2016年05月03日
「バロン住友春翠−邸宅美術館の夢」
明治、大正時代に住友グループを発展させた住友家15代当主春翠(しゅんすい)(1864〜1926年)は、古今東西の美術品の収集に情熱を注いだ文化人でもありましたた。今展は、その豊かなコレクションの歩みを2部構成で振り返るものです。 欧米文化にあこがれた春翠。パリやロンドンを訪れ、神戸の須磨海岸に洋館を建設。
第1部は明治編です。
春翠は1864年、公家の徳大寺家に生まれ、1892(明治25)年に住友家に入り翌年15代住友吉左衛門となり、号を春翠とした。西園寺公望は実兄。春翠は文化振興にも力を入れ、1897(明治30)年には自ら欧米を巡遊し、モネの作品などを購入。その後も画家の鹿子木孟郎の留学を支援し、洋画収集を依頼するなどして絵画などの収集を行います。1903(明治36)年には神戸に本格的な洋館建築の「須磨別邸」を建設、ここはコレクションを展示して私設美術館のようにするとともに、欧米の来賓をもてなす迎賓館としての役割も。
展覧会では「須磨別邸」の精巧な再現模型をはじめ、邸内を飾ったモネの「モンソー公園」や歴史画の大家、ジャン=ポール・ローランスの絵画、アングルの模写など、興味深い作品が展示されています。
春翠は、内外の洋画や近代工芸、さらには中国文物までを邸内に飾り愛でました。それは西欧文化と東洋の文人趣味も融合した独特の世界観を映しだし、あたかも邸宅美術館の様相を呈しました。須磨別邸は惜しくも昭和20年の戦災で焼失しましたが、青年期の春翠の美意識と文化貢献への志がよくわかる展示でした。
「文人への憧れ」と題したコーナーでは、村田香谷などの文人画や陶磁器のコレクションが充実していました。
第1部「バロン住友春翠−邸宅美術館の夢」
2016年2月27日(土)〜5月8日(日)
≪前期≫2月27日(土)〜3月21日(月・祝)
≪後期≫3月23日(水)〜5月8日(日)
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(3月21日開館、3月22日休館)
第1部は明治編です。
春翠は1864年、公家の徳大寺家に生まれ、1892(明治25)年に住友家に入り翌年15代住友吉左衛門となり、号を春翠とした。西園寺公望は実兄。春翠は文化振興にも力を入れ、1897(明治30)年には自ら欧米を巡遊し、モネの作品などを購入。その後も画家の鹿子木孟郎の留学を支援し、洋画収集を依頼するなどして絵画などの収集を行います。1903(明治36)年には神戸に本格的な洋館建築の「須磨別邸」を建設、ここはコレクションを展示して私設美術館のようにするとともに、欧米の来賓をもてなす迎賓館としての役割も。
展覧会では「須磨別邸」の精巧な再現模型をはじめ、邸内を飾ったモネの「モンソー公園」や歴史画の大家、ジャン=ポール・ローランスの絵画、アングルの模写など、興味深い作品が展示されています。
春翠は、内外の洋画や近代工芸、さらには中国文物までを邸内に飾り愛でました。それは西欧文化と東洋の文人趣味も融合した独特の世界観を映しだし、あたかも邸宅美術館の様相を呈しました。須磨別邸は惜しくも昭和20年の戦災で焼失しましたが、青年期の春翠の美意識と文化貢献への志がよくわかる展示でした。
「文人への憧れ」と題したコーナーでは、村田香谷などの文人画や陶磁器のコレクションが充実していました。
第1部「バロン住友春翠−邸宅美術館の夢」
2016年2月27日(土)〜5月8日(日)
≪前期≫2月27日(土)〜3月21日(月・祝)
≪後期≫3月23日(水)〜5月8日(日)
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(3月21日開館、3月22日休館)
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