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2016年05月07日

頴川美術館の名品@渋谷区立松濤美術館

頴川(えがわ)美術館は、江戸時代から廻船業、山林業をいとなみ、長崎や上方文化の発展に寄与した大阪の商家頴川家の四代目頴川徳助(1899−1976)が設立しました。頴川徳助は家業を継ぐ中で歴代家蔵の美術品を通して審美眼を養いましたが、伝来の名品は戦災により灰燼に帰してしまいました。戦後、家業の復興に尽力するかたわら、美術品の収集に努め、美術品は本来個人に属すべきものではないとして、1973年に兵庫県西宮市に美術館を開館しました。
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長次郎赤楽茶碗の代表作で松平不昧所持の中興名物として知られる名碗「無一物」(重要文化財)、織田信長所持で本能寺の変の災からからくも逃れたと伝えられる大名物肩衝茶入「勢高(せいたか) 」(重要美術品)などの茶道具の名品、そして、近世後期の文人趣味の元で流行した煎茶具や文房具、さらに、伝 能阿弥筆「三保松原図」(重要文化財)をはじめとする室町絵画、池大雅・円山応挙・谷文晁などの近世絵画の収集で知られています。
室町期のやまと絵、水墨画・漢画から江戸期の南画、写生画、そして近代絵画まで、日本美術史を概観しつつ数々の逸品を静かな展示室でじっくり堪能できて、前期後期通してたいへん素晴らしかった。後期は南画と写生画が充実。

江戸期までの絵画は地下の展示室一室にまとめられ、一点一点を落ち着いて観賞できます。

後期展示は、色がきれいな阿弥陀曼荼羅図(12世紀:平安〜鎌倉期)や、室町期の塩田の様子がわかる山王霊験記(15世紀:室町期)、光琳の款のある、川面の波の表現が見事な2双屏風の群鶴図(18世紀:江戸期)、池大雅による理想郷のような3福の松竹梅図(18世紀:江戸期)など、見ごたえのある作品が並びます。
光琳の業平東下り図 も佳作です。
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雨中桜五匹猿図 森狙仙筆 江戸時代 18-19世紀
猿のふわふわな毛が丁寧に描かれていて、見入ってしまった。
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近代絵画も速水御舟、竹内栖鳳、小林古径の三者三様の美しさ。御舟の小春日の猫の毛並みと古径の梅の立体感に感動。

また工芸も長次郎の赤楽茶碗「無一物」や織田信長や古田織部が所有していた茶入「勢高肩衝」など見ごたえがあります。
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★その他お気に入り★
望月・須磨・明石図 狩野養信 江戸時代 19世紀 紙本着色
商山四皓・蓮に白鷺・岩上の鵜図 中林竹洞 嘉永元年(1848) 紙本墨画
柳桃黄鳥図 山本梅逸 天保8年(1837) 絹本着色 山本梅逸 の作品はすべて良かった。
秋景山水図 春木南溟 明治3年(1870) 絹本着色
桜・雪牡丹図 岡本秋暉 安政4年(1857) 絹本着色
人物図呉春 柴田義董江戸時代 19世紀 絖本着色


会期:2016年4月5日(火)〜5月15日(日)
開館時間:午前10時〜午後6時(入館は5時30分まで)
※金曜日は午後7時閉館
休館日:4月11日(月)、18日(月)、25日(月)、5月9日(月)
会場:渋谷区立松濤美術館
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