2021年9月29日、自民党総裁選が行われ、岸田文雄氏が、第27代総裁に選ばれました。
今後は、国会で、首班指名(首相を選ぶ選挙)を経て、初代首相の伊藤博文から始まって、ちょうど100代目の首相に選ばれる予定になっています。
今回は、総裁選の結果と岸田文雄氏の経歴と政策について紹介します。
【目次】
1,総裁選の結果
2,岸田文雄氏の主な経歴
3,岸田文雄氏の政策(ホームページから)
4,岸田文雄氏の総裁選中に発言した政策
5,最後に
【総裁選の結果】
2021年9月29日13時から、自民党総裁選(自民党の中の一番偉い人を決める選挙)が行われました。
立候補者は、岸田文雄氏氏、河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏の4人でした。
投票する人は、衆議院、参議院の自民党国会議員382名と全国110万人超の自民党員・党友の投票382票で、投票が行われました。
このうち、過半数を取った人が、新総裁に選ばれますが、1回目で過半数を取る人が居なかった場合は、上位2名が2回目(決戦投票)の選挙を行い新総裁が決まるルールです。
《選挙1回目の結果》
＊過半数は、382票を超えた場合になります。
・岸田文雄氏:国会議員票146票、党員投票110票、合計256票
・河野太郎氏:国会議員票86票、党員投票169票、合計255票
・高市早苗氏:国会議員票 114票、党員投票74票、合計188票
・野田聖子氏:国会議員票34票、党員投票29 票、合計63票
過半数の382票以上を獲得した候補が居なかったため、上位2名(岸田文雄氏、河野太郎氏)決戦投票になりました。
《決戦投票(2回目)の結果》
決戦投票は、各都道府県の党員投票が、1回目と異なり、2名のうち投票が多かった1名に投票し、47票となります（党員投票自体は、2回目に改めて行われたのでは無く、各都道府県で投票されたうち、岸田文雄氏と河野太郎氏の2名の投票数で多い方に、1票、投票するやり方です）。
・岸田文雄氏:国会議員票249票、党員投票8票、合計257票
・河野太郎氏:国会議員票131票、党員投票39票、合計170票
以上より自民党総裁選に岸田文雄氏が選ばれました。
【岸田文雄氏の主な経歴】
《年齢》1957年(昭和32)年7月29日生生まれの64歳
《家系》父:元自民党衆議院議員、祖父:元衆議院議員・実業家
《選挙区》衆院広島1区選出
《当選回数》当選9回
《出身大学》早稲田大学法学部卒業
《政治家になる前》1982年日本長期信用銀行入社、1987年衆議院議員の秘書
《初当選》1993年衆議院総選挙
《当選後》
・1997年:自民党青年局長
・2007年:内閣府特命担当大臣（福田内閣） （沖縄及び北方・国民生活・科学技術政策・規制改革担当）
・2008年:国会対策委員長
・2011年:宏池会会長
・2013年:外務大臣
・2017年:防衛大臣(外務大臣兼務)
・2017年:自民党政務調査会長
・2021年9月29日:第27代総裁に選ばれる
《スローガン》声をかたちに。信頼ある政治。
【岸田文雄氏の政策(ホームページ上)】
(岸田文雄氏ホームページより)
岸田文雄氏は、『国民との3つの約束』として、次の内容をホームページ上に掲げています。
《第1に、民主主義で最も大切な「国民の声」を丁寧に聞いていきます。》
これを全ての出発点にします。私自身が、現場に足を運び、国民の皆さまの声を聞き、政策に反映していきます。
《第2に、個性と多様性を尊重する社会を目指します。》
多様性こそ民主主義が体現する価値です。若者も高齢者も男性も女性も、障害のある方も、失敗を経験した方も、全ての人が、それぞれの居場所を見つけて、生きがいを感じられる社会を目指します。
《第3に、みんなで助け合う社会を目指します。》
今回のコロナ禍をきっかけに、我々は改めて、家族や仲間との絆の大切さに気付きました。もちろん、自助の精神は大切です。しかし、人は、一人では生きられません。デジタル化が進む現代だからこそ、もう一度、家族・仲間・地域の絆、人の温かさが感じられる社会を目指します。これこそ民主主義が目指す社会です。
【岸田文雄氏の総裁選中に発言した政策】
《コロナ対策》
・ワクチン接種の加速 11月中の希望者全員への接種完了
・年内のコロナ経口薬普及のための支援
・徹底した人流抑制
・病床・医療人材の確保
《省庁再編》
感染症対応を一元的に担う｢健康危機管理庁｣の創設
《経済対策》
『成長と分配の好循環』による新たな日本型資本主義｣で新自由主義からの脱却を掲げています。数十兆円規模の経済対策、持続化給付金などの再配布、非正規雇用や子育て世代、学生への給付金なども目指すとしています。
また｢令和版 所得倍増計画｣と銘打ち、格差の是正を掲げています。
《その他》
・選択的夫婦別姓は、当初、｢引き続き議論を｣と述べていたが、｢導入を議論すべき｣と軌道修正する。
・同性婚については｢多様性を認めるということで、議論があってもいいと思うが、まだ認めるところまで私は至っていない｣と否定的。
・自民党が掲げる憲法改正4項目について、任期中に実現を目指す姿勢。
・皇位継承については｢女系天皇には反対｣との立場。
＊憲法改正4項目とは、①自衛隊の明記、②緊急事態対応、③合区解消・地方公共団体、④教育充実の4項目のことです。
【最後に】
自民党総裁選は、岸田文雄氏が勝利しました。
このあと、10月4日に国会で首班指名、10月21日の衆議院任期満了に衆議院解散、その後、総選挙となります。
今後、首班になって、具体的な政策について発信があると思いますので、注視していきましょう。
今回のブログは、以上です。
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