2015年09月12日
金剛界 降三世会 尊像パーツ描き9(第二重4)
第二重の尊像パーツ描き 4回目
降三世会 第二重の尊像パーツ描きをしています。
今回は賢劫十六尊 南方四尊(13〜16)についてです。
第二重 尊像パーツ B 賢劫十六尊南(黄色番号13〜16)
13)香象菩薩
細部まで比較的よく保存されている。
香象菩薩の香象とは発情期に芳香を放ち異性を誘引する象のことを表す。
仏の慈徳が心を清め拡がることを象徴する香器を載せた蓮華を右手に持つ。
14)大精進菩薩
条帛の色が・・・緑?赤とオレンジのコンビネーションとばかりおもっていたので、この取り合わせがあったのかと今更ながらに気がつきました。
大精進菩薩は勇猛菩薩とも呼ばれ衆生の苦難を砕破する菩薩。
精進努力を怠らず菩提心を貫くことを象徴する独鈷戟を右手に持つ。
15)虚空蔵菩薩
賢劫十六尊 南方四尊のうち他の三尊は正面を向いて座していますが、虚空蔵菩薩だけはやや左下を見て座しているようです。なぜでしょう。
虚空蔵菩薩は二徳(福徳と智慧)に富み、その広がりが虚空(宇宙)に等しいとされる。
二徳を豊満していることをあらゆる富喜を包含している三瓣宝珠で象徴し右手に持つ。
16)智幢菩薩
蓮華に載せている三昧耶形がわからないのが残念ですが尊像の色や形が保存されているだけでも奇跡的なことと思います。
智幢菩薩は智慧の幢幡を意味し、智慧の象徴の如意宝珠を旗頭に載せた幢幡(旗)を如意幢幡と呼ぶ。
仏智と衆生済度を旗印とし衆生を鼓舞し仏の道を突き進むことを象徴する如意幢幡を載せた蓮華を右手に持つ。
以上、賢劫十六尊のうち南方の四尊は仏の慈悲・智慧・福徳を観得し精進に励むことを象徴する菩薩が見られる。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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