2023年08月22日
1-5-2 組織の構造 補足(官僚制の逆機能、組織スラック)
官僚制の逆機能
・組織の中の規則や機構が、もともとは目的追求に役立つものとして制定されたはずなのに、逆に目的追求を損ねている状態が起きること。
・セクショナリズム:部署内の権限や利害に固執し、全体の最適化を図る事が出来なくなる。
・形成期主義:内容よりも形式を重んずる。
・規則万能主義:規則が無いからと対応できない事。
・事なかれ主義:解決しなければならない問題を放置する。
・繫文縟礼(ハンブンジョクレイ):規則が細かすぎて手続きが煩雑で業務が非効率になる。
≪官僚制の逆機能ではない≫設問から・・
グレシャムの法則:「悪貨は良貨を駆逐する」
計画のグレシャムの法則:長期的・戦略的な仕事(否定形意思決定)よりも、目前の仕事(ルーティン)を優先してしまう事。
組織スラック
・組織における、過剰な人員、使用していない設備、生産のロスタイム、内部留保など余剰資源のこと。
【組織スラックの機能】
・ワークフロー・プロセスにおける緩衝材:原材料や部品の在庫保有量を増やせば、サプライヤーの急な納期の延長や急な需要の増加に対処できる。
・戦略的行動やイノベーションの促進:組織スラックを革新のための源泉として、イノベーションを生み出すことができる。(スラック革新)
・コンフリクト解消のための資源:企業内や企業と利害関係者間の対立を解消するための経営資源として活用できる。
・利害関係者を組織に繋ぎとめるための誘因:組織スラックがあると、株主・取引企業・顧客・従業員などの利害関係者の「貢献」を上回る「誘因」(メリット)を与えることができる。
タグ:企業経営理論
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12168879
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック