アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2020年06月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
マフィンさんの画像
マフィン
活字中毒。 ホラー、ミステリー、サスペンスの傑作小説や映画、テレビドラマをご紹介します。好きな作家はスティーヴン・キング、クライヴ・バーカー、トマス・ハリスなど。ご紹介するのは同性愛を扱ったものが多いです。腐女子。
プロフィール
日別アーカイブ

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2020年06月07日

『箱の中』木原音瀬の獄中ボーイズラブ小説の感想レビュー

▼アマゾンkindle



今回は木原音瀬の『箱の中』をご紹介します。

タイトルの『箱の中』とは、刑務所の中のこと。

刑務所を舞台にしたボーイズラブ小説です。

昔『ダ・ヴィンチ』でBL界の芥川賞と言われた作品。


kindle版には、本編「箱の中」の他、番外編「脆弱な詐欺師」と

続編「檻の外」の合計3編を収録しています。

ちなみに、今アマゾンでkindle版がお得になってます!

ポイント還元率50%です!!



あらすじ


堂野崇文は、駅で痴漢と間違われ、逮捕される。

全く身に覚えのない堂野は無罪を主張するが、信じてもらえず

結局裁判で負けてしまう。そして、

一貫して無実を主張し続ける堂野に対し裁判長は

「反省の色がない」として2年の実刑をいいわたす。

監獄の雑居房での生活は厳しい規律とプライバシーのない毎日で

真面目で大人しい性格の堂野を追い詰めていった。

次第に「死にたい」と思うようになる堂野。

ある日の夜中、精神が錯乱していく中でつい「助けて」と口走る。

すると、同房の喜多川にそっと頭を撫でられた。

その手のぬくもりに少し救われた気がした堂野は、次の日

喜多川に礼を言う。しかし、喜多川から返ってきたのは

「どうして俺にありがとうって言うの?」

という返事だった‥‥。



主人公カプは、
殺人罪で服役中の無口な受刑者 × 冤罪ヘタレ受刑者


木原音瀬『箱の中』感想レビュー

年下攻め。一途な喜多川 × 優柔不断な堂野。

喜多川は、ずっと母親から虐待されていたため、

一部感情が欠落しているようなことろのある人です。

無口でほとんどしゃべらず、自分から他人と関わろうとしないタイプ。

最初は取っつきにくく、どこか底知れない気味悪さを感じます。

でも、読んでいくうちに、

喜多川の心の内側にある純粋さにはっと驚かされます。

一方、堂野はふらふらと周囲の状況に流されるヘタレ。

流され流されて一体どこまでいくんやーー?!と不安になります。

でも、こういう悪気のない流され星人って結構いるかも(^_^;)。

柴田よしきの麻生シリーズの麻生にちょっと似てない?

まあ、麻生の場合は、しっかりもののビッチな練ちゃんが

パートナーだからまあ良いけど(良くない?www)

喜多川は赤ちゃんみたいな人やから、なんか可哀想ーー( ;∀;)。

ふびんーーー!!!

あ、でもそんな堂野だからこそ、変わらない一途な思いを

持ち続けることができる喜多川に惹かれたのかもね。



同時収録「脆弱な詐欺師」


3472381_s.jpg


【あらすじ】

「脆弱な詐欺師」は、出所してから5年後の喜多川を描いた短編。

必死で堂野を探す喜多川は、自力で探すことに限界を感じ、探偵に堂野探しを依頼。

そのための費用を昼夜働くことで捻出するが、体を壊してしまう。

ところが、それだけ頑張って働いても、探偵である大江は金を受けとるだけで

堂野探しをするつもりはなかった‥‥。


【感想レビュー】

「脆弱な詐欺師」は、大江からの視点で書かれた小説です。

懸命に堂野を探す喜多川が痛々しい(T-T)

塀の中であったことは、特殊な環境故のことで、

塀の外ではまた状況が違ってくる‥‥

というのが喜多川には分からない( ;∀;)

そんな唯一無二の飼い主を慕うワンコのような一途さ‥‥

いやワンコというよりもヒナの「刷り込み」に近いかな。

ヒナが初めて目にしたものをひたすら追いかけるように

堂野を追い続ける喜多川。

なんかもう、いたたまれません〜(T-T)

誰かなんとかしたってや〜〜〜!

ということで、この話の続きは、続編『塀の外』に繋がっていきます。



続編「檻の外」


3304828_s.jpg


【あらすじ】

出所から5年後、やっと堂野を見つけた喜多川は、堂野の近所に引っ越してくる。

再会は嬉しいが、複雑な心境の堂野。

堂野には妻子がいたのだ。

「あんたに家族がいたって、近くにいるぐらいいいだろ。

同じ雨の降っている場所にいるんだって思うぐらいいいだろ。」


喜多川の言葉に胸を揺さぶられながらも、堂野は少し怖くなった。

喜多川の思いは今の自分には重すぎる。

二人がお互いに納得できる距離感を手探りしている時、

堂野の子どもが行方不明になった‥‥。


【感想レビュー】

「檻の外」は、サスペンス小説になっています。

子どもの失踪。容疑者の捜査。

人間のえげつない悪意がストレートに表現されている部分もあるので

気楽に読むことはできません。

ネットのレビューを見ると、賛否両論になってるみたいです。

子供の失踪とかが地雷な方はやめた方が良いかも。


ちなみに、紙の書籍の『檻の外』には、「檻の外」の他

「雨の日」「なつやすみ」も収録されています。


そちらも読みたい方は、紙の書籍をどうぞ。

「雨の日」「なつやすみ」は、「檻の外」の後の

主人公二人の穏やかな生活を描いた短編です。

「雨の日」は花火を見に行くために二人で浴衣を買いに行く物語。

「なつやすみ」は、小学3年生になった堂野の戸籍上の子どもが

46歳の堂野と44歳の喜多川を訪ねてくることから始まって、

その後約10年位の間のストーリー。

「檻の外」が辛い内容だったので、「雨の日」と「なつやすみ」に救われます。

幸せそうな喜多川の姿が見られますよ。

「雨の日」は、20ページ、「なつやすみ」は90ページほどの商品ですが

「檻の外」を読んで疲れた心に癒し効果抜群です!


▼紙の書籍『檻の外』




kindle版には、「雨の日」「なつやすみ」は収録されていませんので

ご注意下さい。




ま と め


「箱の中」は、刑務所を舞台にした、重めのボーイズラブ小説です。

「箱の中」「脆弱な詐欺師」「檻の外」を収録しています。

軽い気持ちでさくっと読める作品ではないですが、

ピュアでまっすぐな愛に触れることができます。


ちなみに、今アマゾンでkindle版がお得になってます!

ポイント還元率50%です!!


このチャンスにいかがでしょうか?



【アマゾン】
kindle版「箱の中」 【講談社版】 (講談社文庫)

「箱の中」 (講談社文庫)

檻の外 (Holly NOVELS)



【楽天】








最後まで読んでいただきありがとうございました(*^▽^*)








※当サイトは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。