桑原通夫です。
宮田笙子さんが
パリ五輪出場を辞退した・・
このことについていろんな意見が
飛び交っているようです。
確かに未成年者の喫煙と飲酒は
法律違反・・ということですが
実はこの法律というのは
本人に対する罰則はない・・
ということです、
そもそもこの法律自体は
明治・大正時代に
決められてもので、
体の発育に悪影響を及ぼさないように
子供を守るための法律・・
ということで、破った者を罰するための
法律ではない・・ということです。
ですから、破った本人よりも周りの大人が
罰せられるもの・・だそうです。
つまり未成年者にタバコや酒を販売したり
勧めたりした大人が罰せられるものです。
喫煙したり飲酒した本人には
注意程度の話で
法律で特別なペナルティー等は
明記されていないのだそうです。
しかし・・法律違反には間違いなく
五輪代表選手としてふさわしくない・・・
ということです。
報道によると・・
日本体操協会はパリオリンピック、
女子の日本代表でエースの19歳、
宮田笙子選手について・・
喫煙と飲酒の事実を確認したとして、
パリオリンピックの出場を辞退する
ことを決めました・・
ということですが、
ちょっとおかしな話ですよね・・
協会が辞退を決めた・・というのは
どういうこと?
辞退は本人が決めることでしょう・・
本人が辞退するように教会側で
説得した・・ということでしょうか?
高校野球でもありましたよね・・
野球部員の喫煙や飲酒で
全員が甲子園出場辞退・・なんて話が。
だからこの度の宮田選手の辞退も
当然だろう・・と思う人も多いはずです。
一方で、19歳の子に過度なプレッシャーを
かけながら・・
うまくサポートできなかった協会自体にも
責任があるのでは・・
なんのプレッシャーもないのに、
20歳以前に単なる好奇心で喫煙や飲酒
をした経験のある人なんて
そこら中にいますよ。
私もその一人ですが・・
罰則のない法律違反をしたことで
それまでの努力が水の泡になってしまう・・
それもパリ五輪を目の前にして・・
あと2ヶ月で二十歳になる選手が・・
誰かの密告で・・
あまりにも気の毒な気がしませんか?
法律違反を奨励するわけではありませんが
未成年者の喫煙や飲酒って・・
法律では本人に何の罰則も設けられて
いないのですよ。
罰せられるのは周りの大人達・・
という法律なのです。
しかも大半の人達が犯しているだろう・・
と思われるのが
未成年者喫煙・飲酒の禁止という法律です。
出場辞退を決めた総協会の役員たちは
どうだったのか?
自分たちは二十歳まで喫煙も飲酒も一切
したことがなかったのか・・
問うてみたい気がします。
報道によると・・
日本体操協会は記者会見で
今月5日、宮田選手が行動規範などに
違反したとする内容の情報提供があり、
一時帰国を促した経緯について
明かしました。
↓
そして、18日、帰国した宮田選手に
聞き取り調査を行ったところ、
先月末から今月にかけて都内で喫煙をしたほか、
東京・北区のナショナルトレーニングセンターの
宿泊施設で飲酒をしたことを確認した・・
↓
協会は調査の結果、行動規範などに
違反したことが確認されたとして、
宮田選手のパリオリンピック出場の
辞退を決めた・・
↓
宮田選手は聞き取り調査に対し
「数々のプレッシャーがあり、
行為に及んでしまった」などと
説明している・・ということです。
日本体操協会の藤田直志会長は・・
「本人の責任だけでなく、
協会全体の責任で、
宮田選手に新たな一歩を踏み出して
もらうためにサポートしたい」
と話したそうですが、
4年に一度の五輪ですよ・・
子供の頃から夢見て頑張ってきた
選手ですよ・・しかも女子体操代表の
キャプテンとして好成績を期待されていた
選手が、大会直前になって出場辞退って・・
どうやって、サポートできますか?
もう無理でしょうね・・
確かに未成年者の喫煙や飲酒は
よくありませんよ。
しかし・・過度の期待に応えようとする
プレッシャーの中で、ほんの数回です。
大麻や覚醒剤等の薬物違反とは違います。
本人には逮捕や罰金等の
罰則のない違反です・・
交通違反ですら罰則があります・・
どうして教会側では
厳重注意だけで済まされなかったのか・・
喫煙や飲酒は体操協会では
禁止されている・・
協会のルールをやぶったのだから、仕方がない・・
ということですか?
協会のルールだとすれば、
きちんと選手側に事前に
ルール違反は出場停止と言う処分があることを
伝えていたのですか・・
密告があった・・ということで
慌てて辞退を迫ったのか・・
きちんと情報の出どころを
調べて・・
手順を踏んで、確認してから結論をだす・・
あるいは処分する・・ということを
やったとすれば
あまりにも短時間での結論だり、
辞退決定・・です。
はじめから辞退ありき・・だったのか・・
きつく注意するだけで
済まされなかったのか・・
宮田笙子選手が所属する
順天堂大学の監督で
日本代表の原田睦巳コーチは
会見で次のように語った・・
「オリンピック代表を夢見て小さな頃から
トレーニングを積んできたと思いますし、
夢舞台の目の前で、このように
ついえてしまったということは
大変残念な思いだ」
と話したそうです。
そして、「私が見ている範囲で彼女は
真摯(しんし)に競技にも大学生活にも
取り組んでいるし、決して想定できるような
ことではなかったというところが
正直なところだ。
だが、このような事態が起こったと
いうことに関しては私の指導の届かない
部分ということがあり申し訳なく思っている。
ものすごいプレッシャーと、
結果を残さなくてはいけないということを
胸に抱えながら日々を過ごしていた
ということはご理解いただきたい」
と涙ながらに話したようです。
なんとも釈然としない・・
後味の悪い教会側の対応でした。
最後まで御覧いただきましてありがとうございます。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image