2019年04月18日
夜に運動しても睡眠には影響しない?
いつ運動しても睡眠には影響なし。運動すること自体が体にいい!
夜に運動しても睡眠には影響しない?
提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/25
午前中や昼間に運動できない人は、夜にジムで汗を流しても睡眠に悪影響はないようだ。
チャールズ・スタート大学(オーストラリア)のPenelope Larsen氏らが「Experimental Physiology」2月23日オンライン版に発表した研究によると、夜に30分間の高強度運動をしても睡眠に影響はなかったほか、空腹感が軽減する可能性も示されたという。
Larsen氏らは今回、11人の中年男性を対象に、朝(午前6〜7時)、午後(午後2〜4時)、夜(午後7〜9時)のいずれかの時間帯に、30分間の自転車による高強度インターバルトレーニングを実施してもらい、その後の睡眠と空腹感や食欲を調整するホルモンに与える影響を調べた。
運動は、高強度運動を1分間行い、その後4分間休むというサイクルを6サイクル繰り返すというものだった。
なお、参加者は研究が始まる前は座りがちな生活を送っていた。
その結果、
睡眠時間は午後に運動した場合が最も長く、
夜の運動が続き、朝の運動が最も短かったが、
それぞれの差はわずかであることが分かった。
夜に運動しても寝付きが悪くなることはなく、運動した時間帯別の入眠までの時間の差は1〜2分程度に過ぎなかった。
また、午後と夜の運動では「空腹ホルモン」として知られるグレリンの血中濃度が低下していた。
ただし、自覚的な空腹感の変化は認められなかった。
この点について、Larsen氏は「より定期的に運動しないと、こうした変化に気づくレベルには至らないのかもしれない」との見方を示している。
さらに、今回の研究では、朝に運動するよりも、午後や夜に運動した方が運動パフォーマンスも高いことも明らかになった。
この研究には関与していない二人の専門家は、時間帯にかかわらず、運動すること自体が重要だと強調する。
米クイニピアック大学でアスレチック・トレーニングとスポーツ医学を専門とするDana Angelo White氏は
「夜の運動は興奮し過ぎて眠れなくなるのではと不安に思う人もいるかもしれないが、習慣的に運動する方が良く眠れることは明らかだ」と述べ、「重要なのは、1日のうちに運動する時間を確保することだ」と付け加えている。
一方、米アセンション・ボーゲス病院の睡眠の専門家であるAlice Doe氏も
「定期的に運動すると睡眠を促す神経伝達物質が増える」として、運動を習慣づけられる時間帯に行うことが重要だとしている。
ただし、同氏によれば、一般的には、就寝予定の3時間前には運動を終わらせることが推奨されるという。
また、同氏は「就寝する2〜3時間前に熱い風呂に入るかシャワーを浴びると質の高い睡眠につながりやすい」と助言している。[2019年2月25日/HealthDayNews]
原著論文はこちら
Larsen P, et al. Exp Physiol. 2019 Feb 23. [Epub ahead of print]
夜に運動しても睡眠には影響しない?
提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/25
午前中や昼間に運動できない人は、夜にジムで汗を流しても睡眠に悪影響はないようだ。
チャールズ・スタート大学(オーストラリア)のPenelope Larsen氏らが「Experimental Physiology」2月23日オンライン版に発表した研究によると、夜に30分間の高強度運動をしても睡眠に影響はなかったほか、空腹感が軽減する可能性も示されたという。
Larsen氏らは今回、11人の中年男性を対象に、朝(午前6〜7時)、午後(午後2〜4時)、夜(午後7〜9時)のいずれかの時間帯に、30分間の自転車による高強度インターバルトレーニングを実施してもらい、その後の睡眠と空腹感や食欲を調整するホルモンに与える影響を調べた。
運動は、高強度運動を1分間行い、その後4分間休むというサイクルを6サイクル繰り返すというものだった。
なお、参加者は研究が始まる前は座りがちな生活を送っていた。
その結果、
睡眠時間は午後に運動した場合が最も長く、
夜の運動が続き、朝の運動が最も短かったが、
それぞれの差はわずかであることが分かった。
夜に運動しても寝付きが悪くなることはなく、運動した時間帯別の入眠までの時間の差は1〜2分程度に過ぎなかった。
また、午後と夜の運動では「空腹ホルモン」として知られるグレリンの血中濃度が低下していた。
ただし、自覚的な空腹感の変化は認められなかった。
この点について、Larsen氏は「より定期的に運動しないと、こうした変化に気づくレベルには至らないのかもしれない」との見方を示している。
さらに、今回の研究では、朝に運動するよりも、午後や夜に運動した方が運動パフォーマンスも高いことも明らかになった。
この研究には関与していない二人の専門家は、時間帯にかかわらず、運動すること自体が重要だと強調する。
米クイニピアック大学でアスレチック・トレーニングとスポーツ医学を専門とするDana Angelo White氏は
「夜の運動は興奮し過ぎて眠れなくなるのではと不安に思う人もいるかもしれないが、習慣的に運動する方が良く眠れることは明らかだ」と述べ、「重要なのは、1日のうちに運動する時間を確保することだ」と付け加えている。
一方、米アセンション・ボーゲス病院の睡眠の専門家であるAlice Doe氏も
「定期的に運動すると睡眠を促す神経伝達物質が増える」として、運動を習慣づけられる時間帯に行うことが重要だとしている。
ただし、同氏によれば、一般的には、就寝予定の3時間前には運動を終わらせることが推奨されるという。
また、同氏は「就寝する2〜3時間前に熱い風呂に入るかシャワーを浴びると質の高い睡眠につながりやすい」と助言している。[2019年2月25日/HealthDayNews]
原著論文はこちら
Larsen P, et al. Exp Physiol. 2019 Feb 23. [Epub ahead of print]
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