動しても寝付きが悪くなることはなく、運動した時間帯別の入眠までの時間の差は1〜2分程度に過ぎなかった。

また、午後と夜の運動では「空腹ホルモン」として知られるグレリンの血中濃度が低下していた。
ただし、自覚的な空腹感の変化は認められなかった。
この点について、Larsen氏は「より定期的に運動しないと、こうした変化に気づくレベルには至らないのかもしれない」との見方を示している。
さらに、今回の研究では、朝に運動するよりも、午後や夜に運動した方が運動パフォーマンスも高いことも明らかになった。

この研究には関与していない二人の専門家は、時間帯にかかわらず、運動すること自体が重要だと強調する

米クイニピアック大学でアスレチック・トレーニングとスポーツ医学を専門とするDana Angelo White氏は
「夜の運動は興奮し過ぎて眠れなくなるのではと不安に思う人もいるかもしれないが、習慣的に運動する方が良く眠れることは明らかだ」と述べ、「重要なのは、1日のうちに運動する時間を確保することだ」と付け加えている。

一方、米アセンション・ボーゲス病院の睡眠の専門家であるAlice Doe氏も
「定期的に運動すると睡眠を促す神経伝達物質が増える」として、運動を習慣づけられる時間帯に行うことが重要だとしている。
ただし、同氏によれば、一般的には、就寝予定の3時間前には運動を終わらせることが推奨されるという。
また、同氏は「就寝する2〜3時間前に熱い風呂に入るかシャワーを浴びると質の高い睡眠につながりやすい」と助言している。[2019年2月25日/HealthDayNews]

原著論文はこちら
Larsen P, et al. Exp Physiol. 2019 Feb 23. [Epub ahead of print]

2019年04月17日

中年期に『脳』と『体』を活動的に保つと認知症予防に有効か

スウェーデン800人の女性、44年間追跡結果!

中年期に『脳』と『体』を活動的に保つと認知症予防に有効か
提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/21

中年期に、読書や音楽、絵を描くなどで精神的な活動レベルが高かった女性は、
その後に認知症やアルツハイマー型認知症を発症するリスクが低減することが、ヨーテボリ大学加齢健康研究所(スウェーデン)のJenna Najar氏らの研究から明らかになった。

同時に、中年期に身体的な活動レベルが高かった女性では、血管性認知症や混合型認知症リスクが低減することも分かった。研究の詳細は「Neurology」2月20日オンライン版に発表された。

研究では、スウェーデンの38〜54歳(平均年齢47歳)の『女性800人』を対象に、試験開始時の『精神活動』や『身体活動』のレベルを評価し、1968年から2012年にかけて『44年間』にわたり追跡。
中年期の精神活動および身体活動と認知症や認知症のサブタイプ別の発症リスクとの関連を調べた。

なお、精神活動には知的活動や芸術的、宗教的な幅広い活動が含まれ、
身体活動にはウォーキングやガーデニングなどの軽い運動からランニングや水泳などの高強度の運動も含まれた。

その結果、追跡期間中に194人が認知症を発症し、
102人がアルツハイマー型認知症、
27人が血管性認知症、
41人が2〜3種類のタイプの認知症が合併した混合型認知症、
81人が脳血管疾患を伴う認知症を発症した。

解析の結果、中年期の精神活動レベルが高かった女性では、活動レベルが低かった女性と比べ
認知症リスクは『34%低』く、『アルツハイマー型認知症リスクは46%低』かった
一方、中年期の身体活動レベルが高かった女性では、活動レベルが低かった女性と比べて
『血管性認知症リスクは52%低』く、『混合型認知症リスクは56%低』かった

これらの関連は、『高血圧や喫煙、糖尿病などのリスク因子を考慮した後でも認められた』。

これらの結果を踏まえ、Najar氏は
中年期の精神的な活動と身体的な活動のレベルは、それぞれ独立して認知症リスクを低減することが示された」と結論づけている。

今回の研究には関与していない米アルツハイマー病協会のKeith Fargo氏とNajar氏はともに、
精神的な活動のベネフィットは、高齢になっても脳を活性化し続けることで脳の機能を保てる「認知予備力」と関連する可能性を指摘している。

一方、Fargo氏によれば、身体活動による認知機能へのベネフィットはさらに単純で、『血管の健康状態を改善することで、脳が正しく機能するのに必要な酸素とエネルギーが供給できる』と考えられるという。

Fargo氏は、ここ最近、生活習慣関連の認知症のリスク因子に関するエビデンスが蓄積している一方で、
「中年期の活動が、加齢に伴って脳の健康に大きな影響を及ぼすというエビデンスも得られつつある」として、
今回の研究は、参加者を中年期の時点から追跡した点も注目に値すると評価している。
[2019年2月20日/HealthDayNews]

原著論文はこちら
Najar J, et al. Neurology. 2019 Feb 20. [Epub ahead of print]

2019年04月16日

今一度 予防接種について振り返って、自分たちや子どもが受けているか、確認してください!

今一度 予防接種について振り返って、自分たちや子どもが受けているか、確認してください!
www.jpeds.or.jp/uploads/files/catch_up_schedule.pdf
予防接種スケジュール.jpg
予防接種但書き.jpg
予防接種料金一覧表.jpg

感染から我が子を守ってくれるものは、初乳(生後2週間まで、できれば半年母乳を)で与えられる母親からの受動免疫です!

その後、感染力の高いウイルスから我が子を守ってくれるものは、ワクチン接種、予防接種になります。















































2019年04月15日

ワクチン接種に対する悪しき親の『ワクチンアレルギー』 アメリカでも同じ!

ワクチン接種に対する悪しき親の『ワクチンアレルギー』
アメリカでも同じ!


米カリフォルニア州の予防接種法厳格化による影響は?
提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/18

米カリフォルニア州では2016年に予防接種法が厳格化され、
個人的な信念(personal belief)を理由とした小児期の予防接種の免除が禁止された。

しかし、一部の親はこの新たな法律の網をかいくぐるため、非倫理的な医師のもとに集まりつつある。

こうした親たちの行動が、新たな麻疹(はしか)の爆発的な流行をもたらした可能性を示す報告書が、
米疾病対策センター(CDC)が発行する「Morbidity and Mortality Weekly Report」3月1日号に発表された。

この報告書は、2018年初頭に同州で発生した麻疹の流行について、
同州サンタクララ郡公衆衛生局のGeorge Han氏らがまとめたもの。

それによると、この時に報告された『ワクチン未接種の患者6人の全例』が『親の意志』で
小児期の予防接種を受けていなかった。

麻疹の大流行は、15歳の少年が渡英中に麻疹ウイルスに感染して帰国したことを発端に始まった。
感染は、またたく間に学校やボーイスカウトのイベントを通して広がった。
Han氏らは「この少年が法に従ってワクチンを接種していれば、麻疹が流行することはなかっただろう」と
指摘する。

親の個人的な信念を理由とした予防接種免除を禁止する法律は、
「反ワクチン派」の親たちが子どもの予防接種を拒否したために、
再び麻疹や百日咳が流行するようになったことを受けて制定された。

ただ、カリフォルニア州でも、医師が判断すれば医学的な理由による免除は引き続き認められている。

そのため、『金銭と引き換え』『虚偽の書類を医師に作成』してもらい、子どもに予防接種を受けさせない反ワクチン派の親も存在するという。

2018年10月には、カリフォルニア州で予防接種法が厳格化されてから2年間に医学的な理由で予防接種が免除された例が250%増加したとする報告書が「Pediatrics」に発表されている。

こうした非倫理的な行動は麻疹の大流行をもたらした。

Han氏らが地域の保健当局関係者に聞き取り調査したところ、ワクチン接種が禁忌ではないにもかかわらず、医学的な理由で接種が免除された児童が複数いることが分かった。

また、大流行時に感染した小児のうち2人は、いずれも自宅から遠く離れた一人の医師によって、同じ医学的理由に基づき全てのワクチンについて接種が免除されていたことも明らかになった。

今回の報告を受け、小児科医らからは、こうした行為に対する非難の声が上がっている。
その一人で米コーエン小児医療センターのSophia Jan氏は「親の不安につけこんで儲けようとする医師がいることは受け入れ難い」と話す。

米国ではかつて、麻疹、おたふく風邪、風疹の三種混合ワクチン(MMRワクチン)の普及を背景に、
麻疹はほぼ撲滅されたと考えられていた。

しかし、小児期の予防接種が自閉症などの発達障害に関連するという『科学的な根拠のない考えが広がり』、反ワクチン運動が活発化した。

その後、反ワクチン感情が特に強いカリフォルニア州などいくつかの州で麻疹や百日咳が大流行した。

専門家の一人で、米ノースウェル・ヘルス・ハンチントン病院のMichael Grosso氏は「CDCによると、麻疹の報告数は2017年には120人だったのが、翌年には372人となり、今年は既に10州から計159人が報告されている」と説明している。

同氏は、今後もこのペースで増加すれば、今年の米国の麻疹罹患者数は約1,000人に達する可能性もあると指摘。

麻疹ウイルスは感染力が強く、肺炎や脳炎といった合併症や死亡のリスクもあるとして警鐘を鳴らしている。

[2019年2月28日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.

原著論文はこちら
Han G, et al. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2019 ; 68: 201-202.

2019年04月14日

患者に『忍容性がある場合』には、ガイドラインに従って『HbA1c値を7%未満にコントロール』が最善!

患者に『忍容性がある場合』には、ガイドラインに従って『HbA1c値を7%未満にコントロール』が最善!

糖尿病による超過死亡リスクは依然として高い、AHA報告

提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/18
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近年の治療の進歩にもかかわらず、糖尿病であることは、依然として全死亡や心血管疾患による超過死亡リスクの上昇をもたらしていることが、米コロラド大学医学部教授のSridharan Raghavan氏らの研究から明らかになった。
詳細は「Journal of the American Heart Association」2月19日号に掲載された。

これまでの研究で、『糖尿病』患者は、糖尿病のない患者に比べて『心疾患や心不全、心筋梗塞、脳卒中と
いった心血管疾患の発症やこれらの疾患による死亡リスクが約2倍』に上ることが示されている。
最近では、心血管疾患リスクの低減を目指した治療が注目されているが、こうした治療を受けている患者を
対象に、糖尿病に関連した死亡率を調査した研究はほとんど実施されていなかった。

そこで、Raghavan氏らは今回、退役軍人医療システムで、2002〜2014年の間にプライマリケアで治療を
受けた『約96万人の成人患者(うち糖尿病患者は約33万人)』を対象に、『後ろ向きに平均で8年間追跡』した。

その結果、近年では、糖尿病に関連した死亡は1980年代および1990年代よりも減少していた。
一方、糖尿病であることは、全死亡率の16%の上昇心血管疾患による死亡率の18%の上昇と関連しており、
糖尿病は依然として死亡率に大きく影響していることが明らかになった。
さらに、『HbA1c値が6.0〜6.9%にコントロール』されている『糖尿病患者』では、『年齢にかかわらず死亡率は低い』ことも分かった。

Raghavan氏は「年齢だけでは情報として不十分であることは注目に値する。
治療決定は患者の年齢だけに基づくものではなく、はるかに複雑なものだ」と述べている。
その上で、同氏は、HbA1c値と死亡率との関係や、治療の指標としてのHbA1c値の位置づけは
明らかになっていないが、医師は糖尿病患者のHbA1c値を注意深く観察する必要があるとしている。

論文の付随論評を執筆した米テキサス大学健康科学センター循環器内科准教授のDavid Aguilar氏は、
この研究は観察研究であり、対象者のほとんどが退役軍人の男性であるといった偏りがあることを指摘する。

一方で、この研究は、糖尿病の治療は死亡リスクの低減につながることを示した新たなエビデンスだとし、
「私たちは良い方向に向かっているが、同時に、『血糖コントロールの重要性を改めて認識』させられた。

患者に『忍容性がある場合』には、ガイドラインに従って『HbA1c値を7%未満にコントロールする必要がある』」と述べている。

Aguilar氏は、新たに登場した糖尿病治療薬を用いて、心血管疾患リスクを低減させるのが最善の治療戦略だとしている。

一方、Raghavan氏は、どの患者がどの程度HbA1c値をコントロールすれば死亡リスクを低減できるのか
については、今後さらなる研究が必要だと述べている。

また、両氏によれば、死亡リスクを低減するには患者教育が重要であり、
米国糖尿病協会(ADA)と米国心臓協会(AHA)は共同で、糖尿病と心血管疾患の関係について認知度向上を目指した啓発活動“Know Diabetes by Heart”を新たに開始しているという。

調査会社のハリス・ポールが最近実施した調査によると、
45歳以上の2型糖尿病患者では、心疾患や脳卒中のリスクを認識している患者は半数にとどまっていた。
なお、米国では2600万人の成人が糖尿病と診断されており、9200万人が糖尿病前症であるとされている。

Raghavan氏は「喫煙やコレステロール、高血圧などの心血管リスク因子を管理することで、
糖尿病に関連した死亡リスクを大幅に低減できる」と助言している。

また、Aguilar氏は「糖尿病と心血管疾患の関係や、運動習慣や適正体重の維持が心疾患リスクの低減にいかに重要であるかについて、医師は患者ともっと話し合う必要がある」と述べている。

[2019年2月20日/American Heart Association] Copyright is owned or held by the American Heart Association, Inc., and all rights are reserved. If you have questions or comments about this story, please email editor@heart.org.

原著論文はこちら
Raghavan S et al. J Am Heart Assoc. 2019 Feb 19. [Epub ahead of print]
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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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