2021年09月25日
【公的年金、中国恒大集団への投資が判明!】投資額と公的年金への影響について
2021年9月22日、時事通信社は、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が中国の不動産開発大手で経営危機に直面している中国恒大集団とグループ企業に投資していたことを報じました。
今回は、年金積立金管理運用独立行政法人が、中国恒大集団へ投資している金額と公的年金への影響、現在の中国恒大集団の状況について、紹介します。
中国恒大集団の今回のデフォルト問題については、以前、このブログで紹介したこちらをご参考にして下さい→【中国版リーマンショック発生か!?】発生源の中国恒大集団とは?中国恒大集団の現状と今後の展開について
【目次】
1,中国恒大集団への投資額は?
2,公的年金への影響は?
3, 現在の中国恒大集団について
4,最後に
【中国恒大集団への投資額は?】
年金積立金管理運用独立行政法人は、2021年3月末時点で中国恒大集団の株式と社債を合わせて約96億円保有しているとのことです。
【公的年金への影響は?】
2021年6月末時点の年金積立金管理運用独立行政法人の運用資金の総額は、191兆6,189億円です。
中国恒大集団に投資している96億円の金額の割合は、全体の約0.005%です。
また、年金積立金管理運用独立行政法人は、今回の件について、「長期的観点で分散投資しており、直ちに年金運用への大きな影響はない」と説明しています。
ちなみに、年金積立金管理運用独立行政法人の2021年4月〜6月の3ヵ月での運用による利益(増えた金額)は4兆9,819億円、2001年4月〜2021年6月の20年3ヵ月の運用での利益は、100兆3,182億円となっています。
【現在の中国恒大集団について】
2021年9月23日に期限を迎えた人民元建て社債の利払いは、保有者と交渉して履行したといわれていますが、現金で支払ったのかなど詳細は不明となっています。
同日に支払い期限が迫っていたドル建て債券の利払いについて、8350万ドル(約92億円)の利払いは、実施出来なかったと報じられています。
29日には、別のドル建て社債で4750万ドルの利払いを控えているといわれています。
支払い期限から30日が経過すると、デフォルト(債務不履行)となります。
現在、中国当局は、表だった動きは、ありませんが、会社と話し合いを行っているとのことですが、債権者と話し合いを行うよう促しているに留まっているようです。
これもあってか、中国恒大集団が投資家と話し合いを始めたほか、一部の地方政府が事態の収拾に乗り出しているとのことです。
また、広東省では地方政府の建設局が中国恒大集団に「収入のすべてを送金せよ」と指示する通知を出すなど、事態の収拾に向けた動きも出始めています。
一方で、中国恒大集団傘下で電気自動車(EV)の開発・生産を手掛ける中国恒大新能源汽車集団は24日、迅速な資金注入がなければ資金繰りが破綻すると警告しました。
これにより、同グループの他事業部門でも流動性危機が悪化していることが明らかになってきました。
【最後に】
公的年金の中国恒大集団への資金の運用は、すぐに大きな影響は無いようですが、96億円と聞くと、一個人としては、驚きの金額ではあります。
また、中国恒大集団については、日々テレビなどでも報道されるくらい、状況の悪さへの緊迫感が伝わってきますが、中国当局は、水面下で、大きな影響がないように動いているようで、債権者との話し合いが始まったり、中国各地の自治体を中心に事態収拾を図る動きが出てきています。
ただ、今後も支払い期限が迫るものが、複数あり、支払い期限から30日が経過すると、デフォルト(債務不履行)となるため、これから続々と支払い期限を過ぎたり、実際にデフォルトになると、中国国内の投資家や一般の出資者が、会社などに詰め寄り、暴動に発展する可能性もありますので、余談を許さない状況は、続きそうです。
今回のブログは、以上です。
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