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2017年11月25日

大和朝廷の謎(17)武烈天皇

いよいよ倭の五王最後の第25代武烈天皇のお話しです。
この天皇も、雄略天皇と同様に、日本書紀において、
「しきりに諸悪をなして」とか、何一つ善行のない残虐
な天皇と書かれています。

日本書紀は、基本的に、対外的プロパガンダの要素を多
く含みますので、最初から眉にツバを付けて考えてみま
す。

この武烈天皇でいわゆる天皇直系の子孫が尽きて、さん
ざん探し回ったあげく、やっと、次の継体天皇に即位し
て頂くという事態が発生しています。

雄略天皇のライバル潰しが起こした問題と言えます。

日本書紀では、武烈天皇の残虐非道の数々が取り上げら
れていますが、古事記では殆ど取り上げられていません。

「なんとか事実を伝えたい」との立場を貫いていると
私が勝手に考えている古事記としては、「表現をしない
自由」を行使したのかもしれません。

実は、武烈天皇には、豊富な知識を活かして正しい裁判
を行ったり、日が暮れるまで政治に取り組んだりと名君
としての記述もあるのです。

ちょっとあやしい継体天皇の正当性を際立たせるために
その直前の天皇を叩くという技を日本書紀が使ったので
はないでしょうか?



posted by mydears at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 大和朝廷
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