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2014年06月10日

オランダ・ハーグ派展行ってきました。

損保ジャパン東郷青児美術館 で開催されていたオランダ・ハーグ派展に行ってきました。

19世紀後半のオランダで、ポスト印象主義の画家ゴッホが「大物(マストドン)」とよんだ画家たちがいました。彼らは活動の拠点であった都市の名にちなんで「ハーグ派」とよばれていました。本展覧会はこのハーグ派に焦点をあてた日本で最初の展覧会です。

ハーグ派はフランスのバルビゾン派の影響を受けながら、17世紀オランダ黄金時代の絵画を再評価し、屋外における自然観察を基盤として風車や運河、海景や船といったオランダならではの風景、漁業や農業に従事する人たち、室内など身近でありふれた光景を、透明感のある繊細な光とともに描きました。本展覧会ではオランダのハーグ市立美術館の所蔵作品を中心に、ハーグ派の作品だけでなく、バルビゾン派の作品、そしてハーグ派の影響を受けたゴッホと抽象画家ピート・モンドリアンの初期作品もあわせてご紹介されていました。

ハーグ派というのも初めて知りましたし、初めて名前を見る画家ばかりでしたが、風景画が中心で、あふれる光と詩情に満ちたオランダの風景が色彩豊かにとても美しく描かれていて、絵の世界に魅了されました。

中でも、ヨハン・バルトルト・ヨンキントの作品は「セーヌ河の月明かり」をはじめどれも秀作でしたし、ジュール・デュプレの「森の中ー夏の朝」は信州の高原のような清涼な雰囲気。
ヘラルド・ビルデルスの「山のある風景(フランス、サヴォワ)」は山にあたる夕日がとても美しく、ヘンドリック・ヴィレム・メスダッハ「オランダの海岸沿い」はまるで瀟湘八景図の世界のように雄大で旅情あふれた世界が描かれていました。

最近、西洋画より東洋画の世界に惹かれていましたが、このような展覧会にあうと、西洋画ももっと見たいと思うようになりました。

最後に新宿の高層ビルから下界を見下ろして・・・。
新宿駅の雑踏にたたずんでいると、現実世界に戻ってきたな、と感じました。
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