あと一つ「鷹」さえ揃えばよかったのに、という惜しい初夢を見た元日のこと、毎年、元日の午後は岩手放送のアナウンサー総出演の正月生番組を見るのだが、それまではいつも何かテレビがついていて、仕方なく暇つぶしに見てたかんじ。ところが今年は「ニューイヤー駅伝」という群馬県を実業団チームが走るレースを、途中、テレビをつけた3区からゴールまで見てしまった。例年だと、その岩手放送の生番組が始まるまで、所々見ていた程度だったのが、今年はしっかり最後まで見た。こんなの初めて。
翌日の箱根大学駅伝も、いつもスタート直後の1区と山登りの5区に、帰路のスタートの山下りの6区と、滅多にないがゴール直前で競っていれば10区も見たのだが、今年は元日から「ニューイヤー駅伝2021」を、なぜかゴールまで見てしまった流れのせいなのか、箱根大学駅伝はスタートから往路も復路も全部見た。こんな年初めてかも。
やっぱり何か嗅ぎつける嗅覚が発達してるのか、10区にタスキが繋がるまで、2位に安全圏と思われる3分以上のリードを保っていた創価大学が、箱根大学駅伝出場3回目にして初優勝するという可能性が高まっていたというのに、10区の創価大学のアンカーが、コース中盤から監督もまさかの区間ビリから2番目の超スローペースの苦しい走りとなり、1位から3分差のトップを走る創価大の背中を目標に必死に追い上げてきた駒沢大学のアンカーに一気に逆転されてしまい、まさかの2位でゴールする劇的な展開となった。それで前日から実業団駅伝から見ていたのかもしれない。
この劇的な大逆転劇のせいで、箱根大学駅伝中継の視聴率としては過去最高を記録し日テレとしてはウハウハだったはず。この結果、優勝した駒澤大学よりもゴール直前で大逆転された創価大学の方に、よりスポットが当たり駒澤大学の監督は久し振りの優勝なのに何かしっくりこないでいた。普通は何のスポーツでも逆転勝ちした方にスポットが当たりがちなのに、今回に限り、情けなく負けた創価大の方になぜか印象強さ注目度をさらわれてしまったかんじ。勝負では負けたが、記憶に残った創価大学。負けるが勝ち。
創価大学には相当な宣伝効果をもたらした。区間ビリから2番目のアンカーだったとしても、最後までゴールしただけで大変な価値があった。もし途中棄権してたら、往路優勝はしたとしても、復路や総合記録も参考記録としてしか残らなかったし、来年のシード権すら失ったのだから。
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